今日は体の抗酸化効果、炎症抑制、

活性酸素を消す役割を持つ水素

安上がりにつくるという話の続きです。

前半は下をクリックしてください。

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7月の6話シリーズでは、

外部から取り入れる方法が中心だった。

今回は直腸から水素を生み出す話である。

 

「脳腸相関」という言葉を

聞いたことがある方は多いかもしれない。

最近では「脳-腸-微生物相関」という言葉が、

提唱されているという。

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「脳-腸-腸内細菌軸」ともいわれている。

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腸内の水素産出菌によりつくられた水素は、

血液脳関門を通過し脳内に入ることができる。

 

前回紹介した慶大医学部と、

カリフォルニア大バークレー校、

Miz㈱の3者による論文

「水素産生菌の見過ごされてきた恩恵」には、

次のようなことが書かれている。

 

“脳内に入った水素は脳神経細胞を酸化スト

レスから守り、うつ病や認知症といった脳神

経障害に起因する疾病を改善する。腸内細菌

学会において、脳と腸の双方向的な関連につ

いては“脳腸相関”または“腸脳軸”と呼ばれて

いるが、水素産生菌が産生する水素「脳腸

相関」の中心的な役割を果たしているに違い

ない。“

 

詳しくは下記をクリックいただきたい。

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これほどに腸の環境は重要なのだが、

アルツハイマーが進行すると、

便秘がちになることとは、

何か関係があるのかもしれない。

 

国立がん研究センターの研究によると、

排便回数便の硬さは、

認知症リスクとの相関が見られる。

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こういう研究発表に触れると、

腸内環境を整えることこそ、

アルツハイマーでは重要に思えてくる。

 

腸内で十分な水素をつくるためには、

水素産生菌を育む必要がある。

それには菌が大好きな食物繊維により、

水素の産出量を増やすことが、

結果的に安上がりな方法となる。

 

 

個人差が大きいと前編で書いたが、

健康な人の腸内では、

1日に150㎖~12ℓの水素が産出される。

 

食物繊維を十分に摂り、

菌に頑張ってもらうのが最善策だろう。

 

食物繊維を多く含み、

水素をつくる食材だが、

インゲン豆、納豆、茹でアズキ、

ひじき、海藻類、寒天、

干しシイタケ、キクラゲ、ゴボウなどである。

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「食物繊維食摂取が呼気中水素

および人体に及ぼす影響」については、

『日本食生活学会誌』に載った研究を

参考にしてもらいたい。

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/28/2/28_109/_pdf/-char/ja

 

なお前編で取り上げた

宮川路子医師の話は、

こちらの動画で見ることができるので、

併せてご覧をいただきたくと、

わかりやすいだろう……。

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ちょっと気になった食べ物スプーンフォーク

 

先日ランチで入ったお店のテーブルに、“追加でどうですか?”と促す夏季限定メニューがありました。

「冷製さくらんぼスープ ¥880」――ハンガリーではスープにするみたいですが、デザートにもなるとのこと。とっても興味が湧きましたが、880円でランチもう1回食べられるので断念しました。

 

 

話は水素に戻ります。もし妻がアルツハイマー型若年性認知症と診断されてから1年半までに、水素のことを知っていれば、妻へのメマリー(メマンチン)の服用を中止し、水素への取り組みをしていたと思う。

メマリーには認知症の症状の進行を抑制する効果があるといわれているが、レカネマブが注目を浴びるようになってから、効用のゴールポストが動かれたように感じている。

動かされていないのは副作用だが、メマンチンの重大な副作用には、以下のようなものがある。

痙攣(0.3%)、失神(頻度不明)、意識喪失(頻度不明)、激越(0.2%)、攻撃性(0.1%)、妄想(0.1%)、幻覚(頻度不明)、錯乱(頻度不明)、せん妄(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)、横紋筋融解症(頻度不明)、高度な洞徐脈等の徐脈性不整脈(頻度不明)、発疹(1%未満)、めまい・頭痛(1~5%未満)、傾眠(1%未満)、不眠(1%未満)、徘徊(1%未満)、不穏(1%未満)、易怒性(1%未満)、不安(1%未満)、頻尿(1%未満)、尿失禁(1%未満)、尿潜血(1%未満)、歩行障害(頻度不明)、不随意運動(頻度不明)、活動性低下(頻度不明)、鎮静(頻度不明)、便秘(1~5%未満)、食欲不振(1~5%未満)、消化管潰瘍(1%未満)、悪心・嘔吐(1%未満)、下痢(1%未満)、便失禁(1%未満)、脱力感(頻度不明)、貧血(1%未満)、倦怠感(1%未満)、発熱(1%未満)、体重減少(1%未満)、浮腫(1~5%未満)、血圧上昇(1~5%未満)、血圧低下(1%未満)……。

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ちなみに太字は、妻に現れたことがある症状だが、メマンチン由来かBPSDか判別が不可能である。

それに引き換え、水素にはこういった副作用はほとんどない。