演劇の舞台のDVDが意外とうちには有るんですよ。舞台行くと物販で買ってしまったり(笑)観に行ったその場で申し込んでしまったり。
でも、観ないんですよ、これが(笑)
特典映像とかはチェックするんですけど、本編は観ない。理由としては、まあ大概、既に2回とか3回とかリアルタイムで観てしまってると言うのも有るんですけれどもね。
なので、中身結構知ってるんでなかなか観ない。台詞覚えるまで観る人もいらっしゃるだろうけど。どれ程好きでも全部覚えようとは思わないんで。
あと、どんなに素晴らしいと思った芝居でも、DVDで観ると大概3割引きになる。
ライブ、生と言う高揚感、リアルな熱量、わざわざその場まで出掛けたと言う事でのプラスアルファされる感情。せっかくなんだから楽しもう!ってポジティブな姿勢。それ絶対あると確信してる。
つまり少なくとも、観る方のこちら側の熱量はその瞬間と比べ確実に落ちてるって事です。

これ、先日行った舞台の当日物販で買ったんですね。行ってない、観てない舞台だったんです。再演とか、おそらく無いでしょうし、と思ったんで手に入れておくと言う姿勢。ユニット?のホームページから買えるらしいけど、目の前に有ったしね。
あと、ユニット。劇団とは呼ばないらしい。基本3人なので。

直ぐ観ようと思ってたんですが、結局3週間経過してしまった(笑)。
大雨の日曜日。出掛ける気にもならなくて。
まあこの10日くらい、よくわからない何とかロス状態で映画も観に行けない状態だったんですけどね。ブログも久々。





The Vanity's
「マルオリ」

日本ヴォーグ社って編物や手芸、ハンドメイド等の本を多く出されてる出版社です。
学校とかも有るんですが。
その創設者のご夫婦や、創世時代に纏わるエピソードの舞台化。

ただ、てっきり公演舞台をDVDにしたものって思ってたら、違ってました。
DVD用に上演、撮影、追加シーンを加えて、編集されたスペシャルエディション。
だからお客さんいません(笑)
あと、僕が観たVanity'sさんの公演って、物語2作とも至ってダークな内容だったんですが、このマルオリ、非常に暖かいお話なので、とても驚いた。主宰で脚本のセンセーで主演の瑞生桜子さん、こういうお話も書くんだ!?って、いや、書けるんだ⁉
失礼(笑)
ホロッとさせてくれた。
いや、ホント、まあ、良いけど、ここんとこ、人間の闇を掘りおこして、その傷みの部分をつま楊枝でつつくような感じの物語が続いてるんでね。(例えおかしい?かな、いや、深層心理の部分までつつく感じと解釈頂ければ)
観ててそう言うのが全然無し、見終わって、ほんわか、の感情。
何だ!?らしくない!闇が無い!
あと、桜子センセー、老け役。
でも、ホントに老けたとこは、自分では演じてない!(笑)

本編ちょっとだけ書きます。
ストーリー後半一部だけ。
出版社の企画として、編物のコンクールが行われるんですね、「母と子の編物コンクール」
応募された作品の中で、審査員の方々が揃って気になる作品がひとつ。なんでもない手袋なんですが、何かしら不思議と心に訴えかけられる作品。
特別賞として表彰しようとするのですが、応募された氏名も住所も架空のもの。
ただその筆跡に経理の堀江(小川ガオさん)が気付く。これ、大石さん(佐保歩実さん)ですと。大石さん、会社の創世期からのデザイナーの女性スタッフのひとりなんです。
表彰式の前日、その大石さん、急に辞めさせて下さいと。
何故?みんな驚く。
大石さん、ずっと娘さんが居て、今回の手袋もふたりで編んだ作品って事で応募されたのですが、
実は既に娘さんは亡くなっていた事を打ち明けます。なので、わたしには表彰される資格はありませんと。
母と子の編物コンクール、なので。

この作品の時代背景、太平洋戦争直後からのお話です。なので、物語も戦後間もない時代です。
大石さん、娘さんを東京大空襲の時に亡くされたんです。それも、少しの間、娘さんをひとり家に残して、離れたそのわずかな時間に、空襲と言うその悲劇が始まり、彼女は炎に包まれる町を呆然と見つめるしかなかった、娘がひとりどんな感情の中で命が失われていったかを思うともう居てもたってもいられない、今でも考えると心が引き裂かれそうな・・
数日後焼け跡を訪れたら、娘さんが大事にしていた缶の箱を見つける、中にはふたりで編んだ手袋片手分。今回もう片手を編んで応募したんです、と。
続きふたりで編もうって約束、守れたかな、と。

そんな大石さんの話に、みんなも、かける言葉さえ失っている中、
突然その場に偶然居合わせて音羽美可子さん演じる山口淑子(李香蘭)が歌いだす。一応コンクールの審査員長引き受けてしまってたので居たんですが。


歌い終わると、何事もなかったように去る山口淑子。
みんな呆気。
ただ、その歌に、何か鎮魂の思いとかを感じている自分達を見つけてる。
で、それ切っ掛けでみんなが大石さんに口ぐちに言葉をかけ、心通じあう瞬間が訪れたようです。理解し励ます感じですね。で、これからも宜しくお願いしますペコリって具合になるんですが、なかなかに山口淑子役の音羽さんの歌良かったですね。格好いいとこ、持って行った感満載。
「結局、歌うの?」って突っこみありだったけど。(天田役のカナ・オカモトさんが)
いえ、表彰式で歌って下さいよ、とお願いされても「嫌です!」ってずっと言ってたのでね。
あと歌詞、恋を愛に変えて歌ってます。母と娘の話なんで。

しかし、
やっぱり目の前で生で観たいものですね。特に歌とかは聴きたいと思った。
3割増し、以上、心に響くと思うしね(笑)