日経MJの一面や繊研新聞(業界新聞)などで「Made in 東北」の活動を
取り上げられてから、ポツポツとお問い合わせを頂くようになりました。
でも、せっかくお問い合わせ頂くのですが、こんなご依頼は丁重にお断り
しています。
「震災復興イベントのために、XXを10枚作れないか。」
どうしてか?
答えは単純、工場にとっては全然復興にならないからです。
工場というところは、1,000枚は簡単に作れても、10枚は作れません。
正確に言えば、10枚では大赤字になるので作りません。
工場と言っても、洋服作りは基本的に手作業です。
最初の何十枚かを作るうちに手が慣れて徐々に生産効率が上がり、
残りの枚数で追い上げる形で利益を出す構造です。
つまり、慣れるまでは大赤字という事です。
慣れない10枚を作る間に、慣れたものなら100枚作れてしまう。
慣れない10枚を作る工賃は、慣れたものの10倍出してはくれない。
お問い合わせ下さる方は、それぞれ自分でできることを一所懸命考えて
の事だとは思うのですが、現実はそんなところです。
それと、「Made in 東北」はとかく義援金やら支援的な方に視点が行き
がちですが、実はもう一つすごく大切な事があります。
サキュウは在庫がなくなれば追加生産をします。
その都度、Made in 東北のタグを工員さんが一つ一つ付ける訳ですが、
その度に「自分は一人じゃない、全国の皆様に応援して頂いているんだ」
という思いを、新たに、継続的に感じてくれるという事です。
これは、長い道のりであろう復興に立ち向かう人々とって、気力の源に
なるはずです。
このように、東北に限らず、支援というものは持続的にできる仕組みが
最も大切だと私たちは考えています。
例えば「オーガニック」「フェアトレード」「国際貢献」など、エシカルな
キーワードが注目されていますが、企画される皆さんは、安易に飛びつく
だけではダメです。
先進国のぬるま湯に浸かりきった感覚を取り払い、乗ろうとしてる仕組みは
地球のためか、途上国のためか、先進国のためか、自分のためか・・・・
よーく調べて、腹から理解して下さい。
支援が必要な国や人々はたくさんですから、どんどんやって頂きたいのですが、
結果、「誰のためにもならんかった」なんて事にならないように。
やるなら強い意志と決意をもって、持続的に実行して頂きたいと思います。
流行ってるから始めた、廃ったからやめた。
売れそうだから始めた、売れなかったからやめた。
それではブランドの意識に疑問を持たれる事になりますから。
ご利用は計画的に。