それなりに歴史は有り、傑作も生み出されてきたのだけど、コロナのせいかこの映画祭も形をすっかり変わってしまい、

かってのようにグランプリや各賞の選出や表彰とかも無くなってしまいました。

更に、映画と音楽のコラボという理念的な部分。

あくまでも個人的な感想ですが、そこも若干、余り必然性が希薄になったかな?

つまり、音楽の占めるウエートが軽くなった感じでございます。


ただ、話し戻すと、

さりとて12月のアップリンク吉祥寺でのイベントは盛り上がってたりしましたので、

皆さまやはり、期待はしてるのです。



凄い作品に出会えてしまえないかと。



MOOSIC LAB

ここに今はJOINTという言葉が加わってます。


今回関西は、一週間、大阪十三の第七藝術劇場にて、かろうじて上映ありましたけれど、一応名古屋は2週間あるのです。

この違い、


なんで?


まぁ、大阪でムーラボが人気無いのは薄々気づいてるけれど。笑


確かに、かっての自分なら、それでも一週間かそれ近く通ったと思います。

が、白状しますが、今回は2日しか行きませんでした。それくらい僕自身、残念ながら労力に見合う魅力を感じなくなってる。

観てない作品に、良いものがあるかも、いや、とんでもなく好きな作品が有るかも、ですが、そんな評判も全く耳にしないから、

ゆえに、何も伝わらず、

だから、積極的に観に行こうと思わないのだろうか。

大阪や名古屋の上映に合わせてもう少しPRしないのかな?した方が良いと思うのですが、僕が見れてないのか。

タイミング外れ過ぎてるのも事実。

実際やはり余り目にすることは無かったですね。

東京で昨年の12月にやってたのが、

大阪や名古屋は今頃なわけですから。


例年なら、東京のイベントからせいぜい2ヶ月遅れ、それくらいで各地でも上映イベントがあったりしたでしょうか。

つまり、ちょっと遅いかな。





今回観たのは、

たまつきの夢 完全版

謝肉祭まで

そして、

ハッピーエンディングス

計3作品。



たまつきの夢は、

2019年の短編部門に出された作品を60分オーバーバージョンに編集され直した作品です。そう最初は30分の作品だったのです。

どっかで聞いたお話し。笑

ムーラボでは安楽涼監督の1人のダンスも同じように30分バージョンが60分に再編集されて、

後に公開されましたが、それと同じ形。

ただ、田口監督曰く、全く違う作品になってますとの事。

似て非なるもの、とまで表現されてます。

見比べてみたいですとお伝えすると、

そう言われる方が多くて、いつか併映出来る上映会のようなものが出来ればと思ってますと。

どこかやってくれないかな。

難しいかな?

お客さん呼べそうに無いか?

自主映画好きには物好きしか居ないと思うんで、結構ウケると思うのですが。


主演の辻千恵さんってユニークな味わいのある女優さんで、やはりとても良かった。なんかいつも違う角度の芝居が飛び出しそうなのだ。

ただ、監督に何が決めてで辻さんをキャスティングされたのか尋ねたのですが、残念ながら覚えていないと言われてしまいました。最初の撮影からかなり年数経過してるからですね。

しかしオーディションだったのですが、その段階で、群を抜いてましたとの回答は有り。

ほぼ即決みたいな事を言われてたような、、、

それくらいに印象強かったのですね。

作品見たら、結構ハマる役者さんです。


昭和初期、太平洋戦争の戦時下での話し。

当然ビリヤード場は閉鎖されてしまってました。

最初タイトルだけ見た時、素直にたまつきを職業にしてる人間の何かしらの夢を描いた作品かなと思ったのですが、違ってました。

最後、惚れた女を賭けてのビリヤード勝負。

あくまでも昭和初期の設定です、お話しです。今じゃありません。女性賭けてなんて如何なもの、ですからね。

色々昭和初期のお話しです。

あと、

佐藤睦さんと辻さんの攻防戦も好きかも。ふたりとも同じ人の愛人役で、所謂お妾さんで、何故か同じ家に一緒に住んでるのです。旦那、ケチなのかな?そういうの実際あったのだろうか。よく考えるとなかなかに悪趣味な話し。笑



謝肉祭まで、は、何かの神話みたいな話し。

設定は3人の神なのですが、その3人が人間以上に人間くさかったりします。

謝肉祭の当日に3人のうち2人が選ばれるのですが、何のために選ばれるのかは正直不明なのですが、まぁ国家安寧とか五穀豊穰とか、そういうのみたいです。

その2人は所謂、

生贄みたいになるので、

人間ではなく、それこそ神になる訳なのですが、

人間の常識に当てはめると、死ぬことになるのです。

だから神様の研究生みたいな3人は、ジタバタする訳です。3人でいる時は平静を装う、と言うか逆にこの状況を楽しむ感じで、ただひとりになるともうそれぞれが精神状態ワサワサグチャグチャ気味。

選ばれたいか、否か?個人的な葛藤含め、です。

観てるこっち側は、多分生き残るのは誰?そんな事を思い、観てました。


予想、当たったけど、


なんか結果というか予測通りなんで結論が嫌な感じになってしまう。

選ばれたふたりが死んで、ひとりが残る。死ぬのではなく、

あくまでも生贄になるのですが。

面白い作品なのですが、

ただ笑って終われる訳では無いので、なんとも切ない。



ハッピーエンディングスは、

2人の監督のふたつの作品、

「鳥を見に行く」と「はじめての映画」ふたつのパートの即興劇で成立させた作品です。

この作品、

全て、

即興劇です。

大事な事なので2回書きます。


「はじめての映画」のパートは大崎章監督。

無限ファンデーションで既に即興劇の映画作品は制作済みで、つまり経験者なわけで、

その無限ファンデーションは、個人的にはとても好きな作品です。即興劇らしく?と思う台詞も多いし、なんか繋がらない部分も多々見受けられた感も有るのですが、その台詞のやりとりの拙さが逆にリアルだったりしたのです。

だって、日常生活では言葉を噛んだり、忘れたりする方がリアルじゃないですか?

皆さま映画やドラマみたいに噛みもせずスラスラと会話してます?

というか、無限ファンデーションはとにかく何かを越えて、みずみずしかったのです。


で、こっち。

ただ、前半は良かったのだけど、とある事件が起こってからが正直なんか残念でしたね、みんな頑張ってたけど、

男性陣が弱過ぎ。笑

一番のクライマックスシーンが、

泣いてばかりのイメージ。ここは泣きの演技じゃないだろう、と。

女性陣に最後まとめて貰ったみたいな結末。

ストーリーを維持する為に、助けられた感じでした。

観ながら、お前ら頑張れよって心底思った。どっちでもいいけどお前らの一言でこの場面は変わるはずだと。

だから、頑張れ。なんか絞り出せ!

きっと、

監督も女性陣も粘ったみたいに思えるのだけど、

だからなんか粘って粘って我慢してカメラ回して

撮ってたみたいなんですが、

化学反応は結局、起きず。

勿体ない。なんか出来そうな子たちだったのに。


即興劇だけど大まかな設定は有ったかも知れず、そもそも女性陣の誰かが最後まとめ役なのかも、とも思いましたが、なんか、

あの終わり方は、ね。

ハッピーエンディングってタイトルはなんとも洒落がきつい。


俳優さん達にアドバイスとかして少なくともテイク2とか、やり直ししても良いと思うのだけど、

あくまでも即興劇であるというルールに縛られてしまったのかも、ですね。

だからあれが多分テイク1なんでしょう。

肝心のクライマックスが、、、、



こういう即興劇を映画でやるってのは、ほんと賭けですよね。

それを評価する方もいるのでしょうが、

せっかくのお金と時間とスタッフ、俳優陣、

用意したんだから、

拘らず、

無駄にしない為にも、テイク2でも3でも撮れば良いと思ったりしました。

だって、 

言わないと、普通に観てるこっちは分からないんだから。笑


出来上がった作品が、

監督の意図と一致したとも思えなかったし。



鳥を見に行く、は、井上康平監督。

ドンテンタウン、という作品の監督。

無限もそうだけどドンテンタウンも好きな作品なんですよね。

でも、

こっちもそうなんだけど、男性陣が何故か弱いのだ。対応力みたいなとこ。ちから的なとか個性とかの強い弱いじゃないですよ。 

伝わるものが弱いのです。


いやはや、即興劇におとこって、向いてないのかな?


終始なんか覚悟みたいなのが弱くて、模索しながら演じる、そんな感じで。

演技のワークショップでレッスンとして即興劇をやったりすると男性陣は脱線しがちで、おまけにそれが面白いって思いがちって話しを女優さんから聞いたことあるのだけど、お笑いなら良いかもだけど、そういうのこの映画では違うかなと思うのです。それがどっか被ってみえる。

そして無理矢理結論付けて幕引きしようとしてしまう。それが結論?みたいな。

こっちのパートもよく分からないまま、終わったのです。

すいませんがどうも消化不良気味。

こういうのやはり、向き不向きは有るのでは?


あと、両方に出演されてる役者さんがお2人おります。

わざわざなんで、なんか有るのかと思い、勘繰らせて頂きましたが、

そして多少、匂わせ、の部分も有ったのです。

でも匂わせるだけ匂わせて、

はい、

なんにも、

有りませんでした。

あれ?って思ってしまった。

いやはや、です。

絶対なんかネタ有ったと思うんですが、なんにも表現されなかった。

少なくとも、自分には分からなかった。


実は、

作品としては、こっちがパート1でした。

パンフレット的には、

はじめての映画が先で、こっちが2番目みたいに書かれてるのですが、

この日観た作品は

鳥を見に行く→はじめての映画、の順番。

当初の東京での上映もこの日と同じ順番だったのだろうか?

ちなみに、劇中の時系列的には、

はじめての映画→鳥を見に行く

なのです。

それは、作中、はっきりと描かれてました。そこに意図があるか無いかは不明ですが、僕でも分かるレベルで、描かれてました。

順番、

わざわざ、変えたのでしょうか?

何故?

情報として、知りません。

舞台挨拶とか有れば真っ先に質問する事項です。



で、あと、至って個人的感想。

日高七海さんが登場した時は何故だかホッとしました。

彼女は即興劇においても、癒しです。

なんか、面白い、存在感含め。

多分、コントとかも出来ます。

やらないかな?

やって欲しいな。笑



さてさて、

何か考察するべきかなと思い、Filmarksとか見たら思っていたより皆さまの評価が高くて、ただただ驚く。

この種の作品は有っても評価3点台が通常なのですが、僕が見たときは普通に4点超えてました。ちなみに満点は5点です。

ただ、5の満点評価はさすがに贔屓し過ぎじゃないか、と。←間違いなく平均点上げてるから。

でも、それ見て、

なんだ?

僕の感覚がおかしいのか?

と、そうも感じました。

まぁ中には、敢えて即興劇で作る必要性ありましたか?的なコメントもあったりして、

それは賛成かな。

普通に作ればいいのに、と言うことでしょう。

ただ、即興劇の部分をとにかく評価する、と言うのもあったりするのでしょう。


作る側は、

映画作り

攻めたかった。

そういう事でしょうけどね。


そういう姿勢が、次を作る、みたいな。


その流れでいくと、今度は、井上監督がムーラボでの次作は即興劇で作らないといけない、そんな雰囲気になってしまうけど。笑

正直、そんな縛りは辞めて欲しいなと。

出来るだけ、

好きに作って下さい。


この作品には、僕の好きな方々が無茶苦茶関わっているのです。

出演、音楽、スタッフ制作側全てに。

だから観に行ったという部分もあります。

エンドロール見ながら、

いちいち知った名前を見つけて、う〜んう〜んと唸ってしまってました。


始めてしまったら、特に何らかの縛りやテーマが有れば、映画制作も引き返せないだろう事は分かりますが、

やはり、

全部現場に任せる

役者に任せるというのはどうなんだろう。

全編即興劇だから、仕方無いと言えばそうなんですが、役者さんには酷な場合もありますよ。実際よくなければ、こうして役者の能力が足らないって言われてしまう訳です。

即興劇が不向きな方もいるのです、きっと。

だから、この作品だけで評価は出来ないです。


でも、

印象は残るのです。


どうしても表舞台に立つ形の俳優さんが、だから損というか可哀想には、なる。

まぁ、逆も有りなのですが。



しかし、次回からのムーラボははてさてどうなるのでしょうね。

好きなんだけどな〜、この企画。