ワイン仲間が出演するひと足早い
クリスマス・
チャリティーコンサートで、
300~400名収容のホールへと足を運んだ。
ピアノ演奏とソプラノ唱で、
クラシックを中心に20曲、
2時間があっという間だった。
ソプラノの発声は、
小ホールの空気を震わせる。
透き通るような振動である。
音の波が1秒間に振動する回数を
周波数と言い、
Hz(ヘルツ)という単位が使われる。
人間の耳の可聴域は、
20~20,000Hzといわれているが、
加齢により、
高音域は聴き取りづらくなってくる。
オペラ歌手ともなれば、
3,000Hz、5,000Hz、8,000Hzに、
倍音までつくといわれる。
音の調律に使われる音叉は、
440または442Hzとなっている。
クラシックの演奏では、
442Hzが採用されることが多い。
ヒーリング音楽用の音叉は、
32~4096Hzまでと、
幅広い周波数となっている。
医療用音叉というものもあり、
128Hz、256Hzが採用され、
感覚障害の有無や、
末梢神経障害など検査に使用される。
そしてアルツハイマーの原因物質、
脳内のアミロイドβが
除去される周波数があることが、
米国での研究により分かってきている。
米国国立衛生研究所(NIH)は2019年、
マウスによるγ波の実験で、
40Hzの光を一定の時間照射すると、
脳内のアミロイドβが減少するのみでなく、
排出する働きを持つミクログリアという
中枢の免疫担当細胞を
活性化させることを発見した。
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そして光の点滅だけでなく、
同じ40Hzγ波の音でも、
認知機能改善に
効果があることが判明した。
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米国では2021年5月に、
40Hzの周波数で点滅する光が、
一定の時間発光する
アプリまで登場している。
聴いた曲目の中には、
組曲『惑星』より「木星 我は汝に誓う、
我が祖国よ」(G.ホルスト/詞・C.S.ライス)
が含まれていたが、
入院中の若年性認知症妻は、
平原綾香の『ジュピター』が
大好きだった。
40Hzバージョンがあれば、
リハビリに使えるのかなぁ……。
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