サラバ静寂


3月3日、ひな祭りの日に一番似つかわしくない映画(笑)まあ、一番は可笑しいか。

近未来の日本の設定。ある意味SF。
「遊楽法」と言う法律が施行され、音楽映画小説など、娯楽が全て禁止されてしまった日本。それこそ法を破れば容赦なく刑罰を受ける、そんな世の中。
とりわけこの作品では、音楽禁止メインの視点で描かれてます。
音楽が無い世界。
うん、考えられない。

今日の上映後、監督登壇あり、宇賀那健一監督。
この作品、昨今の放送や映画に対する規制や弾圧、制約に対するアンチテーゼ、そんな部分も有りますとの事。まあ、そうでしょう。
ちなみに中国ではヒップホップ禁止だそうだ。ホント?
この作品でも、音楽に興じると、直ぐに通報され、斎藤巧さん演じる杉村(警察官)に捕まると、あっさりぶち殺されてしまう。(痛めつけて終わりの時もある、気分みたい、笑)
血のシーン多目です、斎藤さん凄く良いんだけど、役的には、ひたすら酷い。
あと、音楽無いんだけど、斎藤さん出てくると何かビート刻んでるのが聴こえる気がするんですよ、そういうお芝居。かなり乗ってると思う。


監督さんが言われてたんですが、登場シーン毎、再々アイデアを出してこられるらしい。チュパチャップスくわえながらとか、シャボン玉はべらすように飛ばしながら登場だとか、直ぐ近くのコンビニ行って買ってきて、これ良いですか?的にやっちゃうらしい。笑。衣装も自前で大量持参との事。
それくらい異彩な存在でしたね。
殺す前に口紅塗って相手にキスしまくったり、ああ相手、男です、耳そぎおとす前に耳をベロベロ舐めてみたり、ああ男です。もう笑えますよ逆に。
どうでもいいエピソードひとつ、一昨年の年末クランクアップで、「アップの二日後に斎藤さんガキの使いでサンシャイン池崎やってましたよ、笑」by宇賀那監督。確かに高低差が、、、

あと、
大阪の十三って言う場末感満載の歓楽街のど真中にある第七藝術劇場って言うミニシアターでの上映なんですが、何故か異常に今日は女性のお客様ばかり。珍しすぎてそれも笑う。普段こんな事は無いんで。
監督挨拶ありの初日でしたが、
役者目当?監督目当?確かに若くてイケメン。
以前は役者さんだったんだそうで、今回出演の若葉竜也さん監督の映画で、昔、無茶苦茶しごかれたんで、今回復讐するためキャスティングしましたって。執念ですね(笑)それがエネルギーに繋がってる?多分冗談ですよ、多分(笑)

SUMIREさん、モデル本業で、今作が女優デビュー。浅野忠信さんとCHARAさんの娘さん。
自主系、低予算、撮影は山の中。
「撮影始まると2週間風呂も入れないけど、いいです?」
「それって、誰が困るんですか?」
との事。

国家に弾圧されても、死と隣り合わせで有っても、何もない下らない時間を過ごすくらいなら、のめり込めるものと生きたい、そんな人達と生きたい、そんな感情の詰まった作品でしょうか。

でも、人、死に過ぎ。
僕は参る(苦笑)

「サノバノイズ」って言う、各地を転々と場所を変え、音楽のライブをしている場所?集団?があるんですが、それを捜すロードムーヴィです。ヒカリ(SUMIRE)ミズト(吉村界人)と、ふたりで。
ようやく辿り着いて、仲間に入れて貰った時はホント楽しそうだった。楽園という感じ。
でも、結局杉村に探し、見つけられてしまう。そしてみんな居なくなってしまうんですよ、この世から。

最後はどっちが勝った訳でも無い、
権力に屈した訳では無いから。
それは伝わる。
残った1本のカセットテープだけでも、音は生き続ける。
そう思う。
そんな作品。