多分、皆様予想してたようなオチだったかも知れない終わりかたでしたけど(いや、オチ要る?とか思った。いやそもそもオチではないのかも知れないけど笑、つまりそういう意図では無い)、そして彼女の下した結論みたいなものも何か納得せざるおえない感じで。
そう、「執着」なんですよ、劇中主人公本人も言ってるようにストーカーですよ、もう、ほぼ、確実に。
恋でも愛でも無い、とは言ってますが、それは有る意味正解で、愛の形がこうならばね。
あと、もう
癖、ですね。
ちなみに「くせ」じゃなく「へき」の方です。



「愛がなんだ」と言う映画を観てきました。
出演者見て「まんぷく、やん!」って思いながら(笑)
香田家姉妹。岸井ゆきのさんと深川麻衣さんが出てる。

主人公テルコの岸井ゆきのさんが良い味出してます。絶妙なんですよ。なんか丁度良い女って感じで。
書き方悪いですけど、でもホントそう言う女を演じてる。
昔は都合の良い女って呼ばれてたような。
この作品では、もう少しベタベタで粘着質な感じはありますけれどね。そう、決してクールでもドライでも無い。
あと、一応自己主張はしてみる、みたいな。
直ぐ引っ込めるけどね。
ちょっとひと言、言ってみて、
「ううん、なんでもない」
みたいな。
その台詞多い。

電話したらやって来る、
もうそれだけで、
充分理解できるかも知れませんね?

この作品の登場人物達は、何故かみんな主従だったり、強弱だったりの関係の恋愛に支配されてます。ほぼ全員。
なんか食物連鎖的な。
それが恋愛の形だと言われれば、本質的にはそうなのかもとは思うけれど、冷静に見ると滑稽にしか見えなくて、
傍から見ると愛とか恋とかってこんなに滑稽なものになってしまうんだろうな 、とか思ってしまう。
多分似たような事を経験はしてるかも知れないけれどね。

有る意味一途なんだよ。金曜日は彼からの電話を待って、仕事もろくにしない。中学か高校生レベルですよね。理解はするけどね、仕事クビになるレベルは、どうよ?
就職面接中に、彼の電話を優先してしまう、とか。
破滅型にも近いですね、
そういうの好きだけど、普通はしない。

見てるとなんか共感してくるし、可愛く見えてくるのですが、
確かに
「わたしで良くない?」
って妥協を求められると、
なんか、そこ違う!って思ってしまう男性側の反応も分かる。
恋愛に妥協なんてしちゃいけないんだ!でも人はみんな寂しいんで、ひとときの安らぎや癒しを、直ぐ求めてしまう。
この映画に出てくる登場人物達の恋愛は多分にみんなダメになるでしょうね。結局。
なんかそんな気しかしない。

結婚と言う形態なら成立するでしょうけれど、それは社会とか世間体とか、家族親族とか色んなファクターに囲まれてしまうので。
実際、人の気持ちなんて、本来何かで縛りつけておかないと、逃げるように出来てる。
普通の社会や学校生活がそうであるように、何かに有る意味拘束されてるんで、その中で暮らしている訳で、
恋愛なんて、その最たるもので、縛りがなくなれば、どこへ向かっていくかなんて分からない。

でも、まもちゃん(成田凌)は束縛される感じが嫌なんで、テルコ(岸井ゆきの)のそうしようとする、つまりちょっと縛ってしまおうと言うのを牽制したり、逃げてしまう。
自分が会いたい時だけ連絡してくる。
テルコは、さっき書いた牽制があって遠慮して、まあ嫌われるのが怖くて自分からは理由もなく連絡できない訳なんですけどね。
そういうの分かってて、そういう感じを続けてるのって、なんか嫌だけど、
なんかテルコはそれでも良くて、と言うか、逆にそんな関係をまもちゃんが辞めようとしても、それすら逆手にとって、続けてようとするのって、なんだろうね。それがどんな形であっても会えない事が一番嫌、みたいな。
そしてそれが愛とか恋とかなのかぁ?
分かるし、分からない、そんなストーリー。
まあ実は分かる気は充分するけど(笑)

監督が今泉力哉さんで、原作が角田光代さん。
深川麻衣さんはテルコの親友役で出てます。彼女も主従の主の方を演じてて若干今までとイメージが違う役どころでしょうか。今泉監督作品レギュラーになりそうですね。
あと穂志もえかさんがテルコの同僚役でちょいと出てます。少女邂逅でイジメられ役のイメージが強すぎるんですが、なんかサバサバして割り切って結婚しちゃうOLさん役。いえ、大人になったねぇ~(感慨深い)
って勝手に思ってしまった。
全く関係ないですけれども(笑)

ちなみに平成最後に映画館で観た作品になりました。そういう意味では良かったかも知れない。
なんか久々恋愛について考えたんで。