8月も終わろうとしている、なんでもない平日の日に神戸元町までふらりと。
MOOSIC  LAB 2019の長編部門の準グランプリの「ドンテンタウン」と、観客賞及び審査員特別賞の「眉村ちあきのすべて(仮)」を観る為に元町映画館へとやって来た訳なのです。
何故か?この日、関西でやってるのがここだけだから笑。

春先に関西でもムーラボの特集上映はあったのですが、
今年は期間も短く上映する映画館も少なくて、
そのうち映画館自体が休業になってしまった事もありで、なのでこの時期までずれ込み。かつ、一応関西の他の劇場でも予定としては有るのでしょうが、なんでしょうねぇ?なんとなく印象として2019の作品達は話題にのぼる事がそもそも少ないのでは、なんて思ってしまう。
話題にならない→作品のレベルに?→集客を期待出来ない→作品呼ぶのは辞めておこう。
そんな流れ?
ただそもそもこの春から夏にかけては映画を観る環境ではなかった感満載なんでこれはもう致し方無い。
つまりは作品のせい、では無い。



「ドンテンタウン」
タイトルとしては曇天街と表記されます。視覚的にはその方が分かりやすい。
音として、ドンテンって何?ってなるかも、ですね。晴れた空の下、ってそういうイメージが嫌だったんでしょうか、曇り空の街の中で紡がれる物語に、どうしてもしたかったのかも知れない。

白日夢。
そんなイメージ。
現実と妄想との境界線の上をあっち行ったりこっち行ったりで歩いて進んでいくようなストーリー。

シンガーソングライターのソラ(佐藤玲)。新しい曲が作れなくなってて、
よくある事だけど、環境を変えてみる事にしてみた。
そんな事で変わるとは思えないのだけど、
何故か、
彼女に大きなキッカケが生まれます。
引っ越し先の部屋には前の住人の荷物がたくさん残ってて、
いや家具とかはまぁ分からない事は無いけど、何故かダンボール箱の中に大量のカセットテープ。こんなの置いていくか?って思って、前の住人は一瞬亡くなったの?って思ったくらいでした、僕はね。
ソラ、バイト先のコーヒーハウスのマスターにラジカセを借りて再生してみたら、前の住人が録音した日記のような声たち。彼の言葉。
そのテープたちの中の彼に、彼女は恋をしてしまった、みたいです。
そして会ったことも無い、彼の声との生活を始まり、
その暮らしの中でいつしか、
無数の感情を経験し、
やがて、
歌が生まれる。

トキオ(笠松将)前の住人。彼の事も並行して描かれているのですが、ソラの空想シーンと被って、多分わざと分かりにくくしてます。
作品を観る側に敢えての、印象を与えようとする作り方なんでしょうね、リアルタイムで観てる時は若干混乱しましたが、理解すると、ラストのカットもすんなりと受け入れられました。

前の住人が残したものの中に確か写真は無かったと思うのだけど、
彼の声は覚えてるはずなんで、

ソラは、気付いたのだろうか、なんて。


観終わって、時間が経過して、改めて考えてみたら、
また観てみたくなる、そんな作品かな。
なんか柔らかな何かが僕の中に残ってるようなんですよ。
あと、劇中の佐藤玲さんの歌、良かった。
時々脳内で再生されたりしたりします。



ところで、冒頭の方で安楽涼さんが出演してて、実はそれすっかり失念してて、思わず安楽さんやんって呟いてしまった。
いえ、ある意味わざわざここ元町映画館まで観に来てた事もあって、思わず苦笑い。
というのも、安楽さん監督・主演の「1人のダンス」が、ここ元町映画館で上映された時、彼、神戸までやってきて、結局1週間、車中泊しながらずっと登壇したのです。
まぁ噂になって後半は映画館のご近所さんの家の空部屋に寝泊りする事になったのですが、なかなかのエピソード笑。
僕も2日目と最終日に観にお伺いしたのですが、なんかそれをつい思い出しました。
10月は監督作「追い風」の上映で又神戸まで来られるようで、ライブイベントもあるみたいなのですが、
まぁさすがに今度は1週間も居ないでしょうね笑。
というか、完全に話しが逸れてしまった。これ曇天街の事書いてるブログなのに、
で、付け加えると、出て来た事に気をとられて安楽涼がどんな役だったか、実は全く覚えていないのである笑。