一世を風靡した双子の兄弟、
おすぎとピーコの「老々介護」の近況が、
4/11付『NEWSポストセブン』で報じられた。
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その後、追加報道があり、
50年ぶりの同居を解消し、
別々の施設で暮らしているという。
2人とも認知症を発症した。
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【全文公開】ピーコ、万引きで逮捕され施設へ入所 失踪報道直前には「元気っていうか生きているわよ」 https://t.co/5PGwnCCR8E
— NEWSポストセブン (@news_postseven) April 19, 2023
逮捕後、ピーコは釈放され、自宅には戻らず施設に入所した。
「行政の担当者が、代理人弁護士と話し合って処遇を決めたようです」 #NEWSポストセブン
弟・おすぎは介護認定を受けているが、
2人は現在78歳である。
さて40代、50代で老後の生活設計をするのは、
先のことでもあり、とても難しい。
60代に突入し退職となると、
ようやく現実味が出てくるのだが、
心のどこかそれを拒む気持も同居している。
おすぎとピーコ報道の最中、
興味深いデータの載った本と出会った。
この本には、高齢夫婦のどちらかが、
要支援・要介護を受ける率が、
5歳ごとに掲載をされている。
それによると、夫婦どちらかが
介護保険受給者となる確率は、
以下に示すようになる。
・65~69歳:5.43%
・70~74歳:11.49%
・75~79歳:22.96%
・80~84歳:46.36%
・85~89歳:74.77%
・90歳以上:95.26%
わが両親を見ればお互い90代だが、
母は要介護3認定を受け、
しかも血管性認知症である。
ちなみに80~84歳で、
夫婦のいずれかが、
要介護3以上になる率は14.52%となる。
このデータ2020年度末の
調査データをもとに割り出されたもの。
経済学者で、元大蔵官僚の野口悠紀雄氏の
載っていたもので、
厚労省の介護保険事業報告と、
国立社会保障・人口問題研究所の
人口統計資料から野口氏が導き出した。
2040年というといま58歳の方が、
75歳の後期高齢者となるときである。
夫婦ともに健在である場合、
5組の夫婦うちひと組はどちらかが、
介護保険認定を受けていることになる。
このようなことを織り込んで、
老後の生活設計を立てる目安となるだろう。
また、この数字から国の社会保障費を
少子化対策に転用することが、
将来不安を解決したことにはならないのは、
明らかであることがわかる。
少子化対策の恩恵を受けた世代も、
高齢となれば介護リスクを抱えることになる。
その支えが現状よりダウンしていれば、
結局はいまと同じことである。
そのなかで取り残されるのは、
正規雇用に恵まれず、
満足な退職金すら受けられぬ
30~40代の就職氷河期世代や、
若年性認知症や障害を持つ家族を
抱える家庭となることだろう……。
※野口氏の推計は、
夫婦が同年齢として計算されたものです。
のちワイン!
2020 Limoux chardonnay Very
[Anne De Joyeuse]
(フランス/ラングドック・ルーション)
4/18付のブログで予告した中からの第3弾は、ラングドックのAOPワイン、アン・ド・ジョワイユーズのシャルドネ。
樽やミントのニュアンスのあるとても美味しい白ワインだが、酸は少し弱めに感じた。価格は2530円だが、値段以上の値打ちを感じる。そんなヴェリーに合わせた料理は、サーモンと新タマネギのキッシュ。味のしっかりしたシャルドネには、クリーミーなものが合う。
ところで上の最後のほうで触れた就職氷河期世代は、団塊ジュニアたちである。この世代には今後、親の介護の問題が生じてくる。既に生じている方もいることだろう。
この世代は、国の失政の犠牲になったことが、以下の動画を見ると、データからよくわかる。核家族化、それに合わせた住宅モデル、子育ての制度など、根本を変えていかない限りは、少子化は止められないだろう。
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