こんにちは!タコリーナです!
前回に続きまして。。。
『蜜蜂と遠雷〜ピアノ全集〈完全版〉』
の中からご紹介。。。
今回は。。。
フランツ・リスト『2つの伝説』より
《小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ》
です♪
この曲。。
曲そのものもとても美しいのですが、、
なんと言っても物語に対する再現力が素晴らしく。。
お話を知ってから聴くと、、、
さらに楽しく聴ける一曲で御座います♪
と言う事で早速そのお話について。。
アッシジの聖フランチェスコと言えば、、、
イタリアはアッシジのご出身。。
清貧を戒律とし、自然や動物を愛し、裸の神に裸で従う事に努め、生涯を愛と祈りに捧げました。。
また。。。
聖フランチェスコ会の創始者であり、、、
イタリアの守護聖人でもあります。。
《小鳥に説教する…》のお話は、、、
そんな聖フランチェスコの生涯のエピソードを描いた『小さな花』という書の中に書かれている逸話の一つで…
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内容はざっとこんな感じ。。。
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説教の為、各地を巡っていたフランチェスコ御一行。。
その道の途中、木々や地面に沢山の小鳥が居るのを見つけて、感動した。。
フランチェスコは弟子たちを待たせて野原に入ると、地面にいる小鳥達に説教を始めた。。
すると木にとまっていた小鳥達も次々降りてきて、じっと動かず話に聞き入った。。。
『兄弟なる小鳥達よ、あなた方は創造主である神を常に讃え感謝しなければなりません。何故なら、神はあなた方に飛ぶ自由を与え、きれいな着物(羽)を与え、ノアの箱舟により血が途絶えぬ様にしてくださった。また、あなた方は種蒔きや刈り入れをしないのに神はあなた方を養い、飲むための泉や川を与えてくださったのです。神はあなたがたをとても愛しているのです……』
小鳥達は喜び、首を伸ばし、羽を広げ、おじぎをし、さえずり。。。
体いっぱいに喜びを表現した。。
フランチェスコと小鳥達はお互いを讃え合い喜び合った。。。
そうして説教が終わり、フランチェスコは小鳥達を祝福し、、、
『もう、去ってもよい』
そう言って十字をきった。。。
すると小鳥達はランチェスコのきった十字の方向へと別れて(十字を描いて)飛び去って行った。。。
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リストはこのお話の情景を、鮮麗なピアノの旋律による音世界で再現。。。
ストーリーを頭の中でなぞりながら聴くと。。
目の前に光景が広がるようです。。
ゆうても。。。
結構抽象的な感じなんでしょ。。?
いえいえ。。
小鳥達のさえずり。。。
左手の演奏による、低く慈悲深く語りかけるフランチェスコの説教の声。。
喜び、讃え合う両者の掛け合いの様子…
美しく再現された甘美な世界を。。。
是非是非一度、聴いて感じてみてくださいませ♪
ところで、、、
こんな話をしていたら、、
猛烈にアッシジに行ってみたくなってしまいました。。
まだ行ったことがないので、、、

アッシジを散歩して。。。
サン・フランチェスコ聖堂で有名なジョットの壁画『聖フランチェスコの生涯』を見て。。
いいですね〜♪
しかし、、、
次回イタリアへ行くなら南イタリアと決めているので。。。
しばらくおあずけですね、、、
ん??
もしかして。。。
ナポリからローマ経由で行けなくね??
まぁ、、
あまり欲張ってはいけませんね、、

欲張りはフランチェスコの清貧の心に反しますしね。。。。。
ではではまた!
後程ーポ!!
タコリーノがこっそり注文したようです。
来週末あたり頂きましょうか♪




