こんにちは!タコリーナです!
そろそろ旅に出ましょうか。。
とは言え。。
これは2017年のイタリア旅のお話。。
ミラノに降り立ち、、
その後一気にフィレンツェに南下。。
そしてボローニャ→ヴェネツィアと。。
再び北上するルート。。
そんなルートの記憶を辿り。。
簡単ではありますが。。
旅日記を。。
自分もまた、、
旅に出る気持ちで。。。
わくわくしつつ。。。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
フィレンツェはウフィツィ美術館。。
ボッティチェッリが描いた、、
一枚の絵の前に来ている…
それは。。
中世ルネサンスの時代から現代まで、、
今尚、謎解きが続いているという。。。
美しくも謎めいた寓意画。。。
『プリマヴェーラ(春)』だ。。
当時の知識人達もこぞって、、
数々の寓意に込められた謎について、、
意見を戦わせたであろう。。
ボッティチェッリ・コード。。
ド素人の自分とて…
少しは首を突っ込んでみたくなるというものだ。。
さて、、、
そんな訳で、話を前回の続きに戻そう。。
ポリツァーノの詩篇『ヴィーナスの王国』に登場する神々が、贅沢に全員集合したこの絵だが…
一人だけ詩の中には登場しない“追加キャスト”がいた。。
結構イケメン♪
と、、
その前に他のキャスト(神々)についても、、
ざっとまとめておく。。。
側にはヴィーナスの侍女である三美神が舞い踊る。。
三美神は左から愛・純潔・美の女神だ。。
(愛と純潔は我こそが一番美しいとメンチを切り、美が仲裁しているらしい。。(笑))
ヴィーナスの頭上にやってきたは、彼女の子である愛と創造性の神キューピット。。。
いたずら好きのキューピットが目隠しをして弓を構えると、、
その矢の先は純潔の女神に向かっている。。
(愛は盲目を示唆しているとか…)
そんな感じで、、、
・ゼフィロスとフローラの出会いと結婚…
・キューピットの矢が純潔の女神に向いている…
・舞台が愛の女神ヴィーナスの楽園…
等々の事から…
主題は『愛』であると推測され。。
婚礼祝にもぴったし♪ 
(ロレンツォ豪華王が又従兄弟の婚礼祝に注文した説をとるなら)
といった感じ。。(注:諸説あり)
さて、、、
ここからは9人目の追加キャストについて。。
身に着けているものから…
この御方はヘルメスさんらしい。。
オリュンポスの12神の一人だ。。。
暗くて判らなかったのだが、、
よく見ると、、、
象徴物である有翼の帽子とサンダル、伝令の杖(ケーリュケイオン)を身に着けている。。
彼が何をしているかと言うと…
伝令の杖ケーリュケイオンを使って。。
「冬の再来を阻止している」
とか、、
「灰色の雲を押し込んでいる」
と言われている。。
つまり、、
春(愛?)を邪魔するものを追い払っているのだ。。
ちょっと雑用っぽい地味な役割にも感じるが。。
ヘルメスは父ゼウスの使者でありながら、、
オリュンポスの神々のメッセンジャー的な存在でもあった。。
悪賢いけど愛されキャラで皆に好かれており…
フットワーク軽く、何かと神々の手助けをしたと言われている…
ゆえに、、、
神々の雑用ならお茶の子さいさい♪
なのかも知れない。。
が、、、
本当にそれだけなのか??
彼の肩書きは、、、
商売、旅、格闘やその他の競技、そして…
盗みを司る神。。
それともう一つ…
冥界への案内人なのだ。。。
彼の肩書と『プリマヴェーラ』への起用にどんな関係があるかは分からないが。。
彼は…
かの伝令の杖ケーリュケイオンで…
本当は何をしているのか??
考察のはかどるところだ。。
さて、、
次に、ヘルメスのモデルについてだが、、
当時はよく絵画の中に注文主やその家族、、
はたまた画家本人を登場させる(忍ばせる)事があり。。
つまり、度々モデルがいた。。
この追加キャスト、ヘルメスのモデルについても諸説あるのだが…
超イケメンに描かれているからかどうなのか…
メディチ家はロレンツォ豪華王の弟君、、
ジュリアーノではないかと言われている。。
(ジュリアーノはその美貌からイル・ベッロ=美しき君…と呼ばれていた。)
そして…
ヘルメスがジュリアーノならば、、
とされている。。。
たが…
ジュリアーノとシモネッタの純愛を表しているにしては、、、
気になる事がある。。。
右側の美の女神の視線が。。
ヘルメス(ジュリアーノ)に向けられていると言うのだ…
もしかして…
ヘルメスはジュリアーノではなく…
ボッティチェッリ自身かもしれない…
ボッティチェッリは女嫌いであったが…
シモネッタだけには密かに…
思いを寄せていたと言われているのだ。。
彼は絵の中に、密かに叶わぬ自分の気持ちを忍ばせた。。
つまり、、、
彼に視線を向けている美の女神こそが。。。
シモネッタなのかも知れない。。。
そして。。。
ボッティチェッリはこんな意味も込めたかも知れない…
自分はメディチ家の庇護を受け、、
とりわけロレンツォ豪華王には良くして貰っていた。。
だから。。。
メディチ家に近づく暗雲を取り除くべく役目を負う…
自分こそがヘルメスなのだと。。。
まぁ。。。
こんな風に…
深読みしすぎて、、、
ボッティチェッリが天国で笑っている姿が浮かんでくるが。。。
皆の心を掴んで離さない…
得体のしれない魔力が…
この絵にはあるのだ。。
さてさて…
そんな感じで、、、
ギリシャ・ローマ神話好きの自分としては、、
今回はヘルメスに的を絞ったが、、
『プリマヴェーラ(春)』は。。
寓意の宝庫

描かれた様々な草花一つ一つも。。
(200種以上ともいわれる…)
意味を含んでいると考えられている…
(おめでたいものも有れば、不吉なものもあると言われている。。)
謎解きはエンドレスだ。。
と言う事で。。
宜しかったら考察の続きは…
皆様で。。。
つづく。。。
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そんなこんなで…
続きはまた次回。。
ではではまた!
後程ーポ!!
写真はコーンとケールのアーリォ・オーリォ・エ・ペペロンチーノ。。
しっかり辛めに作るのがポイント🌶🌶♪









