根矢涼香さんという女優さんがいます。主にインディーズ映画に出演されている事が多く、それこそテレビドラマに出てる訳では無いので、知らない方の方が多いのが一般的?
でも5年余りで30本以上の作品に出演、いえ、実際インディーズ作品観るとよく出演されてます。主演は勿論、それ以外のサブでの出演も、
しかしその存在感たるや、
いえその睨んだ表情や目付きの悪さ(目力と書くべきか?)、罵る口調の鋭さ、脅される感じ、
多分みんなそれが好きなんだろうか?笑。
睨まれて罵られたい?笑。
根矢さん、ホント怖いイメージしか無くて、この僕が未だに何度かお目にかかる機会を得ても、ほぼ話し掛けられない(笑)
ありがとうございました、レベルです。
ちゃんとサインも頂きに行ってるんですよ、
以前も上映イベントとかお邪魔してるんで、はじめまして、では無い。
でも、怖い(笑)
5月4日スタート。
池袋シネマロサ、レイトショーにて
根矢涼香特集が上映中。
11日まで。
過去出演作品からご本人が選んだと言われてたのですが、実はさすがに100%は選べなかったらしく、結局最終的には主催側で選択したようです(笑)
半分にしないといけなかったんです。2分の1って、かなりキツいですね。そう思います。
初日満席でした。177席。
短編3本の上映です。
インディーズ作品の上映に余り関心の無い方はピンと来ないでしょうが、結構な事なんです。レイトショーで上映開始時間も20時30分、普通帰る時間ですから(笑)
ちなみに2日目も行ったんですが満席でした。
初日はB-13だった。
ここの劇場は座席のネット予約とかが出来ないんですね、
あくまでも基本当日券販売のみ。
朝から、当日の分は座席指定券が販売されるので、朝イチに行って最前列ゲット。まあ、実はその足で同じ池袋にあるシネリーブル池袋と言う劇場にその後、行きましたので、所謂流れと言うやつです。
しかし、特に2日目の舞台挨拶の時に感じたんですが、この方、映画人達に愛されてるんだなぁと言う事。勿論ファンにもですが、ツイートとか見ててもそこ顕著。で、ご本人の映画への愛も強く感じました。
映画や映像作品に対する思い、ですね、ひしひしでしたよ。作る、表現する、そういう意欲とね。
2日目、最後の舞台挨拶、まだあと5日間上映は続くのに、皆様の気持ちが嬉しくてと、まさか号泣?そこまではいかないけれど、それに近い感じで涙流されてました。感極まるってやつですね。
自主製作、所謂インディーズの世界って現場とか大変ですよ、間違いなく予算なんて無いし、日程きついし、ギャラだって絶対安い。下手したらスタッフ仕事もやんなくちゃいけないかも知れない。いや、普通にやってると思う。だから違う意味での苦労とかも付きものだったろうし、でもこうやって自分の名前がついた上映会で、たくさんの人が観に来てくれてって嬉しいよ、やっぱりかなり。
あと見ためよりはるかに良い人っぽいので、次の機会はちゃんとお話しよう(笑)ん?でも良い人は営業妨害かな?悪役キャラがある種、セールスポイントですから。
初日上映作品
「彼女のひまわり」
「次は何に生まれましょうか」
「三つの朝」
「彼女のひまわり」
監督:川崎僚
この作品だけはもう既に数回目。
川崎監督に劇場入口でお会いしたらいきなり「コズエッティ(野本梢監督)の観に来たの?」とかまされ、
「勿論川崎さんのを観に来たんですよ」とお答えしました。全く信じて貰えませんでしたが。
好きなんですよ、確固たる理由は無いんですが(笑)
「三つの朝」
監督:根岸里紗
フリーターの彼氏と先の見えない同棲中の20代の女(根矢さんが演じてます)、
上司との不倫関係を続けて止められない30代の女、
離婚して母娘ふたりで生きる40代の女、
同じ工場で働く違う世代3人の女性の、
ありふれているようで、
ありふれていないような、
そんな朝を向かえ続ける彼女たちの日常のお話。
別に友達と言うわけでは無いし、そんなにお互いに立ち入ったりしないようにしているみたいで、でも全く興味が無いと言うわけではなさそうなんです。
観察くらいはしてる?。眺めてる程度かな?
何故、仕事が終わると彼女はいつも足に青いペディキュアを塗ってるんだろう?とか、あの子がつけてるバレッタって何処で売ってるのだろう?とか互いに考えながら。
まあ、一応三者三様に何気にそれぞれの核心の部分を垣間見たり、さわりかけたりして、何かしらの影響を受け、自信の生活に変化をさせようとする、そんな切っ掛けも描かれていて、
根矢さん演じる女性も、とあるひと言で前向きになったりしてた。
みんな、なんか日常を変える、始める切っ掛けが欲しいんだろう。
似たような事もう一度書きますが、
ひどく日常っぽいけど、でも日常では無い感じで不思議な気分になる作品でもあります。
あと、前日中之島映画祭で観た「テロルンとルンルン」に出てた小野莉奈さんが娘役で出演されてて、何かこれも不思議な感じでしたね。この女優さんは楽しみ。
「次は何に生まれましょうか」
監督:野本梢
ほんとに初上映。
野本梢監督曰く、
根矢ちゃんの企画にうまく乗っかれましたとか。
正直に書くと、僕も今回の特集上映のそもそものお目当てがこちらの作品を観ることでした。うまく乗っかれました(笑)
レイトショーにも関わらず、
実はこの日妙にお子様達が多い。
こちらの作品って子供達の出演者が多くて、まあ子供の事を描いた作品だからなのですが、
初上映と言うのも手伝って、
大挙?家族で来場?
いえ、最初の2作品は良いんですが、「三つの朝」は結構際どいシーンも多く有って、あれ小学生くらいの家族連れさん達は気不味かったんじゃないかなぁなんて思ったりして観てました(笑)不倫とか、同棲とかの話しなので当然そういうシーン多目でした(苦笑)
話し戻そうっと。
シングルマザーの聡美(根矢涼香)は娘の望結(みゆ、天白琴音)がどうも他の子達と違う事に気付きながらも誰かに相談することも出来ず悩む日々を送っていた。
忘れ物は多い、
宿題のプリントは提出されてない、
それ以外も色々。
で、
母親の聡美は担任教師から呼び出される。
ある日は
何も言わずに、勝手に出掛けてしまう、とか。
夜仕事から戻ると、望結がいない。
実家に行くが、そこにも来ていない。
捜しまわりようやく見つける。
黙々と公園の砂場で真っ暗な中、たったひとりで山を作って遊んでいる。
「こら!心配したんだぞ!!」
「ねぇ、そっちから穴を掘って、トンネル作ろ」
そんな調子です。
そしてその事を近所に住む実の母親に知られ、こっぴどく叱責される。
「あんたが母親失格だから」だと。
「私はアンタを厳しくしつけたつもりだよ、アンタは何故同じように出来ないの!」
等々。
シングルマザー、勿論仕事もやってる。娘の勉強も遅くなっても、みてる。
自分は頑張ってるつもりだ。
そんな自負もあるからか、
ある日、
他の子と上手く遊ぶ事も出来ず、
自分勝手にしか出来ない娘に
とうとう、ついカッとなり酷く怒ってしまう、ママ友さんが見兼ねるくらいに。
何か色々貯まってたんだろうね。
爆発しちゃったですよね。
「落ち着いてね、
一度そう言うところに(子育てのカウンセリング)相談に行ったみたら」
最近の彼女を
心配して部屋にやって来た会社の同僚で親友に、
携帯で調べた発達障害の特徴を話します。
「思い当たるところがたくさん有るんで、望結を連れて相談に行こうかと思うの」
「えっ?それ望結ちゃんの事だったの?」
彼女のひと言に気付くんですよ、
自分も、だったの?
この作品は、実は単に自分の子供が発達障害で悩む、おまけにシングルマザーですが、そういう親のお話だけでは無いんですね。
ちゃんと伏線で、部屋は散らかしっぱなし、キッチンは洗いものそのまま、会社でも仕事のミス多目だったりと、それ以外の言動や行動にも何か感じるものが有って、
そういう細かいところの根矢さんの演技も適格で印象的。母親役も好演。
大人になってから、今更分かる大人の発達障害も、ちゃんとに描かれているのです。
親友(笠松七海さん、いや、良いんですよ彼女のさらりとした感じ、上映後久しぶりにお会いしたんですが、思わず七海ちゃんって親友役させたら最強だね、と言ってしまった。これって誉めてるのかどうかよく分からないけど。空の味とかkiller fortune radioとかもそうなんだ)のひと言で気付いた彼女(根矢さんです)もう号泣。それをヨシヨシとしてくれるんですが、多分聡美は今まで自分が色々上手く出来なかった事の理由が分かって、少し心が軽くなったのかも知れませんね。
病気で有る事は、決して良い事ではありませんが(すいません、この書き方も適切では無いかも知れません、良いとか悪いとかと言う問題では無いですね)、これは病気だったんだ、と言う事を認識すれば、出来ない事の理由にはなる。今まで感じて背負ってた重い荷物が少し軽くなるかも、
知れないなと思いましたね。
人前で思わずカッとなってしまったんで、祖母がしばらく預かると連れて行った望結ちゃんを実家に向かえに行く。
そこで母に、自分も発達障害では無いかと思う、だから望結と一緒に相談に行くと言う思いを伝える。
母親は、
やっぱり複雑なんですよ、それを認める事は本能的に嫌と言う感情は、理解出来る。
でもその意味も分かる。
だから結構渋々だけど、頷く。
渋々だけどどうやら背中を押してくれる、ようです。
望結ちゃんは例によって、公園の砂場で山を作ってトンネル掘ってます。やっぱりひとりなんだけどね。
向かえに来た聡美。
しゃがみんこんで、
一緒に、
反対側からトンネルを掘る。
母と娘。
トンネルが出来、
そして、
ふたりの手がつながる。





