MOOSICLAB2018
監督:阿部はりか
音楽:LOWPOPLTD.
主演:中尾有伽・青木柚・越後はる香
彼・彼女達は居場所が欲しかったんだと思う。ただそれだけだと思う。
誰かと繋がる事を嫌な訳では無い。でも、それも上手くは出来ない。
別に正直な訳では無い。
それなりには人との距離も計れるし、そういう事が全然出来ない訳でも無いと思う。
でも、その事が自分の中でしっくりこないんだろう。だから反抗的だったり無関心を装ったりする。
相手を信じると言う事が出来ない。
確かに、味方なんてホントに居るのかと疑いはじめたら、誰も信用なんて出来ないだろう。
で、実際味方なんて居ないのかも知れない。
この作品の主人公達は、親に裏切られたり、信じられなかったり、の境遇だ。致命的だ。一番信用出来て味方のはずの存在が違う顔を見せてくる。
と言うか、ここに出てくる大人がみんなとても弱い。精神的にと言う意味だが。
彼・彼女達も弱いんだけど、大人が弱すぎて何故か彼らが強く見えてしまう。作品にそういう意図が有るのだろう。そうとしか思えない。
と言うか、人はそもそも弱いか。
船のように見えるあの建物も有る種象徴のようなものなんだろうね。
彼らの居場所であり、何処かへ運んでくれそうな、そんな予感すら感じる。
勿論何処へも行けないし、いずれ消えてしまうんだけど。
彼らはこれから何処へ向かうのだろう。
夕陽を眺めても、その手に掴める訳では無い。
明日がまるで見えないままに、
物語は唐突に終わりを告げた。
