この作品は、いきなり親子が始まってしまうのです。父娘のはじまり。
生まれた時から何故か父親不在を受け入れてしまった主人公は、
父親の事を尋ねたりそれこそ追求したりしないままに、高校を卒業するくらいの年齢になってしまい、
いや、ある?そんな事?笑
ただ、ある日突然に、
母親からなんとなく、
それこそ、
次いで、
みたいに父親の事を告げられてしまう。
観ていたテレビの月9ドラマ。
「このドラマの脚本家があんたの父親だよ」って。
娘も娘なら母も母、なのです笑
で、友達に会いに行くと偽り東京へ。
彼女、新潟住まいなのです。
彼女は、
父親の書いたドラマのDVD発売イベントのサイン会に行き、初対面。
やはり会ってみたいよね笑
サインの際、お名前書きますか?と尋ねられ、
「我が娘、光へ」と書いて下さいと。
こんな子が娘ですって来ちゃったら盛り上がってしまいそうなんですが、
(まぁ、すいませんわたくしだけかもですが)
脚本家の父親、余り盛り上がらない。
そういう強い感情をひとりの時間が長過ぎて出せなくなっているのかも知れない。
今、恋人はいるのだけど、基本ずっとひとりで生きてきた模様なのです。
所謂、ひとり慣れ。
物語的にも、脚本家、積極的ではなくて、あくまでも娘の光のアクションに反応するばかり。
でも嫌ではない模様なんですけどね、
素直に感情出せばいいのに、と思ってしまう。
わたくしならガンガン構ってしまいそう笑
おそらく絶対うざがられるだけだと思いますが。
この日の舞台挨拶登壇は、左から主人公の劇中脚本家役直秀の恋人沙月役小原徳子さん、娘光役三谷菜々美さん、そして本作の監督楫野裕さん。
女優人おふたりが何故か同じポーズ。ワンピースも被ってます、
ん?
仲良し?笑
普通、こういう作品って、誰かは目に見えて幸せになる部分があったりするのですが、
今作、まあ見事に、
みんな結局、孤独のまま、なのです。
何故かひたすら孤独に向かってしまいます。
多少は抵抗するのですが、
まあ、
光は、さすがに積極的に変えようとしますが、
大人たちは、結局なんかダメで、
つまり、今更環境に合わせるって事が出来ない、寄り添えない。
いやはや大人はダメですねえ、
なんだかんだ、変われない。
なので、決してハッピーエンドでは、無いのです。
一応、
脚本家、プロポーズするんですが、
いやあなたに求める事は、そういう事ではないと、挙句、別れに。
だからと、娘と、なんて事にもならない。
母を事故で失った事知ってかつ彼女がひとりだと知ってからも、なのです。
確かに、
ひとり
楽ですけどね、
そこに浸かってしまうと、
抜け出せないのです。
困ったものです。
寂しいのに笑
自分でも分かってるのです。
鑑賞、2回目の方が、
素直に良かったです。
そういうタイプの作品。
本来それってどうなの?ですが、
その世界観に浸る感じなのです。
そこ狙った意図を感じてしまったのです。
観ながら反省しましたが、
多分自分も変わらない、だろうなぁ笑
あと、演者さんたちの演技の意図が伝わるんで、もう一回観るべきなのです。
ちなみに余談ですが、
三谷菜々美さんが、撮影合間の雑談で、スラムダンクの漫画読みたいって話しになったら、主演で彼女の父役の古屋隆太さんが、
全巻持ってるんで貸すよと持ってきてくれたのだそうです。
まぁまぁ意外ですが、
さすがに貰えたりはしなかった模様。
まぁ貸すという事は、返してもらう時に又会える訳だから、良い作戦。
すいません、すぐそういう事考えてしまいます、悪い性格笑