新宿でお芝居の舞台を観終わったあと、横浜へ。
時間があるかなと思いのんびり行こうと思ったけれど、年の瀬でもあって案外道路は混んでて、これ間に合わないかなと、結局首都高へ。東京タワー横目に、レインボーブリッジ眺めてと言う凄いベタな風景からの一路横浜。
以前関内にあるライブハウスへ定期的にお邪魔してた事があって、でもそのお店が無くなってから以来の久し振りの横浜です。

横浜シネマリンと言う映画館、迷うかなと思ったのですがフラフラどこだろうって高速降りて適当に車走らせてたらすぐに見つける。知らない場所だったのですが実に分かりやすい?場所でした。と言うか表通りに有る看板が目立つからで、入口は通りを少し入ったところでした。



「ガンバレとかうるせぇ」
「歩けない僕らは」
佐藤快麿監督の2作品の上映。
「ガンバレとかうるせぇ」主演の堀春菜さんがこの日登壇され、「歩けない僕らは」の登山プロデューサーさん(女性の方です)とトークショー。「歩けない僕ら」にも堀さん出演されてます、思ってた以上に、ちょっと、だけど笑。

「歩けない僕らは」は、新人理学療法士宮下遥(宇野愛海)が直面する現実と葛藤するお話。タイトルにある通り病気や老化、事故等で歩けなくなってしまった人々をリハビリで又歩けるようにするため、何が出来るのか、ともすれば、それは患者本人の気持ちの問題でも有り、自身が歩きたいと望み続けて努力して貰うしかない、
その人々を如何に支えられるか、精神面をもサポートしなくてはいけない仕事なのですよ。
作品ではプライベートな部分を絡めて、泣きたい時もあって、自分自身が誰かにサポートして欲しいなんて時も有ったりで、でも患者さんが回復出来た時の喜びを分かち合えたり、
全ての仕事にも言える事ですが、何故この仕事を選び、続けているのかその事が描かれているのかなと、
そう思う作品です。
ちなみに堀春菜さん演じる幸子は遥の同期で同じ療法士の役なんですが、早々に向いてないって辞めちゃうんです。私は自分の事を一番に考えたいと言って。
ようは表と裏が有るって事ですね。
短編ですが、そういう部分もさらりと描いてます。良い面だけじゃないという事です。
宇野愛海さんが、新人らしく真っ直ぐな療法士を真っ直ぐに演じられてて、清清しい好演。

「ガンバレとかうるせぇ」
堀春菜さんが演じるのは高校サッカー部のマネージャー役。
実はこれが初主演作。16歳の頃で、トークショーでも言われてたんですが、ホントに何も分からずガムシャラに向かって演じたとの事。
で、トークでもお話しされてたんですが、
この作品でホントに堀さん笑ってないのです。
今と違って自分で演技プランや役作りが出来なくて、かと言って監督の演出に忠実って訳でもなくて、
今振り返ると何であんなにずっと不機嫌だったのだろう?って思ったそうです。単なる反抗期でもないだろうけど(笑)
初主演って事も有り、思うに、兎に角何かと戦っていたんじゃないかな。映画とか作品とか大人とか、重圧とか、そして自分自身と。
佐藤監督って「歩けない僕らは」でもそうなんですが、至って真面目なシーンなんですがそこに小ボケと言うか笑う箇所を放り込んでくるのです、爆笑って訳ではなく失笑気味なのや、「プッ!」って吹いてしまうような。特にこちらの作品は主人公が高校生なんで、普通にくだらない事をしがちで、
普通なら「ば~か!笑」って反応しそうなシーンが結構あるのに、堀春菜は一切無表情。そう「笑わない女」なのです。
一応マネージャー役なんですよ、
普通に笑顔で応援とか、しません?
マネージャーの笑顔の頑張れに救われるとか思いませんか?
トークでね、特別そう演技しなさいと演出された訳ではない事は言われてて、
一応本日はQ&Aのコーナーが有りましたので、聞いたのですよ、笑わない女掘春菜氏に。
「笑いそうになったシーンとか無かったんですか?」と。
「多分そういう余裕も無かったんだと思います。ああ見えても、もう演じ切る事に精一杯だったと」らしい。

トークが終わったらフォトセッション、最初に上げた写真。いや、結構大きなポスター看板正直邪魔笑。
今日なかなかユニークなファッションだったので全身が撮れず若干残念。
で、
ずーっとさすがの笑顔だったんですよ、映画と違ってニコニコニコニコの満開。
う~んと思い、
思わず声をかけてしまいました。
こっちの方に視線くれたんで、
大声であえての
「笑わないで下さ~い!」
おかげさまで劇場内と堀さんにウケました。
質問で散々「笑わない女」って決めつけるネタ振りしてからの展開の一声。
まあ文章にしたらそんなに面白くも無いですけど笑。

僕はどうも堀さんを笑わせようとしてしまうんで、絶対ふざけたヤツだと思われてるかも知れない。Q&A有ると必ず何か変な質問してくるし。
ただこんな事ばっか考えてやってる訳じゃないんですよ、ホント、
信じて頂けないでしょうが。

映画は、それこそ「ガンバレ」って何なんだよ?!って作品。
試合に勝ったからって誉められる訳でもなく、負けたところで責められる事もない。マネージャーの立ち位置。そういう存在である事に自身で自分の感情や気持ちをうまくコントロール出来なくなっているようで、更には3年の夏、通例部活は引退する時期。選択を迫られて余計に気持ちに余裕がない。顧問の先生や部員からも暗に辞めたらって、実際言われてもいるのです(一応彼女の将来を考えて言ってるんだとか言われるのですが)
だから笑顔に更になれないんでしょうか。
まあ、見てて思うのは部員たちみんながマネージャーが全て雑用はやってくれるのが当たり前で、かつ誰もありがとうのひと言もかけないと言う事。多分敢えてそういう風にも描いてる。
あれだと孤独感じるだろうなぁと。
ようは、誰からも彼女はガンバレって言われないのです。そして評価や感謝の言葉も無い。
そもそも何故マネージャーをやろうと入部してきたのかは描かれてなくて不明です。サッカー、好きだろうけれど、それほど熱狂的には見えず、多分幼馴染と思われる豪(細川岳)がキャプテンだからかも、でもふたりに恋愛感情は薄そう、少なくとも堀さん演じる菜津の方にはね。
部員からもそれほどマネージャーとして必要とされていない、そんな感情もあって秋になり辞めると言い出す菜津。
豪の提案?なのか、マネージャー最後の日、見送る意味を込めて部員みんなで歌唄って踊るんですがこれがホントくだらなくて、菜津バカにされてると思ったのかまさかの豪と取っ組み合いのケンカを始めてしまう。無茶苦茶後味悪い部活卒業の日になってしまったのです。
このシーン台本には取っ組み合いまでするようには書かれて無かったんですが、テンション上がって男女なのにやっちゃったらしい。マジにカッときたんでしょうね。
その後、豪、反省したのか丸坊主にして菜津に会いにくるのですが、それも完全無視。とてもじゃないが修復出来ない状態に。

菜津はその後、受験勉強に集中する日々を過ごし、
豪は最後の大会に向けて練習漬けへ。

もしかしたら豪の最後の試合になるかも知れない、大会試合当日。
いてもたってもいられなくなった菜津。
試合会場へ向かってしまう。
走る。
急ぐ。
焦る。
そして着いた会場。
試合は前半終わって0対2。負けてる。
菜津は思わず大声で叫ぶ。
何度も何度も。
「ガンバレ~!!」と。

この映画なんでこのタイトルなのかは途中で分かった気はしてたけれど、結局はそこに辿り着くのです。
うるせぇって言われても、掛ける言葉は「ガンバレ」なのです。