またお久し振りの方の舞台を観に、両国まで。
日曜日、パレードが行われた日の事。
そう、こっそり東京に来ておりました。


Bow『火男の火』
千秋楽
両国シアターXにて



音羽美可子さんが出演されているので、お伺いしました。
しかし、フライヤーのお写真、どうなの?笑。既に役作り状態?
なんか違う印象を受けますね~
表情とか、
舞台見終わって見返すと「役に入ってる」感ひしひしと。

で、フライヤーの一番上の段、つまり、メインキャストですよって事をお噂に聞いてしまったものですから、馳せ参じました。
ただ、自分のブログで確認したら舞台での音羽さんを観るのも、実に1年半振り。その間結構舞台には出演されてはいたのですが、
機会とタイミングが合わずで、気付くと彼女がやってる演劇ユニット『The Vanity´s』の公演を前回観て以来となってしまった。
と、言うか、
ようはヴァニティーズが開店休業状態で公演が無い、からです。
つまり主宰が悪い(笑)
自分が納得出来る台本がなかなか出来ない、から?、かな?
因みに主宰は瑞生桜子さんと言う女優さん。
『あいのり  アジアンジャーニー編』にも出てたお方。笑。

別にツイートにリプライとかで、音羽さんに行きますとか伝えておらず、多分余りにも久し振りなんで、僕の本名も忘れてるだろうと思っていたのです。
いえ、当然の事ですが、チケットの予約は本名で取りますから、普段はSNSのハンドルネームでのやり取りをしてる方は、「はて、この人誰?」は結構、聞くおはなし。分かってないだろうなぁが正直なところでしたし、彼女のツイートでも『認知していないお客様に今回予約していただいており、終演後是非お声掛け願います』って有ったりして、これ僕の事?なんて思ったりして。

終演後、
結構広めのロビーが人で溢れている中、
いえ、来た事は無かったし、事前に場所しか検索してなかったけれど、シアターXってなかなかに立派なホールで、キャパも300弱有り。それが満席だったんで、当然終演後のロビーは人だらけになってしまうのです。
人混みを抜けて音羽さんを見つけると彼女も直ぐに見つけてくれた。
一応覚えて頂いていた様です。
「お疲れ様です、お久し振りです」と普通に挨拶する僕に、
「桜子来たよ、初日に」と。
先に書いてた瑞生桜子さんの事ですが、何故かいきなり?笑。
そう言えば、舞台は久し振りでしたが、その間、実はイベント?的な事でお邪魔し、一度お会いしたその時も、
「今日、桜子居ないよ!」って言われた事が有りました。
その時も開口一番でしたね。
そんなに桜子推しって思われてるのだろうか?笑。


終演直後、衣装のまま面会に。
間違いなくそして一目見る限り疲労感満載な感じだし、
千秋楽、やりきった?かと思いきや
「まだまだ、やりたい!
やり足りない!」
だ、そうです。


火男(ひおとこ)の火
時代設定は平安時代か。
盗賊達の物語で、彼らは都の貴族や豪族、時の帝に仕える高官達の邸を襲い金品を強奪し暮らしており、彼らの棲みかには女達も一緒に暮らしてる。
その棲みか、多分山の奥の奥。野犬や熊が徘徊するがゆえ、都の者も近付けない。
そんな場所が舞台となって、男と男、女と女、男と女のそれぞれの思惑や愛情、プライドや欲が絡み合う物語。
ややこしいのが、その盗賊達を纏める長(おさ)が、余命短い病にかかっている事が誰の目にも明らかで、誰がこの集団の次の頭になるか、その争いも絡んでおり、
息子が居るにも関わらず、差し置いて長が目をかけており、信頼を置いている者、それが「火男」
生まれつき顔を全体に炎を思わすような赤いアザを持ち、その醜さゆえに蔑まされがちだが、その智力や刀の腕は人一倍の能力を持ち、誰もが一目置く存在でもある。

例によって都の屋敷を襲撃した折り、とある手下が長への献上?都の女を拐ってきてしまう。
「綾乃」と言う女。
長(真木島の六郎と言う名)は、まあ有りがちなのですが、女好きで、今も配下の嫁を奪いとって女房にしてる有様。英雄色を好むって奴です。
美しい女を差し出せば、自分の評価も上がる?そう言う目的だったのでしょうが、
でもその女が、実はある意味何とか均衡が保たれていたこの盗賊達一味の関係や未来を変えてしまうのです。

登場時は美しい美しいを連発され、主人公の火男に好かれ、八郎太と言う時の政府の高官の血を引く者が盗賊仲間に何故か居て、まあその理由は後々語られるのですが、彼にも惚れられ、モテモテ状態。
音羽さんがこの「綾乃」役だったんで、終演後面会出来れば、そこイジってやろうとばかり、実は観劇しながら考えておりました。
「おや、これはこれはお美しい綾乃様、モテモテでしたよね~」そんな具合で。

芝居はホール全体の空間を使い、溢れる臨場感と、速度感を感じさせてくれるかのようなアクションも有り。僕は割りと通路寄りの端の方に座ってたんで、すぐ横を演者さん達が駆け抜けて行く様がなんとも壮快。兎に角気付くと会場色んな場所に演者さんが表れては消えるのですが、気配を感じて、ふっと横向くとそこに気配を消した黒子が構えてたりして、違う意味で面白かったですね。11人の黒子役って全身真っ黒の衣装の演者さんが、別に居て、結構この舞台には必要不可欠な存在でした。会場全体を縦横無尽に走り回ってる?そんな状況。

長役の伊藤俊彦さんがパンフに書いてらっしゃったんですが、
27歳の時に初めてこの役を演じ、37歳の時も同様、で今回47歳、また今年もこの役を演じさせて頂きましたと。確かにハマり役。
と言うかこの本、この公演、既に20年以上になるんですね。
脚本は原田宗典さん。僕としては小説家としての方を認知。確か本棚に何冊か有ったと。こんな脚本書かれたんですね。

音羽さん演じる綾乃、先にも書いたのですが、
確かに都からさらわれると言う非日常な経験の中に突然身を置かれ、しかし、強く生きる為に、智力と女を武器に生き続けていこうとする、ある意味、悪女振り、がなんとも逞しく、そんな女を好演。

基本悲劇なんですよ、哀しいとしか言いようが無い結末で、
舞舞って女の子がいるんですね、
観客はせめて彼女くらい幸せにと願うような子なのですが(藍梨さんと言う女優さんが演じられてましたし、ホントにそう肩入れしたくなるような好演でした)
多分彼女にも過酷な未来しか想像出来ないようなエンディング。
いや、ホントほぼみんなが命を落としたり、バラバラになっていくんですよ。で、唯一、もしかしたら、綾乃と八郎太だけがまんまと彼らの画策が功を奏して、思う結末を向かえられたかも、知れないけど。

音羽さん、
「わたくしは都に戻りま~す♪」
これはその夜のツイートですが、そんな調子で。
登場時は、か弱そうに、しかし実はなかなかに強くて男を操るすべを持つ、お似合いと言えばお似合いな役柄ではございましたね。

「悪い役似合うね」って言ったら、
「わたしは悪くないもん」って。
確かに『強い女』だけだったかも。

でもそれもお似合い(笑)