長い間、カピバラ達は仮放飼場で生活していた山口県にある「ときわ動物園」。この春に園内を大幅にリニューアルオープン&カピバラ放飼場も完成!私も写真では拝見していましたが、やっと先週!念願の訪問をして参りました。
8月17日(水曜)18日(木曜)
東京から飛行機で山口宇部空港まで約1時間、空港からレンタカーを借りたのですが走ること約10分、あっという間に到着、これだったら公共バスやタクシーの方が安かったなぁ・・・と、少し事前の予習不足を反省しつつ、園内に入りました。
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■ときわ動物園について
全体的には、横浜にあるズーラシアの雰囲気、動物達が生息する環境を再現しつつ、出来るだけ網や鉄柵を少なくしているのが印象的。以前訪れた時、まだ全てが仮の放飼場で動物が可愛そうなぐらい狭い場所で生活していましたが、リニューアル後は、動物達がのびのびと暮らしているのが分かります。
比較的「猿系」が多い動物園なのですが、大きな木々が立ち並ぶ放飼場では下を見ていると何処にも見つからない猿達が、高い木の上の方で休んでいたり、上手に飛び移る姿を観察出来、その身体能力に驚いて口をぽかんと空けて見つめるお客様が続出。放飼場の周りを池や水で囲んだり、少し深い堀・モートを使って区切っているので高い柵などは比較的少なくて見やすいのも嬉しい。
所々にある小川に掛る小さな吊り橋や、飼育小屋や作業小屋なども環境に溶け込む様に、少し古びた味のある造形になっている、数ヶ月前に完成したとは思えないクオリティなのだ。何処を見ても面白い、動物だけでなく放飼場を含めた眺めを楽しむ道を、進む・・進む。
カピバラは後半に放飼場があり、期待が膨らむ、、、
さぁ、遠路遥々楽しみにして来たカピバラ達との対面だ。
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■カピバラ放飼場は、国内屈指の施設に
凄いよ!
カピバラの生活している南米をイメージした放飼場は、ブラジル・パンタナールの一部を切り取った様な風景。目測だが約18mぐらいの正方形の放飼場に、真ん中を直径6mぐらいの丸く島を囲むようにぐるり一周する川幅3~5mと変化に飛んだ小川が取り巻く、その小川は常にぐるぐると流れるプールの様に流れており大量のホテイアオイが浮かんでいる。その川の外周が陸地としての放飼場で土と雑草が平らではなく高低差が造られ平らな部分と丘がある。
この放飼場、色々と工夫が詰め込まれており、中央にある島には大きな木が生えており、そこから隣接している小屋にロープが伸びている。このロープをつたい同居しているジェフロイクモザルがカピバラと同居している。サルは、島の木の上にいる事が多いが、カピバラが島に上陸し寛いでいると、ちょっかいを出しにくる事もあって面白い。
木々の周りには低い木と草などで約50cmのブッシュを再現。日中の暑い時間帯には仔カピバラ達は草の間に隠れながら、日陰で休憩している姿を見る事が出来る、野生のカピバラが日中は日陰で休む姿と一緒の光景。
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そして、印象的なのは小川だ。結構な速さで水が流れており、お客さんからは「流れるプール」と言われていぐらいの勢いだ。その中にはホテイアオイが大量に浮かんでいる。疑問に思うのは、なんでこんなに維持出来るのか?他の動物園でも水辺にホテイアオイを浮かべる事もあるが、ほとんどは餌となり絶滅する運命である。
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飼育係さんに聞いてみると、あまりカピバラ達が食べている様子を見た事が無いという。確かに2日間観察していてもあまり口にしている様子は無いわけではないが少ない。陸地の放飼場には青々とした草が生えていたり、少量ではあるが野菜やチモシーやペレットもあるので、そちらを主に食べている様だ。その為、ホテイアオイは最初は少しだったものが増殖して、今では多くなりすぎて間引きをする程になったそうだ。
水量にも驚かされる、カピバラが潜ってしまうと気が付くと結構離れた場所で、ぽかんと頭が上がってくる。場所によっては深さ1m程の深さがあるそうでカピバラ達もご機嫌で泳ぐ姿も観察可能だ。カピバラと私達の間には、高さ1m程の柵があるが小川に面している一部は柵さえもない。えさやり体験やふれあいは出来ない。
カピバラ達は、四頭、お父さんのスタチ、お母さんのエイコそして7月25日に生まれ二頭の仔カピバラ。
みんな毛並みが良く、肉付きが良い印象、お父さんの方が若干大きく体長1.1mぐらいあり体重は60kg。お母さんは50kg。仔カピバラも生後1か月にしては大きく成長、大人顔負けの食欲旺盛で池で泳いだり陸地で兄弟喧嘩を見せてくれるが基本は大人の近くを常にチョコマカと動き回り、時にはお母さんのお乳を飲んだりと可愛い姿。
みんな毛並みが良く、肉付きが良い印象、お父さんの方が若干大きく体長1.1mぐらいあり体重は60kg。お母さんは50kg。仔カピバラも生後1か月にしては大きく成長、大人顔負けの食欲旺盛で池で泳いだり陸地で兄弟喧嘩を見せてくれるが基本は大人の近くを常にチョコマカと動き回り、時にはお母さんのお乳を飲んだりと可愛い姿。
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この凄すぎる放飼場に隣接して奥行3m幅7m程の放飼場もある。大きな放飼場がある為に、小さく見えるが全国的に見たら普通かもしれない。陸地とプール部分が半々になっており、お客様側が深さ1mのプールでガラス張りとなっおり横から泳ぐ姿を観察する事も可能だ。ここには、少し小型のスミ(メス)が生活している。
また少し離れたバックヤード?にはワサビ(オス)も生活している。バークヤードというと見えないイメージだが、現実にはお客さんから見える場所にあり、スミと同じような大きさで元気そうだった。
それから、1日2回、飼育係さんによる解説トークもある。お客様通路に近い場所で開催されるので聞きやすく私の時間を使って色々質問させて頂いたのだが、とっても親切に丁寧に教えて頂けるので面白い。夏休みという事もあり、多くの質問が飛び交っておりました。
■私の感想は・・・
野生の環境に住んでいるカピバラを見ている様で驚いた、国内では同様の施設は見当たらない。カピバラ達の生活スタイルも野生と同様の動き、夏という事もあるが池に入り日陰を探して休憩、サルがいる中央の島では警戒感か野生の様な緊張した顔を見られる、貴重な施設だ。
各地でカピバラに会っている方は、きっと他には類のない野生的な環境に感激するに違いない。写真撮影が好きなお客様には、緑豊かな放飼場を背景に撮影出来る動物園は、少ないので嬉しい。
ただ逆に、滞在中にお客様によっては、ふれあいが出来ない事に不服だという声を聞いた。確かに全国的に動物園水族館のカピバラは、ふれあい&餌やり体験の動物になる事が多いのも事実、お客様が集まるのも事実である。
さぁ、カピバラ達が放飼場に慣れ始めた、これからが動物園として勝負!お客様とカピバラの関係・距離をどう保つかが難しい。ふれあいをしない方針にしても、どうしても餌の持込や柵から手を伸ばし触るお客様が増える。カピバラの性格が変わり柵にぺったりの動かないカピバラの誕生になる。この広く素晴らしい環境の放飼場を生かしたカピバラ飼育、難しいと思うけれど続けて欲しいなぁ。
ときわ動物園 http://tokiwa-zoo.jp/
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