そんなディテールをピックアップして、
なんだろ君と
Nicoが勝手にお送りする、「これってなんだろ」シリーズ。第2弾は「赤耳」の巻。
すんごく長いよ。
あのさ、caquのジーパンの裏っかわのさ、脇の赤い線が入ってるのってなんなん?すごい宝物みたいに言ってるみたいだけど、オイラには何のことやらさっぱり分かんないだけど。
いい事に気がつきましたね~。それ確かによく聞かれるのですよ。今日は、その生地の端っこについて教えてあげましょう。
なんだろ君が言ってるのはこれだね。
これは、通称「赤耳」って言って、ヴィンテージには外せないものなんだ。赤耳もないのにヴィンテージって言うな!くらい、絶対なきゃいけないもの。
駄菓子屋によっちゃんイカ置いてないようなもんか!
それともクリープを入れないコーヒーのようなもんか!
・・・・・・なんか違う気がするけど、ま、そういうことにしておきましょうか。 (話先に進めたいし。)
赤耳は生地の両端にある部分です。お父さんのスーツの服地だと、文字が織り込んであったりしますね。
鶴の恩返しを想像して欲しいのだけど、ヨコ糸を通してガチャン。通してガチャン。ってやってるよね。これを機械で織れるようにしたのが昔ながらの織機(しょっき)です。
つまりこういうこと。

シャトルという棒にヨコ糸になる糸を巻いておく。
シャトルを右から左に飛ばしてガチャン。左から右に飛ばしてガチャン。
往復させるから、両端がヨコ糸で”くるまれて”生地の両端がほつれないんだ。

ん?って事は今の機械はそうじゃないってこと?
お!カンがいいね~!
今のはこうなってるんだ。ほら。ボサボサ。
難しい話はさておいて、今の織機は効率とコストを重視して耳がなくなっちゃったんだ。今のは幅150cmで1日200m織れるんだけど、昔のは幅80cmで1日50mしか織れない。
幅が2倍で、長さが4倍だから、実に8倍も効率よく織れるんだね。
へぇ~、そんなに違うんだ~!
1着作るのに、幅150cmだと1mちょっとあれば作れちゃうのに、赤耳だと2m以上使うし、1mあたりの単価も赤耳の方がずっと高いから、赤耳のジーンズはどうしても値段が跳ね上がっちゃう。
赤耳なんていらないから安い方がいいってのが世間様だもんね。
そうだよね。だから、赤耳は価値を理解してくれるジーンズが大好きな人でないと、なかなか手が出せない。
しかもサキュウは50年前の織機で織ってるんだ。
今のが新幹線だとすると、それはもうSLを動かすようなもので、ゆっくりなくせに手間がかかるし、一定に織ることがとても難しい。
ゆっくり織るから柔らかくて、一定でないから手作りに近いどこか暖かみのある表情になるんだよ。
今の織機ではできないの?
生地作りってそこがおもしろいところで、全く同じ糸で同じ設計でも、織機が違うと全く違う表情や風合いになるんだよ。
そうか~。同じバーモントカレーでも家によって味が違うもんね。
でも赤耳なんてどうせ表から見えないんだけどね。
ムダと見るか、必要と見るかはその人の価値観だよ。ダイヤを炭素の塊と見るか、宝石と見るかはその人次第でしょ。
Nicoはジーンズ150年の歴史が積み上げた宝の一つだと思ってるよ。(-""-;)
なんで赤いかを教えてあげようと思ってたけどやめた。長くなるからまた今度ね。
。(´д`lll) ヨケイナコト イッテモウタ。caqu HP : www.caqu-caqu.com