脳出血の影響で言語と、

右半身が不自由なは、

血管性認知症を抱えている。

 

以前に比べ涎を垂らすのが、

このところ気になっていた。

 

病院を変えた時期と重なる印象があり、

1カ月半ほど前に父に頼んで、

アリセプト減薬してもらい

半量となった。

 

そうしたら、家事ができなくなった母が、

食後に食器類洗ったという。

とはいえ、右手が不自由なので、

洗い直さなければならないのだが、

ちょっとした進歩ではある。

 

昨日のブログでも書いたが、

認知症に効く薬はない。

進行遅らすといわれているが、

それも、万人に効果があるわけではない。

 

アリセプト(ドネペジル)は、

“抗認知症薬”の代表的存在である。

副作用をよく見てみると、

食欲不振、嘔気、便秘等に紛れ、

脳出血、心停止、突然死という文字が並ぶ。

ほかにも易怒性、幻覚、せん妄、

妄想、抑うつ、徘徊などの

記述が見られる。

 

アリセプトを服用すると、

認知症のBPSD同じ症状が、

副作用として現れるとは、

奇妙な話である。

 

 

フランスでは2018年8月より、

ドネペジル (アリセプト)をはじめ、

ガランタミン、リバスチグミン、

メマンチンといった抗認知症薬が、

“効果不十分”ということで、

保険適用外になった。

 

また長期実績があるドネペジルの

治験実績を調べてみると、

驚くような結果が出ている。

 

ドネペジル服用者と、

プラセボ(成分を含まぬ偽薬)服用者

3年間のADL(日常生活動作)喪失、

または施設入所の頻度を比べると、

両者ないとの結果が出ている。

 

これ以外にも、

認可されたことが不思議に

思えるようなデータが見られる。

長尾和宏医師(医療法人社団裕和会理事長)と、

浜六郎医師(医薬ビジランスセンター理事長)の

対談動画に詳しいことは譲るので、

気になる方は、

下の青い部分をクリックして、

ご覧いください。

↓  ↓  ↓

https://www.youtube.com/watch?v=3ApByibVs0I&t=352s

 

一方で、アリセプトを創薬したのは、

我が国の製薬メーカー・エーザイである。

既に特許は切れているが、

国内第Ⅰ相試験から1999年11月の発売まで、

約10年歳月を要している。

 

創薬の裏には、

ひとりの研究者・杉本八郎氏の

ドラマがある。

同氏の母親は、認知症だった。

 

『アルツハイマー征服』

(下山 進著/角川書店)に、

詳しいことが書かれているので、

創薬の現場に興味があれば、

一度読んでみてはいかがだろうか?

 

   『アルツハイマー征服』

 

の場合は、

めまいや吐き気、過呼吸などの副作用で、

4ヵ月くらいの間に、

リバスチグミン→ガラタミンと

薬が変わり、最終的には

メマンチン10㎎落ち着いた。

いまはそれも服用停止している。

 

ようやく薬嫌いの

妻の希望に一歩近づいたが、

抗精神薬がまだ手放せない……。