京都、出町座にて

「街の上で」



今泉力哉監督が公開にあたっては敢えてミニシアターでと希望されたらしいのです。

なんとなくその意図みたいなものは理解出来るような気がしました。うまくは表現出来ないのですが、この映画を観るにあたって環境は整っていた方が間違いなく味わえる、のではと。

実際関西での上映は全てミニシアター。ただし大阪はLOFTにある映画館とパルコにある映画館。悪くは無いけど、なんか違うかな?と笑。

なので敢えて京都の出町座まで来てしまう。なんか、ぽい?かなと。

賀茂川が近くを流れる、昔が残るのんびりした町にあるミニシアター。この映画は街に根付いて日々を過ごす人を描いてると思うので。

多分だけど、そしてこの京都出町柳付近って、今泉力哉監督が好きな場所じゃないかなと、なんとなく思うんですよね。そう、この辺り。


映画の舞台は下北沢です。

僕は大阪在住ですが、その僕でさえ馴染みの場所ばかりで、楽しかったですね。東京へ行くと舞台やライブで下北滞在率高めですから、なんか懐かしささえ覚えます。昨年は全然行けなかったけど以前はよく居た。


本来は昨年には一般公開されるはずだった上映時期が大幅に延びてしまい、ようやくの公開です。インディーズやそれ寄りの作品はどうしても皺寄せを食らってしまいますね。ちなみに2019年の10月に下北沢映画祭で初上映済みなんですよ。それからの今、2021年4月なんだから。

世の中どうかしてないか?

何故公開出来なかった?

あのね、取り敢えず、面白かったので。


4月9日全国公開スタートだったのですが、自分にしては珍しく早めに観に行く。

いえ、いや、出演キャスト見てたら、あれ?村上由規乃さん!見っけ。全然知らなかったのです。そもそも好きな穂志もえかさんや最近一押し気味の萩原みのりさんが出てるから普通に観に行ったのでしょうが、由規乃ちゃん出てるならもう速攻で笑。

ネタバレになりますが、

ホント笑です。

まさかの台詞無し。あれあれ?で、

ただね、

その存在感はなかなかにインパクトがあった。

実際パンフレットには、主役級5人の次の次のページのトップに載ってた。

スクリーンに登場した、その時、なんか瞬時に、この作品の中での彼女に纏わるエピソードが頭の中を駆け抜けていきました。

主役の若葉竜也さん演じる荒川青が語る話しの中の、所謂、回想シーンに登場するんだけど、ただただラーメン屋でラーメン食べてるだけなんですよ、でも語られる内容が、まさに、それっぽいのだ。演じているのだ。背中が語ってるのだ笑。

急に、

彼女がたくさん出てる映画が観たくなった。

なんかやってないかな。



この作品で、一番おいしい役は、中田青凪さん演じる城定イハでは無いかな。変わった名前だけど

そこあんまり語られてはない。あと、せいなって読みます。

青との恋バナ合戦は見応え有ったし、まぁかなり緩かったですが、彼女自身が兵庫県出身なんで、その関西弁も適度にソフト気味。

きつい感じは無いのだ。大阪だともうちょい言葉がキツイからね。その辺りも上手くハマってた。

ちゃんと会話にツッコミも出来ていて、あれは男性女性に限らずポイント上がった?

いや、あざとい?どっちだろうか。

勿論脚本だし、演技だけど、妙なリアリティが有りました。

会話が途切れた「間」が、変な話し、個人的にはウケました。

会話が途切れ、互いを見つめ合う、、、普通は次のステップに行かないかな?でも、そこ行かないんだ笑。

このシーン長回しでほぼ一発撮りだったらしい。不安定さが良くて、あれを敢えてOKテイクにする監督だから、生きたシーンな訳でございます。好きなシーンに上げる人多そう。


そして、

で、

個人的には一番魅力を感じましたね、中田さん。

いや、やっぱり、多少、あざとい、感ありです。

ただ記憶には残る。


因みに、

城定と書いてジョウジョウと読む事をこの映画で学んだ方もいらっしゃるのでは無いかと思いました。

余談ですが、「アルプススタンドのはしの方」という傑作の映画作品があるのですが、その監督が同じ読みで城定秀夫さん。

ああ、プログ書くの忘れてますね〜自分。



若葉さんがパンフレットで語ってますが、青とイハの関係が、なんか気になる。

最後の方のふたりの会話のやりとりも含めて、

なのですが、

あの夜、

絶対もっとなんか有っただろう、と。

すいません、勘繰ってます。


古川琴音さん演じる田辺さんも青の事を想ってませんか?ジワっと思う。

それと古川さんのなんか一直線的な感じも可愛いすっねぇ笑。

田辺さんって役はなんか色々切ないのです。思いが一方通行になってしまいがちなのです。


ドラマとかで観る古川さんってホント良い子イメージなんですが、そして古川さんって一見明るそうなんだけどなんか、絶対、闇、感じるとこ有りますよね。

で、

勝手に勘繰ってます。


萩原みのりさん演じる高橋町子は青の事良いなと思ったのでしょうが、それはあくまでも映画製作の監督の立場から、ですね。彼女的には青も既におじさん扱い?笑。

大学の多分、卒業製作で、監督として映画を撮る中で、古着屋の店員の青に目を付け、映画に出てくれませんかと突然現れるのですが、

居そうなんですよ、こういう子。学生で映画作ってる子の中に。

らしく演じてます。

いかにも大学のそういう、映画学科とかで、監督とかして、映画撮る女性。を、見事に表現。

ぽい、ぽい笑。居る居る。

決め付けはダメだけどね、でもパンフレットに衣装スタッフさんのコメントが載ってるのですが、先入観を具現化してます。いかにも、衣装はそんな感じで仕上げました的な。

いや、だって、ぼくの見た方々結構こんな感じだよ笑。

あと、だからですが、今回の萩原さんはそんなに良い女風では無い。

「佐々木インマイマイン」の萩原さんとは違う。あれはホント良い女だった、、、

でも、あれは特別か。

だってね〜笑。

すいません、勘繰ってます。


こちらの作品、公式ヒロインは4人、最後は穂志もえかさん。まぁ僕的には村上さん入れて5人の感覚です。

穂志さん演じる雪はもう冒頭から浮気が恋人の青にバレて、別れてって切り出してしまいます。

そういうイメージは無いんですよね、穂志さん演じる雪は振られはするけど、自分から浮気をするイメージは起こらないキャラに見えます。なんか幸薄そうな。思いません?

まぁ後でネタばらしが有るのですが、もうね、どうしょうも無い理由の浮気だったのです。

大好きでファンだったアイドルや俳優さんに、突然出会い告白されたら、それはもう浮気しちゃうでしょ、そんな感じです。

止まらない、セーブ出来ない笑。

穂志さん演じる雪はそんな役。

彼女、儚そうで実は結構芯は強くて、結局自分を押し通す感じの役柄多くないかな。


大好きでファンだった俳優さんと付き合えたから、その事は元彼には言ってないのですが、この元彼は青の事です。若葉竜也さん演じる荒川青。

元彼には浮気しちゃったから別れてって一方的に言い放ち、

しかししばらく付き合ってみるとその俳優さんとの関係がなんかしっくりこないから、

露骨に楽しく無いって言っちゃたりして

挙句別れてって、

もう、ある意味凄い身勝手な奴なんだけど、

穂志もえかさんのなんかふわふわした不思議系のキャラで、ギリセーフになってます。

そして、ホントはそういうキャラなんですね、

と、

そう、実は雪は穂志もえかの素に近い?

なんか、勘繰ってしまいました。



半径数キロの中で紡ぎ繰り広げられる、そんな作品で、結局ほっこりして終わるのです。

宇宙船で宇宙を飛び回ったり、地球に訪れる危機を救ったり、そんな世界を描いてる訳では無く、

でも、

ちょっと面白い物語は、それこそ角のコンビニまで行く間にも始まってるんだと、感じたりしてしまう、

130分間でございました。