源義経が稀代の戦(いくさ)上手だった事は知られているけど、国を治める政治力を備えていたか否かは今になっては不明でしかない。
奥州藤原氏に匿われた時も、その人望によるものか、才能を買われたものか、藤原氏にとっての単なる駒としてなのか、
実際、頼朝からの圧力に、義経討ち取りましたと奥州藤原氏は鎌倉へは返答。義経のものとされる首も送る。
一応それは大嘘で、義経は更に北へと逃げのびたと言われるのが、義経北行伝説。
北へと逃げのびたか否かは、もう史実では無いんでそれこそ伝説。
とは言え、義経死す!はあっさり嘘とばれて、頼朝はさっさと奥州藤原氏をそれ口実に攻め落とし、義経に追手を送る。
逃げる義経一行。
追手との戦いで深手を負った武蔵坊弁慶。
弁慶の治療の為、立ち寄った山村で偶然出会った村の娘なずな、
えっ!彼女、静御前にそっくりだった~!

もう、この辺は物語に入ってます。
そんな訳有るわけがない!と思わず突っこみそうになりましたけどね。

ものがたりは、現代と過去とが並行するように進み語られます。


いえ、はじまりはテレビロケの一行(4人組なんですよ、ディレクターとADとカメラマン、でリポーター)
多分下請けの制作会社でしょうけどね。
彼らがやってきたのが、青森の山奥に有る鍾乳洞、鬼が出る伝説で有名らしくて、旅レポートに来たってところです。
旅と伝説、この組合せ、昔流行ったんですよ、この作品再演なんで、その時はストライクなテレビ企画だったんでしょうか?笑。

で、話は急展開、
鍾乳洞でのロケ中に地震に遭遇してしまう!!
まあいつも地震は唐突です。

結構大きな規模のものだったようで、鍾乳洞の入口が崩れて彼らは閉じ込められてしまう。瓦礫を退けて出ようとするが、人の力ではどうにもならない。

で、何故か洞窟の中で旅の若い女性ふたり組にも出会い、おまけに入口受付の女性も何故か中に入って来てて、同じく閉じこめられ組。
あと、もうひとり、ひとり旅?の女性もどこからともなく仲間入り。小梅ちゃん。いやぁ~、彼女どこから来た?
ただね、彼女、テレビクルーのAD黒沢通称クロの何故か幼馴染って事も分かる。都合良すぎないか?笑。
とにもかくにも8人。閉じこめられ、携帯も繋がらない、そんな状態。

でも、まあひとりスタッフの若い男性が閉所恐怖症みたいだけど、何故かみんなどうしようと言いつつも何か明るい。よく言えば優しい。明るく努めて悲観的にならない空気を作ろうとする。
で、何か紛らわすように、話でもしようと、急に積極的に自分から、鍾乳洞の受付のお姉さんが義経の北行伝説の話を始める。

ああ、何故受付のお姉さんまで次いでに閉じこめられた理由が分かる訳です。この為かと。笑。
義経の伝説の話が出てこないと、この物語が続かないからね、誰かよく知ってて説明してくれないといけなかった訳です。
この為に閉じこめられたお姉さん可哀相(笑)

そんな訳で、過去と現代、ふたつの話は、少しずつ少しずつ繋がりながら、続く訳です。

パンフやブロマイド、SS席特典CDとか


今回は橋本彩花さん出演と言う事で観劇しに行ったのですが、彼女の役どころは、洞窟に閉じこめられた、旅の女性ふたり組の内のひとり。
彼女達がその場所に旅に来た理由が全く語られなかったし、ストーリー上キーになるような存在でも無かったんですね、逆に観客と同じ立場みたく、物語に影響を受けて、自身の生き方を変えていこうと感化される、そんな役どころ。観客が感情移入しやすい、かな?いや、今日この公演に限れば女性が圧倒的に多くて(笑)そんな立ち位置?

シアターサンモールに立つのは10年振りなんだそうです。彼女今23歳だから、13歳の頃?
はは、意外と芸歴長いんだよね、ジュニアアイドルとかやってて踊って歌ってる動画とか残ってるし、そんな活動の中で舞台にも出たんだろうけれど、どんな舞台だったんだろう。
公演はじまる前にちょっとだけツィートしてたけど、
10年振りに、多分前は色んな意味で何も分からず出演した公演だったんでしょうし、でも今は違う。自分なりにお芝居が分かるようになってるはず。
今回終わってどうだったのか、興味有ったんだけど、聞くことが出来ませんでした。
どっかの機会で聞けると良いんですが、いや、僕の知る限りSNSはツイッターしかしてないし、そのツイッターも余り語らないタイプなんで。
謎を作りたいたいタイプなんでしょうね(笑)舞台とその稽古じゃない日は餃子食べて麻雀と人狼ばっかりやってる印象しか受けかねないんだよね、(勿論そんな事は無い、あと、こういう風に書いてしまうと、とても変な風に思われてしまう?)みんな好きな事みたいですが。

左が朋美役の橋本彩花さん、なずな役の空閑琴美さん

なずなと義経は恋に落ちる。
しかし、追手はそこまで迫りつつある。
そして弁慶の傷も癒えない。
なずなは義経に言う。
「連れていけ」と。
弁慶は義経に言う。
「ここに残らせてくだされ」と。
逃げるには足手まといになるからだけれど、そうとは言わずに、残りたいと自ずから。
なずなには、連れてはいけぬと義経。一緒に行くと言う事は死を意味する事でもあるからだろう。
そして義経はふたりに誓う。
必ずや、迎えに戻ると。

それから800年超の月日。
うん、とてつもなく長い。

弁慶は追手から逃れる為にこの鍾乳洞に隠れ、なずなはそんな弁慶の世話をしながら義経を待ち続け、ふたりは生涯を終えたようです。
しかし、魂はこの場所で生き続け、やがて鬼(弁慶の幽霊)の出る場所として語られ伝えられたもよう。
(あくまでもこの公演でのお話)

ほぼ書いてないですが、実は現代組の絡み、くろと小梅のやり取りが結構多く有るんですが、何とはなく其処で気付くんですね、小梅がどうも変だよねって事。その登場の唐突さから何とはなく観客は気付いてるでしょうが。
あと、くろは終始何かを感じてます。違和感のようなもの、異世界からの問い掛け。
そして弁慶の幽霊をハッキリとみたことで確信します。と言うか弁慶から言われるんですが、
お待ちしておりました、と。

黒沢(くろ)=義経
小梅=なずな
どうやら生まれかわりらしい。
この後、生まれ変わりが更に出てきて、都合良すぎ~!ってなるんですが(笑)

タイトル通り、リ・スタートのお話でした。
染み付いた気持ちを捨て、まとわりついたしがらみのようなものを脱いで、新しい自分や、一歩進んだ自分に変わりたい、そんな気持ちを後押しするような、そんな物語なのかもしれないですね。

公演、物語は勿論まだまだ続きます。さすがに結末は書かないし、なかなかに笑って泣けるお話になっておりました。
千秋楽だけだったのか、そうじゃないのかは分からないのですが、カーテンコールのアンコール後のやり取り愉快でした。今回は劇中の役の物真似とか、やりたかった役をしてみる!みたいな。
おかげで公演時間が延びて延びて、撤収にかかるのが早かった(笑)
終演後に席に座ってアンケート書いてても、
ロビーにてお願いしま~す!とアナウンス。
そう、早く出てねって、事。
千秋楽あるある。

劇場内面会とかでも、よく言われます。と言うか千秋楽ばっかり観に行ってるからかも知れませんが。
撤収で~す!って、ホントよく聞く。