3653の旅
彼女たちの話
池袋シネマロサ
8月13日
ぼくには珍しく公開初日に行く。
初日はある意味お祭りみたいなものでお客さんも多いのが通常なので、
逆に行かないのです。はいそういう残念なタイプです。
今回はお盆休み期間中で、実は既に前日から東京へは来ていて、同じシネマロサにて最終日の作品を2本観に来てました。
その際、この作品の予告編を観て、既にちょっと泣きそうになってとても楽しみな気分になった。
ここのシネマロサでは出入り口の階段で、次回以降公開予定の作品の関係者さん達がPRとかをされてます。通称ビラ配り。
前日野本監督も居らしてて、ビラ配り。
少しご挨拶。
「明日は台風直撃ですね笑」
「持ってるでしょ、ワタシ笑」
逆の意味の運を持ってると言う意味。
というか、
完全にネタにされてました。
野本さん的にはおいしいのだ。
初日を迎えた2作品の事、敢えて事前情報ほぼ無しで観ました。
監督の野本梢さん、プロデューサーの稲村さん、彼女たちの話の主演の笠松七海さん。関係者さんではこの御三人をSNSフォローさせて頂いておりますが、
あんまり作品の事、実際ツイートとかされてないのです。
だから、普通に事前情報は少なめ。
どちらも1時間未満の作品なので、2本立てなのです。
で、
最初は、
3653の旅
石巻が主舞台。
3.11の話しです。
風化させない為にも、誰かが追い続け、作らないといけない話しなのかも知れません。
プロデューサーからのオファーにある思いがあって野本監督はなかなか受ける事が出来なかったのだそうですが、
映画を作るものとしての責任感が最終的には、優ったのでしょう。
家族を失った、ふたりの女性。
親友なんだけど、ひとりは石巻を出て埼玉で就職し、過ごしています。
もうひとりは、町に残り、未だ帰らない家族を待ち続けて、います。
遺体が無い、発見されていない。つまり生きている可能性も有る、
だからなのです。
映画の入り口部分では、石巻に残った彼女は引き篭もり生活をしている、そんな風に語られていて、埼玉に出てきた彼女は、会いにも行けず、ずっと心にその事が引っかかってる心情が描かれていたのですが、
色々あって、ようやくのタイミングで、帰り、そして結構な思い切りで彼女の部屋を尋ねるも不在。引きこもりで出ないのでは無く、出掛けていて不在。
あのですね、野本作品の特徴のひとつに、
案外、深刻な話しでは無かった風に描いてしまうという傾向というか、
登場人物たちがちゃんと強がるのです。
大丈夫だよと笑うみたいな。
なんか作者を反映してるのかなと思ったりするのですが、
いや、まあまあ脚本監督の方、普通に弱音も吐いて同情誘ってるわ、と思い返したりしました。
前言撤回。
映画はね、敢えて悲しみや辛い部分を隠して、当たり前な自分でいようとする、人間的強さを描いてるようでございまして、
心の中で、頑張れよ俺も頑張る、みたいな作品でございました。
彼女たちの話しの方は、簡単に言い過ぎると、大きな意味のジェンダーレス社会、その問題定義的な。
特に女性。
女性にとってどうしても切り離せない結婚や育児の意味、問題。
女性という事だけで、例えばなりたい職業を目指す事に足かせになったり、
元の仕事に戻る事が困難であったり、
立場とかポジションを維持できなかったり。
この作品では、そういう事を描いて、問題定義を投げかけてるのです。
野本さんの作品はLGBTQをテーマの作品もあれば、障害を持つ方の話しとか、社会的弱者や少数派と呼ばれる方々の話しとかが有ったりするのですが、
そう、結構社会派なのだ。
まぁすぐふざけたがる所が有るんで、そういうレッテルは貼られないのですが、
寄り添う感じの作品が実は多い。
僕は、ふざけた方が好きだけど、ちょいちょいと放り込んでくるのである。だから、感想がホント書きにくい。笑
だって誰かを傷つけたり、おちょくるような言動はダメでしょ。
だから、実は野本梢作品の語るのは難しいのです。特に僕のようにイジったり揶揄する事多めの事を書く人は、ね。
ただずっと観てきた追いかけてきたという事で、理解はして頂きたい。
僕はまぁまぁ優しいのだ。笑
主演は稲村美桜子さんと笠松七海さん。姉妹の役なんですが、このおふたり、野本作品出演回数トップ3を争う方々。もうお一方は愛のくだらないの藤原さん。
稲村さんは子供の頃からちょいちょい出ていて、というのも野本さんとよく組んでるプロデューサーの娘さんなのだ。だから、わたくしも彼女が小さい時から観てきたのですよ。大きくなったねって具合に。
多分野本梢作品好きにはそういう人多い。
ああ、あとなんでわざわざ初日に東京まで来たかと言うと、
その前の名古屋の上映イベントに行った時に、お約束させられたのだ。
盛り上げに来いと。
しかし、人多すぎて、ご挨拶出来なかった。
みんな初日とかに来たがるので、あるあるなんだですよ、
だがらどちらかというと初日は遠慮するのです。笑
