書きたいテーマはあるのだが、

10日間ほどの短期決戦の仕事と、

両親のサポートが重なり、

物事をゆっくり調べる時間が取れず、

キーボードを叩けずじまいである。

 

このブログで何度か登場しているが、

keroぴょんの90代半ばの母は、

血管性認知症を発症している。

 

あと1週間で2017年というタイミングで、

脳出血で救急搬送されたが、

脳内の血管から溢れた血液により、

脳細胞が死滅してしまった。

 

その影響で手足など右半身に麻痺が残り、

歩行障害呂律の回りにくさ、感情失禁

意欲低下などが後遺症として現れた。

 

ヘルパーやデイサービスは断固拒否

何をするでもなく、

自分のペースで暮らせるのは、

90超えの父のお蔭である。

 

父は母が倒れるまで仕事をしていた。

いまでも車のハンドルを握り、

スポーティタイプが大好きで、

スマホやタブレットを使いこなす。

器用だった母が何もできなくなり、

家事全般をこなしている。

 

そんな父が目の手術を受けることになり、

数日間、家の全サポートをすることになった。

白内障の手術のため日帰りなのだが、

左右別々の日程で行い、

視野が異なるため、

術後2~3日が要注意である。

 

問題は要介護3の母である。

母は1日1.5ℓの水分補給を摂ってくれない。

倒れる前はお茶が好きで、

かなりこまめに飲んでいたのだが、

いまは必要量の半分も摂らない

 

水分の代わりは冷蔵庫のフルーツ

父がカットして容器に入れている。

日中は椅子に座り庭を眺めて過ごす母は、

1日に何度も歩行器を操り

冷蔵庫との間を往復し、カットフルーツを

かぶりついて手掴みで食べる。

 

それで彼方此方触るので、

冷蔵庫周辺は果汁でベタベタになる。

1日に何度も拭かなければならない。

 

液体の形で水分を摂らないのは、

トイレを気にしてのことなのだろう。

下着を下げるときに失敗し、

濡らすことが1日の間に何度かあり、

それをヘアドライヤーで乾かし、

誤魔化すので気化で酷い匂いになった。

 

ようやく4ヵ月ほど前に、

リハパンを履いてくれるようになった。

それまでは履き心地が気に入らず、

受け入れてくれるまで6年もかかった。

 

 

そんな母のもとに、

リハビリの人と看護師さんが来る日がある。

昨日は看護師さんの日だった。

 

母は“気ままな人”になってからは、

人が来ることをひどく嫌がる

若年性認知症と診断される前のも、

そんなひとりだったが、

この日は看護師さんの姿を見ると、

つい先行ったばかりなのに

「トイレに行く」と駄々をこね、

お風呂場に逃げて隠れてしまった。

 

看護師さんは慣れたもので、

僕が促さなくても姿を現した。

体重、血圧を測り、

足の爪切りをしてくれた。

 

訪問リハビリのときも、

母は隠れるんだろうな……。