「けんじ君の春」
シアターセブンにて
失礼ながら知らないなぁと思ったら3年前の作品。何故今?
ミニシアター特有の特集とかでも、と思ったらそうでも無い、唐突な企画だった模様。
監督脚本で出演もされてる森田亜紀さんがこの日の作品上演前に、ここで(イベントスペースも有るのだ)ワークショップを行われていて、どうもその流れ?
でしょうか?笑。

お金にも女性にもだらしなく、仕事もしないクズ男の話のようでしたので、観る気になりました。
結構好きなんですよ、その手のお話。笑。
当日は映画終演後、監督の舞台挨拶もございました。
まあ、それも有って見に行った、のでしょうけど。他人事?
「クズ男好きですよね?きっと」
僕の質問?にあっさりとYES。
森田監督「わたし好きなんですよ、色々だらしないと言うか、ダメな人、廻りがだいたいそう言う人ばっかりで(笑)」
良いのだろうかそんな事言って。
女優さんとしても色んな作品に出られてるようなんですが、
そもそもこの作品、演劇の舞台として上演されたとの事。
6年前。
観に来た映像組から、この作品は映画向きでしょ!って、促され、作りましたの、初長編作。
脚本もそれほど変えずに撮りましたっておっしゃってましたね。
確かに何か舞台っぽい。会話劇なんですよ、ほぼ全編。
物語も3ヶ所、
①主人公のけんじ君のアパートの部屋と
②最近よく行くカフェ。
③そして近くの公演のベンチ。
その3ヶ所でそれぞれのメンバーの会話で物語は進んでいくと言うパターンです。
まんま、舞台です。
メンバーも、
①は元彼女3人とけんじ君の友人。
②はけんじ君とそのお姉ちゃん、お姉ちゃんとけんじ君の友人。ちなみに監督の森田亜紀さんがお姉ちゃん役です。
③はけんじ君に貸したお金を取り立てに来た闇金3人組。
3ヶ所を順番に経て物語は進んでいく。
①のけんじ君の部屋のシーン。
3人の元彼女がそれぞれ、けんじ君が居ないときを見計らって部屋に忍び込んでくるんですが其処で鉢合せするんですね。
当然ように「あなた、誰?!」って喧嘩みたいな事が始まるんですが、何度か会うたびにと言うか、もうある段階から「集まる」と言う感じになって、お互いの感情をぶつけ合う事で友情に進化するってパターンです。これを進化と呼ぶかは疑問ですけどね。
けんじ君を引き摺って忘れられない
3人が、ちゃんとなにがしら、けじめをつけて、終わる。最初に居合わせてしまった事から付き合わされるけんじ君の友人も、実は人に言えない部分が有ったんですが、彼もカミングアウトする事で、それも何か解消されます。されてしまうんですよね。ちなみに女装趣味とか、可愛いものが大好き!って感じです。そう言う感じなんで元カノ3人とも何か話が合ってしまう。
「けんじ君会」って言う定期的に飲み会が行われるくらい。
「けんじ君と部屋で鉢合せのパターンって考えなかったんですか?」
「会わせたくなかったんです。彼女達も実は会いたいと思ってけんじの部屋に行ってる訳じゃなく、わざわざ絶対居ない時を見計らって行ってるんです。だから会うと更に混乱してしまうし、させたくなかった」
まあ、確かにストーリーが横に広がり過ぎてしまうでしょうね。まとまらない(笑)
②のカフェの場面は、ほぼお姉ちゃんのお話。ダメダメなけんじ君を心配して、叱咤して、
でも実はお姉ちゃん、離婚の話し合いの為に上京中なんですよ。
頼りにならない弟にやれやれって顔して、またバイトクビになったの~!って呆れながらも、何か癒しを求めて会いにきたみたいです。
けんじ君、ホントどうしようも無い奴なんですが、何か何処までも憎めない感じ、とでも言うのか、そういうタイプ。いつもニコニコしてて人当たり良くて、でも誰彼構わず「お金貸して」だけどね(苦笑)
そんな訳で③闇金3人組も登場。
ただここ最初だけけんじ君と絡むんですけど、いかにも闇金って格好してたんで直ぐ警察に通報されて逃げる。後の2回の登場はジョギング姿だったり、とかです。
実はその後けんじ君とは、もう絡まずで、3人組で話をする感じ。
「兄貴、もう、闇金なんて流行んないですよ、俺実はトリマーの学校行こうかって思ってるんすよ」てな具合。
そう、この作品、切っ掛けだけで、実は登場人物それぞれ、余り主役のけんじ君と絡みません。
で、実はチラシの画像の、
彼女、凉子ちゃん(金城茉奈さん)とけんじ君(戸塚純貴さん)の出会いから恋へと変わっていくお話が本筋、みたい(笑)
でも、良いのかな?けんじ君と恋なんて・・・バイト続かないし、元カノだろうが友人だろうが誰にでもお金直ぐ借りて、でも返さないし、そもそも働く気が無い感じなんですよね、夢とか希望とか一切口にしないし、何か価値観違う人って感じなんでそう言うの治らないと思うけどなぁ、、、凉子ちゃんそんなのと付き合っちゃ駄目だよ、、、なんて映画ながら、心配してしまった。
ただ監督の森田さん曰く
戸塚くんは全然正反対のちゃんとした人ですので、と。
くれぐれも、って感じで再々おっしゃってました。
お姉ちゃん役でも有るんで、そこはフォロー(笑)