若年性を含む認知症の原因は、

いまの医療ではわかっていないが、

シュタイナー医学では、

原因が説明されている。

 

ただしいまの医学を

常識としている我々にとっては、

奇異感じるだけでなく、

家族としては、

受け入れづらい

内容が書かれている。

 

いまの医学が唯物的であるとすれば、

シュタイナー医学はキリスト教的で、

自然回帰的に感じられるかもしれない。

 

それでは今日も引き続き、

『認知症――その隠された原因』

(ユーディット・フォン・ハレ著、

ミヒャエラ・グレックラー まえがき、

和田悠希・遠藤真理 共訳/涼風書林)

から見て行こう。

 

 

認知症の発症原因と、

対処法にどう答えているのだろうか?

 

まず現代医学では、

人体の部位にフォーカスをするが、

シュタイナー医学では、

心的・霊的な部分にまで着目する。

 

人は肉体・生命体(エーテル体)・

魂(心、アストラル体)・

自我(私、霊)という、

異なる4つで構成されていると考える。

 

そして原因は、

物質的作用によるものだけではなく、

見えない部分

求めることこそ、

理にかなっているという。

 

本書では「記憶形成」について、

脳内に留まらない、

エーテル体、

アストラル体(心・魂)との

関連で述べられている。

 

とても丁寧な説明がなされているが、

我々が記憶しているものは、

心に認識されたものの

表象であるという。

 

Wikipediaによれば表象とは、

「知覚したイメージを記憶に保ち、

再び心のうちに表れた作用をいう」

と、記されている。

ひと言でいえば、イメージである。

 

 

シュタイナー医学的にいえば、

記憶とは、

エーテル体記憶領域

書き込まれた

知覚イメージということになる。

 

そして記憶領域の中に収められた

知覚イメージを必要に応じて、

思い起こす作業は、

アストラル体(心・魂)

役目だという。

 

アルツハイマー型認知症では、

短期記憶が覚束なくなることが、

診断のきっかけになる。

 

この短期記憶

エーテル体の表層に刻まれ、

次第に知覚の経過に伴い、

エーテル体の深い階層にある

長期記憶の部位に沈んでゆく。

 

どうやら、このメカニズム

支障生じることより、

認知症発症するようなのだが、

次回は、さらに掘り下げてみて行こう。

 

 

(次回に続く)

 

 

 

 

のち白ワインワイン!

 

 

今日は、具体的なワインの感想ではなく、主テーマに関連したワインの話。

ルドルフ・シュタイナーは、ワインの世界とも、大きな関わりあいを持つ。

 

ワインづくりの農法に、ビオディナミ(バイオダイナミック)という有機農法・自然回帰農法がある。

1924年ドイツのコーバーヴィッツで行なわれた8回に及ぶ講演に基づいており、化学肥料は使わず、生産システムそのものが、生命体=オーガニックであることが意識され、様々な天体の作用を農産物の生育に生かすことを目指す農法である。

 

ビオディナミによりワインを初めてつくったのは、1976年に銀行家としての生活を捨て、母親のドメーヌに戻ったニコラ・ジョリー。

フランス・ロワール地方サブニエール地区にある銘醸畑、クレ・ド・セランは、除草剤と化学肥料で土壌が変質していたため、ビオディナミを取り入れたところ、1983年ごろから畑が甦りはじめ、エレガントなワインができるようになった。

 

ニコラ・ジョリーは当初、近隣の栽培家から奇異な目で見られたが、いまでは、ビオディナミワインの教祖と呼ばれている。

国内で購入できるが、安いものでも6000円台なので、味のレポートができなかった次第汗うさぎ