大リーグ・エンゼルスの

大谷翔平選手から目が離せない。

現地LA時間6/27(日本では28日)の

対ホワイトソックス戦では投打で大活躍。

10奪三振1失点の好投で7勝目

打撃では本塁打2本を含む3打数3安打。

 

大谷選手の好調の陰には、

さまざまな要因があるが、

なかでも睡眠時間をとても大切にしている。

最低10時間睡眠

加えて昼寝も2時間程度しているようだ。

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睡眠は認知症発症に、

大きな関わりがあることが最近解ってきた。

 

米・ロチェスター大学の研究チームが、

2015年にマウスのに、

リンパ系の存在を発見した。

人間の脳でも同様のリンパ系が確認され、

2017年になり撮影映像が公表された。

 

この発見により、

脳の機能と神経変性疾患の研究は、

新たなステージに入った。

神経変性疾患には認知症も含まれる。

 

アミロイドβなどの脳の老廃物除去は、

血液を介して行われるのではなく、

リンパ系のクリアランスシステムを通じ、

除去されていることが判明した。

 

ただその排出経路やメカニズムは、

これからの研究によるところが大きい。

 

また脳は免疫系からは、

隔離された環境と考えられていた。

だがリンパ系の存在は、

免疫系と脳の関連を示唆することとなった。

 

ところで脳のクリアランスシステムに、

睡眠不足は影響を及ぼす。

何故かといえば、

老廃物や代謝物の除去を促進する、

大切な時間が睡眠中だからである。

 

研究によれば、

脳内のリンパ液の流れが睡眠中に増加し、

アミロイドβなどの異常なタンパク質の

クリアランスが進行すると示唆されている。

 

 

一方、睡眠不足は、

このクリアランスプロセスを妨げる。

グリンパティック・システムと呼ばれる

リンパ系の活性化が減少するため、

脳内の異常な物質が十分にクリアされず、

蓄積する可能性が高まるからである。

 

また、認知症の原因となる

炎症反応を増加させてしまう。

 

認知症を予防するためには、

大谷選手のように十分な睡眠時間、

しかも質の良い睡眠が求められる。

 

この質の良い睡眠の妨げとなるのが、

眠りへと導く睡眠薬と寝酒である。

 

一部の睡眠薬(特にベンゾジアゼピン系)は、

脳内のリンパ液の流れや、

クリアランスシステムを

抑制することが示唆されている。

これにより廃棄物や異常な物質の

クリアランスが睡眠中に妨げられる。

 

また寝酒は長期的な観点から見ると、

脳のクリアランスシステムに

悪影響を与える可能性がある。

アルコールには脱水作用があり、

体内の水分バランスを乱すことで、

リンパ液の流れを減少させることがある。

 

さらにアルコールは、

炎症反応を引き起こすことが知られている。

炎症がクリアランスシステムに、

悪い影響を与える可能性もある。

 

では睡眠時間は、

どれくらい確保できればいいのだろうか?

20~50代で7~9時間

60代以降では6~8時間の睡眠があれば、

個人差はあるものの、

必要なクリアランスはできるとのこと。

 

5時間睡眠のkeroぴょんだが、

在宅介護では睡眠不足になりがち。

週に1日だけでも、

ゆっくり眠る時間を確保していただきたい。