生デニムとは? | caqu-caqu日記

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おじいちゃん、おばあちゃんのタンスを覗くと、昔の洋服って本当によくできているし、いいもの持ってるなぁ、と思った事はありませんか?
サキュウは、自分の子供や孫から同じように感じてもらえるような洋服作りを目指して、日々がんばっています。

生デニムとは、洗い加工してない、まっさらのジーンズのことで、
全く色落ちしていない姿は、テーラードジャケットと合わせても
全然負けません。


皆さんは、「生デニム」をただ縫い上げただけのジーンズと
お考えではないでしょうか。

確かにそうなんですが、実は生デニムにも色々あるのです。
それは生地。

織り上がったばかりの生地を「キバタ(生機)」といいますが、
実はほぼ100%、キバタに様々な後加工を施されて世に出ます。
これを「整理・加工」といいます。

デニムに施される主な整理・加工は3つ。
・サンフォライズ
・スキュー
・毛焼き


サンフォライズは、「防縮加工」のことです。
キバタは10%以上縮むし、反物1mと10mのところでは縮みが違うし、
すごく不安定なのです。

あまりに縮みが大きいので、縫い目はギャザーが寄ったようになり、
表面はデコボコになります。

サンフォすると、縮みは3%程度で落ち着いて、バラツキのない
安定した生地になります。


スキューは「ねじれ防止加工」のことです。
ヴィンテージ501の脇線のように、キバタは洗うとぐるんとねじれます。
織り糸の撚りの関係でねじれるのですが、履き心地が良くないので、スキュー加工で防止します。
(それでも少しねじれます)

毛焼きは、表面の毛羽を炎で焼き落とす加工です。
キバタはホコリが付いたように表面が毛羽だっており、焼き落として
きれいな表情にします。

あえて毛焼きしていないものを「ヘアリーデニム」と呼びます。

つまり、生デニムには「キバタ」と、「整理・加工」したものが
あるのです。


キバタで作ったものは、ゴツくてガサガサ固く、毛羽が特徴です。
整理加工したものは、キバタほどゴツくなく、光沢があります。

では、キバタがヴィンテージかと言えば一概にそうでもありません。
1930年代にはLeeとWranglerはサンフォしてたので、サンフォ
そのものがヴィンテージ加工とも言えます。
Levis501はShrink to fit(縮ませて体に合わせる)という独特の
考え方ですので、長年キバタを使っています。

キバタと整理加工は「玄米と白米」のようなもので、
コダワリ男子には玄米(キバタ)、それ以外の方には白米です。

しかしUSED加工する場合は整理加工は必須です。
キバタと洗い加工は相性が悪く、安っぽい顔(私見)になりますし、
ミリ単位でパターン引いているので、不安定な縮みは致命的です。
多くの場合、同じ品番でも生とUSEDは生地を分けます。)


そして、いざ生デニムユーザーになると、苦労も絶えません。

・大きいサイズを買わねばならない。
洗濯すると縮みますが、洗濯の仕方は各家庭で違うので、
どれくらい縮むかは実際に洗わないと誰にも
判りません。
結局ぶかぶかなサイズを買わねばならないので、
なんぼ
シルエットがきれいって言っても、試着じゃわかりません。

・ジャストサイズ買うと穿けなくなる。
前途の逆。
洗うと子供用になります。


・色落ちがものすごい
靴・バッグ・シャツ・自分の手・イス・ソファ・車のシート・
寄っかかった壁。

とにかく触れるもの全てにインディゴが色移りします。
「オレにさわるとケガするぜ!」ってなもんで。


デニム好きの男子なら、これらは当たり前と捉えてくれますが、
これがレディスだと、まさに「クレーム製造機」。
デニム作りの経験があればあるほど、恐ろしくて発売できません。



・・・・と、長々言っておきながら、ぢつは前フリ。


いよいよこの秋、caquから「生デニム」が登場!

聞いてる皆さん「はぁでしょうが、そこはcaqu。
ただの生デニムじゃありませんョ!


さぁ、実物は近日公開!!


ご静聴ありがとうございました!

(ちょ、ちょっとハードル上げすぎました!)
(正確にいえば、生じゃないし)


caqu HP