妻がいまの病院に再入院してから、

1カ月が過ぎた。

どんな状態かとても気になる。

でも、直接の面会ができないので、

伝聞状態でしか知りえないのがもどかしい。

早く「2類から5類へ!」と叫びたくなる。

 

不明確なエビデンスが経済を壊すばかりか、

弱い人々を進行中で壊し続けていることに、

早く気づいてもらいたいものだ。

 

ところで入院のとき、

別の病院からの転院の形となり、

慌ただしかったため、

メールの添付で送信した

アンケートのような書類があった。

 

 

12項目について、

症状の有無頻度(4段階)や、

重症度(3段階)、負担度(5段階)を

尋ねるもの。12の項目には、

妄想・幻覚・興奮など文字が並んでいる。

前回の入院の際にも記入したのだが、

どう答えたか忘れてしまった。

 

この書類の冒頭には、

“周辺症状 チェックリスト”

書かれていたが、

正式には「NPI評価尺度」という、

認知症の“行動・心理症状”

国際的な評価尺度となるものである。

ちなみに認知症には、

認知機能の低下を指す中核症状と、

精神的な混乱等から来る周辺症状がある。

厚生労働省によればこの周辺症状と、

行動・心理症状BPSD(Behavioral and

 Psychological Symptoms of Dementiaの

略称)は、ほぼ重なる概念である。

 

NPI評価尺度は、行動・心理症状

スコアでもある。前回と比較すれば、

ケアの方向性が正しかったか否かが判る。

評価数値が悪くなっている項目があれば、

本人の苦痛が満たされておらず、

環境がニーズに合ってなかったことになる。

 

リストにチェックを入れながら、

少し複雑な気持ちになった。

悪化したということは、

自宅に戻ってきてから、

満たされない何かがあったのだろうか?

 

(次回に続く)