一世を風靡した双子の兄弟、

おすぎとピーコの「老々介護」の近況が、

4/11付『NEWSポストセブン』で報じられた。

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その後、追加報道があり、

50年ぶりの同居を解消し、

別々の施設で暮らしているという。

2人とも認知症を発症した。

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弟・おすぎは介護認定を受けているが、

2人は現在78歳である。

 

 

さて40代、50代で老後の生活設計をするのは、

先のことでもあり、とても難しい。

60代に突入し退職となると、

ようやく現実味が出てくるのだが、

心のどこかそれを拒む気持も同居している。

 

おすぎとピーコ報道の最中、

興味深いデータの載った本と出会った。

この本には、高齢夫婦のどちらかが、

要支援・要介護を受ける率が、

5歳ごとに掲載をされている。

 

それによると、夫婦どちらかが

介護保険受給者となる確率は、

以下に示すようになる。

 

・65~69歳:5.43%

・70~74歳:11.49%

・75~79歳:22.96%

・80~84歳:46.36%

・85~89歳:74.77%

・90歳以上:95.26%

 

わが両親を見ればお互い90代だが、

母は要介護3認定を受け、

しかも血管性認知症である。

 

ちなみに80~84歳で、

夫婦のいずれかが、

要介護3以上になる率は14.52%となる。

このデータ2020年度末の

調査データをもとに割り出されたもの。

 

経済学者で、元大蔵官僚の野口悠紀雄氏

著書『2040年の日本』(幻冬舎新書)

載っていたもので、

厚労省の介護保険事業報告と、

国立社会保障・人口問題研究所の

人口統計資料から野口氏が導き出した。

 

 

2040年というといま58歳の方が、

75歳の後期高齢者となるときである。

夫婦ともに健在である場合、

5組の夫婦うちひと組はどちらかが、

介護保険認定を受けていることになる。

 

このようなことを織り込んで、

老後の生活設計を立てる目安となるだろう。

 

また、この数字から国の社会保障費

少子化対策に転用することが、

将来不安を解決したことにはならないのは、

明らかであることがわかる。

 

少子化対策の恩恵を受けた世代も、

高齢となれば介護リスクを抱えることになる。

その支えが現状よりダウンしていれば、

結局はいまと同じことである。

 

そのなかで取り残されるのは、

正規雇用に恵まれず、

満足な退職金すら受けられぬ

30~40代の就職氷河期世代や、

若年性認知症や障害を持つ家族

抱える家庭となることだろう……。

 

※野口氏の推計は、

夫婦が同年齢として計算されたものです。

 

 

のち白ワインワイン!

 

2020 Limoux chardonnay Very

[Anne De Joyeuse]

(フランス/ラングドック・ルーション)

 

 

4/18付のブログで予告した中からの第3弾は、ラングドックのAOPワイン、アン・ド・ジョワイユーズのシャルドネ。

樽やミントのニュアンスのあるとても美味しい白ワインだが、酸は少し弱めに感じた。価格は2530円だが、値段以上の値打ちを感じる。そんなヴェリーに合わせた料理は、サーモンと新タマネギのキッシュ。味のしっかりしたシャルドネには、クリーミーなものが合う。

 

 

ところで上の最後のほうで触れた就職氷河期世代は、団塊ジュニアたちである。この世代には今後、親の介護の問題が生じてくる。既に生じている方もいることだろう。

この世代は、国の失政の犠牲になったことが、以下の動画を見ると、データからよくわかる。核家族化、それに合わせた住宅モデル、子育ての制度など、根本を変えていかない限りは、少子化は止められないだろう。

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GWのおまけ情報

 

 

文具好きなら、見ているだけで楽しいアート展が5/8(月)まで、東京・日本橋高島屋本館8階で開催されている。

『知られざる文具アートの世界』という展覧会は、鉛筆の芯、セロテープ、判子、段ボール、新聞紙、マスキングテープ、輪ゴムなどの素材を用いた作品が一堂に会している。

keroぴょんのフォロワーさんが、ご自身のブログでオススメと書かれていたので、「面白そうだな」と思い、足を運んでみた。期待以上の見応えあるアート展だったので、GWの後半、予定が決まってない方はいかがかな?