アップリンク吉祥寺にて、「書くが、まま」から「オーファンズ・ブルース」ハシゴしたんですが、なかなかにバタバタ。
書くがまま上映後、舞台挨拶があり、ロビーでサイン会と言う流れなんですが、次の上映始りまで、
時間が無い。
トーク終わりで飛び出し、ゲストさんを待つ形でサイン会2番目に並ぶ。
取り敢えず順番に皆さんにパンフにサインだけを頂き、
でも長谷川葉生さんとはちょっとお話しをさせて頂く。ほんの少し。
せっかくなんだけどね、ホント時間が無くて、後ろ髪引かれながら、劇場に戻る。
これまでも何回も経験してるんですよ、ハシゴすると間の時間がほぼ無いと言うパターン。
皆様ハシゴ出来るけど余りしないと言うのは、こう言う事です。
分かってるのに、
又やってしまってます。
人は同じ間違いを何故か繰り返す。
6月27日の事。


「オーファンズ・ブルース」

久し振りに観るんで、記憶を探りながら、辿りながら。

でも、初めて観た時に強烈に印象に残った、とあるシーン、
何回か同じようなシーンが繰返し繰返し有ったと記憶していたつもりなんですが、
見返すと思ってた程に、何度も何度も、と言う訳ではなかった。いや、記憶より確実に少ないくらい。
人の記憶なんて、そもそもそんなものなのかも知れないですね、
強烈に残ってたつもりも、
実はそうでは無かった。
でもたった1度が記憶に刷り込まれていくこともあるのだろう。

そんな訳で、
ある夏の記憶に纏わるお話。

左から窪瀬 環さん、佐々木 詩音さん、村上 由規乃さん
自己紹介、
窪瀬さん、今、全国で公開中の「嵐電」で女子高生役で出てるよってっ工藤監督。余計な事言うなって言われてました。このタイミングって?って事ですね。ああ、監督と言っても同級生だったり逆に年下なんで、皆様基本工藤って呼んでました。
佐々木さん、劇中とまるで別人(笑)僕的にはこちらの方が馴染みだけど。
村上さん、お会いする度に髪が短くなっていく。
工藤さん、なんか若干あか抜けつつ有るような気がする(笑)

で、村上さんで、監督の工藤梨穂さん。いや、村上さん2回(笑)まあ、主演だし、彼女中心に撮ってるので。


この作品は大学の卒業制作作品で、劇中でも出てくるんですが1995年って言うキーワード的なものが有るんですね、ただ単純に彼女達の生まれた年なんですが、
おまけにエンディングテーマ曲のタイトルも「1995」思い入れ感じる。

でもパンフレット見てて気付いた。
ん?
主役の村上さんだけ1994年生まれ(笑)



村上由規乃演じるエマ、
劇中台詞とかでは全く語られていなくて勿論ナレーション的なものも無し。
でも記憶を徐々に失なっていく病気なのは分かります。
部屋中、壁中にメモが貼りつけられている。あと、何でもノートに書き留めていく。忘れないように、思い出せるように。

僕の記憶に残っていたのは、彼女が自分の身体中、つまり手や足の皮膚に記憶を書き綴っていくシーン。
手の甲にメモするシーンは有ったけど、身体中に書くのはいつも持ち歩いてたノートをなくしてからでしたね。
それくらい印象的で、身体中に字を書いてる彼女に一応「どうした?」的な軽い問いかけはするのだけど、みんな余り掘り下げたりしない。
他のみんなにはウスウスなのか日常的だからなのか。
もう、余り気に掛けたりしないようです。

そもそもが失われていく記憶を、上書きする為の物語かも知れない。

ロードムービーですって何気に監督が協調されてた。
ロケハンへのこだわりかも知れない。
確かに、厳選されただろうその場所や映像は良いものが有る。感じられる。伝わる。
いえ、大学の卒業制作なんで、経済的に恵まれたはずもなく←多分だけど。
求めるものを探す労力もなかなかだったのでは、
ただ、作品の中の風景の無国籍感がこの作品が描こうとしてる空間を更に魅力的に醸し出してる。映像も含めてです。
時間とか季節とか、
そもそもそれも越えてる感もある。
汗が象徴的だし(汗は霧吹きで足してたらしい)、絶えずセミが鳴いてて、でも意図的か否かは不明ですが劇中ラジオで11月って言ってる所が有って、場所も日本っぽく敢えて無い場所を選んでる感は有り、考えようによっては近未来の設定って言われても違和感はさして無い。多分作り手側はそう言う意識もあると思う。
此処はどこで?いったい、いつなんだ?多分意図的に分からないように作られてる。

多分こう!だって色んな部分で確定されたくは、無いんでしょうね。型に、はめるみたいな。
観る側がそれぞれ思ったことが正解、そうあれば良い、と言うことでしょうか。

後日辻凪子さんにサイン頂き一応暫定コンプリート(上川さんは機会無いんで)


忘れていくこと、
忘れられていくこと、
ふたつの想いが、
重なる。
その痛みを抱えながら、彼らは旅を続けるのだろう。

個人的には忘れられていく側の、劇中ではバンになるのですが、感情移入してしまう。
忘れていくより忘れられていく事が、どう考えても辛い。
それを抱えて背負って、生きていくんだと思うと、
共通の記憶を、つまりは思い出と言うヤツを糧に生きていくことになる、のでしょうね。

正直嫌だ、
でもそれを受け止めて日々を暮らしていく、
そんな日常を間違いなく誰もが向かえる事になる。
そんな事をも考えてしまう。

エンディング、ふたりは何処へ向かって行くのだろうか。

願うのは希望だが、、、