こんにちは!タコリーナです!
そろそろ旅に出ましょうか。。
とは言え。。
これは2017年のイタリア旅のお話。。
ミラノに降り立ち、、
その後一気にフィレンツェに南下。。
そしてボローニャ→ヴェネツィアと。。
再び北上するルート。。
そんなルートの記憶を辿り。。
簡単ではありますが。。
旅日記を。。
自分もまた、、
旅に出る気持ちで。。。
わくわくしつつ。。。
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さて。。。
もう一つだけレオナルド・ダ・ヴィンチの作品を観ていこう。
板にテンペラと油彩
98✕218
(ヴェロッキオ工房の他の弟子との共作説もあり)
実質デビュー作と言われている。。
推定製作年は1472〜1475年。。
1472年はレオナルドが画家組合に加入した年でもある事から、、
事実上のデビュー作という事らしい。。
但し…
製作年は諸説あるそうだ。。
さて、、
この《受胎告知》という画題は…
ゴシック〜バロック〜ルネサンスと時代を跨いで大人気のお題。。
数々の画家がこぞって描いている。。
その場面とはざっとこんな感じだ。。。
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ある日、ガラリアのナザレ(現・イスラエル北部)のマリアの元に、大天使ガブリエルが来てこう告げた。。
『おめでとうマリア、あなたは身ごもり男の子を産む。その子をイエスと名付けよ。。』
突然の告知に恐れおののくマリア。。
その様子を見たガブリエルはこう続けた。。
『恐れることはない。精霊(神の霊)があなたに降ったのだ。生まれる子は神の子と呼ばれるだろう。』
精霊…神の子…
その預言に覚悟を決めるマリア。。
と、ここまでがよく描かれる画題のシーンだが…
因みに…
この時、マリアにはヨセフという婚約者がいて…
ヨセフはマリアの突然の懐妊告知に戸惑い。。
そして…
周囲から好奇の目で見られると恐れ、ひそかに婚約解消しようとした。。
しかし、夢に現れたガブリエルの説得で神のお告げと思い直し、マリアと結婚した。。
といった後日談?がある。。
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そんな『受胎告知』。。。
目の前に立つと。。
その美しさに一瞬で魅了されてしまう。。
何より。。
美しい羽を持つ大天使ガブリエル様に目を奪われた。。
なんと、この羽は実際の鳥を細かく観察して描いたそうだ。。
(後から知ったのだが、本来はもう少し短い、まさに“鳥の羽”だったのを、後世の画家が長く付け足したそうな…あれま。。)
他にも…(解説の力を借りると)
後に更に確立されていく技術も既に盛り込んである…
又、大天使ガブリエルの足元の細かい植物の描写も必見だ。。
が…
巨匠と言えど、、、
20歳頃のデビューホヤホヤ時代の作品とあって…
いくつかの“未熟点”や“矛盾点”の指摘もされてしまっている。。
有名なのは、マリアとマリア周りの構図で。。
・右の肘掛けっぽい部分も不自然。。
・聖書が置かれた書見台が遠すぎる。
・よって、マリアの右手が変に長くなっている。
等々の点。。
だが、これに関しては、、
『いやいや、これは右下から見る場所に設置される事を考えて、わざとそうしている。計算された構図なのだ。(所謂トリックアート?)』
と言う意見もあり。。
それを知って見に来た人が皆、右に集まって観る。。
と言う現象も起きたらしい。。
自分としては、、
突然マリアだけトリックアートになってるのは何か不自然な気もするし…
実際、右下から観ても『なる程』とはならならなかったので。。
正直この説はどうなのかな?とも思ったが…
真相は分からない。。
知っているのは本人だけだ。。
しかし出来れば、、
これらの矛盾点は。。
トリックアートなどではなく、、
若きレオナルドの未熟さ故と自分は思いたい。。
『受胎告知』には。。
成熟期の作品には無い、、
明らかな若々しさがある。。。
そう。。
未熟な点も全て含めて。。
そう捉えたい。。。
それに、、
若き日の少しほろ苦いデビュー作。。
その方がドラマチックではないか??
勝手な考えだが。。。

話が少し脱線したが、、、
他にも、この作品に関しては数々の興味深い考察がされているので…
もっと知りたい!と感じたら、是非色々と調べて触れてみて下さいませ
。。
と言う事で。。
兎にも角にも。。
素晴らしい技術と美しさ。。
そして何より…
若々しさ、初々しさを感じられる。。
レオナルド初期の貴重な名画。。
フィレンツェへ行かれた際には是非。。
そんなこんなで。。。
もう少しまわって、、
ウフィツィ美術館を出たら、、、
丁度お昼だ。。。
何を、、
食べようかなぁ。。。
つづく。。。
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そんな感じで…
続きはまた次回!
ではではまた!
後程ーポ!!
さすがに展示品なので誰も鼻を撫でて(撫でると幸運が訪れる)いませんでした。。
ちょっぴり寂しそう。。。
皆で撫で撫で。。








