この場所でこの作品を観れるとは思わなかったと言うのが正直な感想。いや観るだけならまだしも、本編プラスメイキング。
そしてゲストトーク。
皆様知らなかったんでしょうね、この上映会自体が有る事が。いや、勿体ない(笑)


映画「ひとひら」
監督で今日もゲストとしてお越し頂いた吉田奈津美さんはまだ大学4年生、22歳。そもそもこの作品も大学の授業の一環として企画制作された作品です。

⬇  これです。


去年は4作品が制作、上映されました。


下は大阪上映会用


監督の吉田奈津美さん。
この作品に携わり続けていた去年の今頃は毎日自分を見失い、記憶が欠け続けながらも、兎に角、前に進む事だけを考えていた、そんな事を上映後のトークでお話されていた。
いえ、ただ、その事すら記憶が今でも無い部分がたくさん、らしい。結構日々追い込まれてたのかも。いや、でしょうね。責任の有る場所に居ればいるほどプレッシャーの大きさは容量を増すばかりだろうから。

ただ、見失いかけると、主演である芋生悠嬢が、元の場所へと引っ張って戻してくれたみたいです。
そう、
その頃にはふたりの関係性がとても強固なものになっていて、監督と主演女優、じゃなく言葉をさして必要としない程の信頼関係の中に。
確かにみているだけで、ふたりの仲の良さが伝わる、それは間違いない。

勿論最初は、
吉田さんは結構な人見知りらしく、芋生さん芋生さんと呼ぶくらいに出会いからしばらくは遠慮の関係だったよう。
僕が「でも、その壁が無くなった何か切っ掛けが有ったんですよね?」
そう、尋ねると、
芋生さんは??どうだろうって反応だったけれど、ああそうだ!って吉田さんは間違いなく思い当たるエピソードを見つけてくれて、
お話してくれました。
でも、出来れば黙っていたいって言われてたので詳細は書きませんが、大好きなものと、それの大好きな部分が全く同じだった、と言う内容。
その好きレベルもかなり高いレベルだった事も有って更に共感度合が上がった模様ですね。
そして話せば話すほど、似た部分を見つけたみたいだ。
このイベントでも、ふたりのトークがとどまる事がなくて、ずっと喋ってた。多分、上映時間より長かった?笑。
だからか、さすがに中々話に割って入って質問出来なかったですね。(とは言え結構突っこんでましたが)それくらいのマシンガントーク。特に吉田さんがあんなに喋り始めると止まらない方だとは(笑)

結構長めのメイキングが観れたのは、ちょっとしたご褒美。足を運んだって事でね。
「ひとひら」脚本は吉田さん。
初稿の段階では1時間くらいの長さの映像作品になる予定だった。
でも実際の完成作品は30分。
それだけでも、作品が大きく変わって行っただろう経緯のようなものは伺い知れる。
実際にメイキングを観ると、決して繋がらないだろうシーンやカットが満載。
でも根本みたいなものは変わっていないつもりです、とそれはそれは強い眼差しで言われてました。
芋生悠さんも、同じように、
失ってはいけない部分は無くしてはいないと思います、と。
吉田さん、終始言われてたのはホントに大人(先生たちですね)と戦い続けました、と。
オヤジ達に、私たちのこの世界が分かる訳無い!伝えたい世界が理解出来るなんて、あり得ない、と。

ただオチじゃないけど、
あの時はホントに子供だったって、今振り返れば思いますし、結構大人になりましたよ。
と、なつみちゃん。
(トークが進んで途中で何回か自分でなつみちゃんとか言ってたんですよ、笑)

あのさ、大人もおんなじような時間を潜って過ごして生きて来たんで、あの時代や時間を結構分かってはいると思うよ、
ただ、多くの人は忘れてしまってるだけでね。なんて。


「ひとひら」

傷つきやすいからこそ、大切に、自分たちだけで、守りぬきたいものが有る。
大人になる手前で踏ん張って立ち止まって、その向こうには行かない。
ふたりで手をしっかり放さず握りしめていれば、流されず吹き飛ばされる事もない。そう信じてた時間。
有る意味一瞬で、有る意味永遠なそんな時間、時代を汚れのない淡彩色で描いたような作品。

と個人的には思ってます。




何か芋生ちゃんの方がお姉さんみたいでしょ(笑)
撮影中の時、迷う吉田奈津美を芋生悠が度々現実に引き戻したと言うエピソードも充分に分かる気がする。何度も本が変わっても終始役に対するスタンスが変わらなかったみたいなんですね、それくらいちゃんと作って撮影に入ってたって事で、当たり前では有るんだろうけど、女優ってやっぱり怖い~が吉田さんの感想。僕もそう思う(笑)
あと、もうひとりの監督町田梨華さんも引き戻す側とか。