のさりの島

京都シネマにて





radiotalkというアプリがあるのです。

この「のさりの島」で金子ゆかり役で出演されてる中田茉奈実さんが、

そのアプリで毎週10分ちょっとのラジオ番組配信をされてます。もうからこれ、半年以上になります。内容は彼女の近況トークや、毎月決めたテーマにそったトークなど。彼女の素の部分が垣間見れて、なかなかに面白いです。

僕はかなりヘビーリスナーの方で何週かに一度くらいは名前を呼んでもらったりしておりますのですが、コメント送ってる割合いに全く比例せず、

毎回字数制限一杯の400字をほぼほぼ送ってるのですが、読まれてもせいぜい2行、質問事項くらいかな。それも1か月に一回あるか無いか、更に言うとそれ以外のある意味どうでもいいかも知れない部分は全く読まれた事は無いのです。

確かに、どうでもいい話多目は認めますけど。

まあ、でも、

そもそも彼女、お便り読まな過ぎでは、無いか?

ちなみにこのradiotalk 、実は他の方もおふたり必ず配信されてる方のを聞かせ頂き、更におふたりにお便りを何度か送らせて頂いた事あるのございますが、おふたり共フルにわたくしのお便りを読まれてしまいます。全文。端折ってもいいよって書いてるのですけどね。

つまり、それをもってして思うに、中田さんは読まない派みたいですね、無茶苦茶端折る。それ彼女のスタイル?もしくは、僕の書いてる内容がホントにどうでもいい内容なんでしょうか?笑。


で、

先日まぁ珍しく2週分のお便りをまとめて読まれました。出演映画絡みの内容だったからだと思うのですが、珍しく初めてお便りの文章4行分くらい読んで頂きました。それでもちょっとですけどね、でもまぁ間違いなく、いつもより多目は多目かなと。

所謂映画絡みの質問お便りだからなので、公開されたばかりの映画のPR月間だから当然と言えば当然なのですが、それでも半年以上のこちらの配信史上最もお便りを読まれただろう、瞬間でした。

記録的!感動!


あ〜なに、ごちゃごちゃ前振りだらだら語ってるのと思われましたでしょうが、いやはや、実はですね、


取り上げられた僕の質問の内容が、

中田さんか演じる女性役、金子ゆかり役。

あれって、当て書きですか?という内容だったのです。


監督脚本が山本起也さんという、彼女の通っていた大学の映画学科の先生でして、

実際この作品には4人の撮影当時現役だった学生キャストがおり、スタッフにもたくさんの学生さん達が関わって作られた作品なのです。

で、先の質問。

これ、

なんと、中田さんも感じられたようで、山本監督に直に尋ねられたとの事でした。

いや、中田さん、普通に聴きそうなんですよね、そういう事、全然。

で、

確かに当て書きだとのお答え。

正解。

ただし、

中田さん曰く、あくまでも山本監督の思う中田茉奈実であって、当たったる部分もあるけれど、全部が全部では、無い、と強調されておりました。


もしかしたら、その4人の現役学生キャストさん達もみなさま、

大なり小なり当て書き?かも知れませんね、そんな予想がしました。

ただ、ほぼほぼ主演というかヒロイン役の杉原亜美さんは「ROLL」という作品を観させて頂いた事があるのですが、これが余りにも役柄が違い過ぎて、不明で、予想は出来ない。

そう、残念ながら中田さん以外は分からないのです。そういう事をお尋ねする機会もないものでして。

彼女に関してはラジオ配信をお陰様で半年以上聴かせ頂きましたので、何となくは、その個性に馴染ませて頂きましたので、多少は分かったような気がしており、そんな感想を思ったわけです。

ちなみに、残念ながらご本人にお会いして話した事は全く無いのですが、、、


これ、です。



さて、映画の話し。




映画の舞台は九州天草。

熊本県なんですね、なんか天草って長崎県って勝手に思ってました。島、だからでしょうか。そんなイメージで。

勿論、違いました。


藤原季節さん演じる若い男もしくは将太が、島にある日この天草にやってきた。

そんな始まり。

彼はオレオレ詐欺を生業?にしており、この島にもそれ目的。

で、なりゆきで、将太になりました。だから、本名は最後も分からずじまいです。

ですので、ここでは将太で。 


この作品が遺作となった原知佐子さん演じる山西楽器店の山西艶子。原さんってドラマとかで個性的な役をよくされてた方です。いじめ役みたいなの、かな。

商店街の案内看板に書かれたその楽器店の電話番号に、彼は詐欺目的で電話をします。

孫に扮して騙しを仕掛け、後輩にお金を取りに行かせるから、彼に渡してと。

そもそも一人。

受け子役なんて居ないので、彼が受け取りに行くのだけど、

なんだかんだで、艶子おばあちゃんのリズムに巻かれて「彼女の孫の将太」にされてしまいます。

いや、

そもそも騙す気、有るのか?って言うくらい、

彼は下手過ぎる笑。

今まで上手く騙せてきたのかと、疑ってしまいましたよ。

彼のここまでに至る経歴とかは、この作品のなかでは一切語られてませんが、今まで何も成し遂げる事の無かった人生だったのか、そんな予想だけはしてしまいます。それくらい、なんか良いやつかも?

で、とにかく、

流れ着いた、そんな具合です。


彼は孫として、山西楽器店に住みついてしまいます。半分ボケてしまってる風な艶子ばあちゃんに財布と携帯電話を隠されてしまい、何処にも行けなくて、半ば仕方無しなのですが。

ちなみに、ボケてる風ですが、おばあちゃん実はまだまだしっかりされてます。そういうのもちゃんと描かれてます。

確信犯な、訳です。



のさりと言うのは、この天草の風土のようなもので、色々なものや、人を、とにかく受け入れるという事のようで、

その「のさり」のちゃんとした意味としては「天から与えられたもの」だそうです。

良いことも悪い事も、です。

天から、のものな訳だから、受け入れる。


そういう、島。



劇中、気になるのです。とにかく銀天街と言うアーケードのある商店街が、

寂しい。

寂れてます。

非常に。

山西楽器店はその銀天街の中にあるのですが、

日が暮れて、夜になると、

その商店街は、

山西楽器店と、自動販売機の灯りだけになってしまうのです。閉じられたシャッターだらけと対比されるように、結構強調されて、描かれてます。

ホントにどうかは、分かりませんが、とても印象的です。


何も無くなってしまった、感。


そして、その商店街の中に響き渡る、ブルースハーブ。

切ないです。

あれは、心、打たれてしまいます。響きます。

出演もされてる小倉綾乃さんが音楽も担当されてます。

収録されたサントラ出ないでしょうか、と思います。

良いんだ。

でも何故彼女は誰も居ない真っ暗な閉じられたシャッターだらけの商店街の中で、

ブルースハーブを鳴らすのだろう?

彼女がそうする意味みたいなの、描いて欲しかったかな。彼女の性格的なものは分かる気はするのですけどね。興味感じるキャラだから、もう少し知りたかった。



この作品のヒロインは原知佐子さんなんでしょうね。色んな意味で。

まぁ作品的には、堀川清ら役の杉原亜美さんだと思いますが。あと、きよら、と読みます。

天草の地域FMの番組パーソナリティ。清らが、エンジン役となり、物語は展開されていきます。


しかし、

ラジオは特別ですね。

パーソナリティさんとリスナー、独特の繋がりがあり、特にその地域に密着、特化した番組のもつ個性や連帯感、

そこには愛しか無いのです。暖かい。

彼女は毎日、天草の今を伝えようと走り回ってます。

人間、対象に対して興味が無くなれば終わりなんですよ。忘れられ、思われなくなり、あきらめられてしまう。

それを止めなくてはいけないのです。だから、彼女は頑張ります。

歴史にしてはいけない、今として伝えなくてはいけない。そんな使命感で。

 

将太と清らとの間に、恋、の感情はあったと思います。

「将太さん、本当はどこのひとなの?」

だから、口にしてしまった。彼の謎の部分に黙ってはいられなかった。



あくまでも、個人的な予想ですが、話しの続きとしては、

何かを決意し、ばあちゃん家を出た彼は、結局は警察に行くのではないかと思います。

自首ですね。

どれくらいの罪になるのかは分からないですが、ちゃんと償いを終えて、

数年後に、

また彼は、

この天草の、

ばあちゃん家を、訪ねてくるのではないかと思うのです。

普通に、お帰り、って言ってくれそうな気がして仕方がないのです。

ただ、

とても残念ですが、

もう、続編は作れませんが。