昨日のブログでは、

「旅のタイミング」というタイトルで、

新型コロナ禍直前に仕事を辞した結果、

若年性認知症の妻と、

夫婦旅ができたという話を書いた。

 

流れに乗って、

今回も旅行にまつわる話をしよう。

 

ここから読まれる方は、

前回と併せて読んでいただくと、

より理解を深めていただけると思います。

  ↓   ↓   ↓

 

飽きっぽい妻の趣味のなかで、

コンスタントに続いたのが

旅行だった。

40代のころまで、

月の残業80時間台が普通だった

僕を残し

友人あるいは単独で、

海外へも行っていた。

それでも仕事をやりくりして、

妻とは年1~2回海外へと赴いた。

 

50代近くになり、

会社の幹部クラスとなり、

関連会社への出向・転籍、転職という

流れを経る中で、

段々休みが取りづらくなった。

 

1泊や日帰りで、

近場に行くことが増えた。

 

 

2019年2月に

若年性認知症と診断された後、

箱根と熱海で、

温泉大浴場のある宿に

泊まったときのこと、

「内風呂でいい、

 ひとりで行って」

と妻は言った。

 

館内で迷子になることを

心配していたので、入口まで、

一緒に行こうと誘っても、

行きたがらなかった。

 

自宅でのひとり入浴は、

2021年の最初の入院までできたので、

単に不安なだけだったようだ。

 

とってもいいお湯だったのに、

妻の温泉体験は、

2018年が最後となってしまった。

 

もう1回くらい、

ゆっくり温泉に行きたかったな……。