今日はデール・カーネギーさんの【人を動かす】からの気づきを残しておきます。

この本はマネジメントの教科書とも言える名著で、人の心をつかむための原則について書かれています。

私は人の心をつかむのが苦手です。

というよりもむしろそもそも人の心をつかむ気がありませんでした。

仕事が人よりできたのか仕事面で評価されることが多かったので、

《仕事さえできれば人の心をつかむ必要なんてないでしょ》

《あの人は仕事をこなすのが遅いのに人の心をつかむのばっかり上手いんだから》

などと思っている時期もありました。

いま思い起こせばそういう考えによってずいぶん損をしていたなぁと思います。

カーネギーさんの提唱する人の心をつかむための原則のなかで、特に私ができていなかったなぁと思うことについて書き残しておきたいと思います。


1️⃣笑顔
私は笑顔を作るのが苦手です。
良いことや面白いことがあっても素直に喜んだり笑顔を作ることができず、ついクールを装ってカッコつけてしまっていました。

逆の立場になって考えてみるとどうでしょう?

目の前に良いことが起きていたり面白いことがあるのに、喜んでいない人を見たら、

《あれ?この人にとっては良いことじゃないのかな?》

《あれ?これってこの人にとっては面白いことじゃないのかな?地雷踏んじゃったかな?》


と不安になりませんか?

逆に良いことや面白いことじゃなくてもとりあえず笑顔を作ってみたらどうでしょう?

相手はきっと安心しますよね。

【笑う門には福来る】

っていいますもんね。
作り笑顔でもいいんです。
きっとそれが幸せを呼んでくれると信じています。

これからは意識的に笑顔を作っていこうと思います。

2️⃣名前を覚える
これまで私は人の名前を覚えるのが苦手でした。
そもそも人間関係が苦手だったので覚える気もありませんでした。

でもよく考えてみるともし1度だけしか会ったことがない有名人や尊敬している人が自分の名前を覚えていたらどうでしょう?

めちゃくちゃ嬉しいですよね。

タモリさんは番組で関わったスタッフの方の名前を全部覚えておき、次に会ったときに名前を呼んで声かけをしていたそうです。

もしそのような経験をしたら将来そのスタッフさんが偉くなったときに絶対にタモリさんに尽くそうと思いますよね。

私はなんで名前を覚えることが苦手なんだろうと考えたときに、覚えるのが苦手なのではなく、覚える気がないということが問題なのだと気づきました。

覚える気があれば相手のことを名前で呼びますよね?
そして呼んでいるうちに覚えるのです。

覚える気がないと名前で呼ばないことが多くなってしまいます。

相手の名前を声に出す。

メールやチャットでも相手の名前を意識的に書く。


そうやっているうちに名前を覚えることができますし、相手にも自分のことを印象付けることが出来ると思います。

3️⃣相手の話を聞く
これは意識的に取り組んでいることなのですが本当に難しいと感じます。

以前の私はとてもお話好きでした。

《私の面白い話を聞いて》

《私の自慢話を聞いて》

とってもイヤな人ですよね。笑

人は誰しも自分の話を聞いて欲しいものです。

話が苦手な人も実は心の中では話を聞いて欲しい、話を引き出して欲しい、と思っています。

私は薬剤師だったときに、各薬局で問題を起こして出禁になったものすごいクレーマーの方の対応を任されたことがあります。

任されたというよりは上司や先輩もそのクレーマーさんの対応をしたくないので押し付けられた感じでした。

そのとき、私はまだひよっこで薬の知識も少ないので、そのクレーマーさんの他の薬局での愚痴をひたすら1時間以上聞き続けました。

そうするとびっくりしたことにその方が、

《こんなに俺の話を聞いてくれた薬剤師さんはアンタがはじめてだ。本当に気持ちがスッキリしたよ。》

と言われてとても満足気に帰っていかれました。

上司や先輩たちもビックリしていました。

そのクレーマーさんは話を聞いて欲しかっただけなのです。

そこからはその方は私が常に応対することになりましたが、私にとっては全くクレーマーではなく、楽しく談笑するような関係になりました。

たびたび畑で採れたスイカや旬のお野菜を持ってきてくれたりもしました。

このような経験があるにも関わらず、私はこの本を読むまで話を聞くことの重要性について理解できていませんでした。

ついつい相手の話を聞いている途中で自分の話を差し込んだりしがちですが、相手の話をゆっくり最後まで聞けるように意識していきたいと思います。

4️⃣相手の関心事を見つける
相手の関心事を見つける、ってみなさんできていますか?

私は恥ずかしながら全くできていませんでした。

例えば重要な得意先に行くとき、
自分に興味を持ってもらいたい相手に会いにいくとき、

徹底的に相手の嗜好や関心事を見つける努力をしていますか?

今はインターネットやSNSがあるので相手の素性がわかっていれば多くの情報が得られることが多いですし、もしそういった媒体で情報を得られなかったとしても人づてに調べられるかもしれません。

相手の関心事を事前に見つけておくことがなぜ大事だと思いますか?

もしあなたが初めて会う人や、知り合いでもいいのですが、その相手が自分の好きなことを知っていたらどう思いますか?

ストーカーみたいな人が相手ではない限り、

“うわっ、気持ち悪っ!”

とはならないと思います。笑

普通は、

“私に興味を持ってくれているんだな、嬉しいな”

となると思います。

私はこのことをわかっていませんでした。

自分のことに興味を持ってもらいたいのであれば、まず相手のことに興味を持たなければなりません。

常に、

“求めるのではなく与える”

この意識で過ごしていきたいと思いました。


どうでしたか?

みなさんは4つともできていますか?

私はお恥ずかしながら全くできていませんでした。

これからはこの4つを意識しながら生活していきたいと思います。