最近チラホラと話題の「生デニム」。
未加工とか、ローデニム、リジッドなんて言い方もされています。
サキュウでは、生デニムじゃないのに、生デニムにしか見えない
「リバース」を展開しています。
リバース加工を店頭でお客さまに接客する中で、そもそも
「生」ってどういう意味なの?ってよく聞かれます。
そこで、生デニムのデメリットなどを色々ご説明するのですが、
なぜかイマイチ伝わりません。
その原因を、お話ししながらようやくわかったんですが、
デニムの様々な色目は、普通の服のように、色ごとにそれぞれ
違う生地で縫われているとお考えのよう。
だから「生」とか「未加工」といっても、何のことやらわからない。
そっから知らなきゃ確かにそうです。
これは、私たちにとってはあまりにも当たり前な事すぎるので、
そっから説明すべきとは全く気づきませんでした。
実はジーンズは、縫製工場では全部同じ色のデニムで縫い上げて、
洗い加工を変えることによって、濃淡を作り分けているのです。
例えば人気のFSロールアップボーイズは4色展開ですが、

加工前の色は全部同じ色のデニムです。

<縫製工場>
裏返しなのでわかりにくいですが、縫っているのは全部同じ生地です。
こちら、ヒゲを入れている工程ですが、ここまでは大体同じ。
<洗い工程>
写真の「釜」で洗って、バイオとか、脱色剤や時間を変えることで、
濃淡を作り分けています。
つまり、「生デニム」とは、縫い上げただけの、加工する前の
すっぴんの状態の事です。
もっと詳しい図
図のとおり、お肉で言えば生デニムは「生肉」で、洗い加工が
「料理」になります。
火の通し具合でレア~ウェルダムを作るみたいな感じです。
生デニムとはつまり、生肉を販売するようなものです。
「生」と聞くと、生ビールとか、生キャラメルとか、わりかし
良いイメージを抱きがちですが、そもそもデニムは料理して
完成するように作られていますから、デメリットはむしろ
増えます。(しかも軽くない。)
それを知らないで売ったり買ったりすると、色移りしたとか、
縮んで穿けなくなったとか、洗濯機が汚れたとか、後々問題になり
やすいのです。
メンズだと、そんなの当たり前としてある程度浸透しているので、
それほどクレームを心配することもないのですが、浸透してない
レディスでは、クレーム製造機になりうるので、デニムの知識が深い
ブランドほど怖すぎて発売できません。
生デニムのデメリットを大幅に軽減して、普通のデニムと同じように
扱えるようにしたのが、リバース加工ということになります。
(つまり、リバース加工は厳密には生デニムではありません。)
最近の雑誌を見ますと、生デニムががぜん注目を集めそうな勢いですが、
そんな怖さを認識せずに安易に発売したブランドが増えた結果、
生デニム全体の評判が落ちなければいいのですが、悪貨が良貨を
駆逐するのは世の定石ですからねぇ・・・・
caqu HP



