🐢こんにちは!タコリーナです!!




『予約していなくて、2人なのですが今日入る事は出来ますか?』
『OK♪Dodici!』
『12時からのに入れるのですか?』
『No!dodici euro。。』
。『違うよ、二人で12ユーロだってさ』
『え?今すぐ入れるのですか??!』
『大丈夫ですよ。今直ぐ入れますよ。』






旅の話をしましょうか。。。
これは2018年11月のニューヨーク〜フィレンツェの旅日記です。。
航空券の手配に苦労したり、、
慣れないアメリカに心配もありましたが…
中々どうして、、
味わい深く、楽しい旅となりました。。。
勿論、いつもながらの珍道中も、、

ではでは今回も張り切ってまいりましょう!
アンディアーモ!!

第一回目はこちらから。。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
これからとても楽しみにしていたサンタ・マリア・デル・カルミネ教会⛪へ行こうと思います♪

マザッチョのフレスコ画を観にいくのです♪
アンディアーモ♪


途中の道。。。
駐車の仕方が凄い事になっていました…

到着。。。
あっさり着いている様ですが…
行き過ぎたり迷ったりしながらバス停から18分くらいかかりました。。


教会付属のブランカッチ礼拝堂。。
ここにルネッサンスの幕開けとなったマザッチョの作品…
『楽園追放』や『貢の銭』等があります。。
壁画全体はマザッチョ&マゾリーノの合作で制作が始まりましたが、色々あって未完成になってしまったものを最終的にフィリッピーノ・リッピが仕上げました。。
ところで、、、
このブランカッチ礼拝堂、予約必須らしいにもかかわらず…
いつもの様に予約無しだけど朝イチなら大丈夫(朝イチの法則)で来てしまいました。。
しかも、、、
道に迷った為、目的の10時の開館時間を25分程過ぎてしまいました。。
チケット売り場で。。。
と恐る恐る尋ねると。。。
ドーディチ。。12??
なんと。。。
出遅れたので、もし入れても時間指定になるかも知れないと思っていたのですが、、
すんなり待ち時間無しで入れました♪
時期とか時間の穴だったのかも知れません。。
ラッキー♪
では早速入ってみましょう♪

全体のテーマは『聖ペテロの生涯』で、、
その中の…特にマザッチョ作品の遠近法やキアロシクーロ(明暗法)、豊かな感情表現はルネッサンスの先駆けと言われ。。
ミケランジェロ、ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチらも、こぞってこのブランカッチ礼拝堂に通ってはマザッチョの壁画から学び、研究をしたと言われています。。
さて、、、
『聖ペテロの生涯』は後に詳しく観るとして…
何はなくとも先ずはこれ。。

マザッチョの『楽園追放』です!!
ルネッサンスの幕開けです!

楽園を追放されたアダムとエヴァの絶望感が溢れ出ていますね。。
エヴァが身体を隠しているのに対してアダムは両手で顔を覆っている所も印象的です。。
何か両者の感情の違いなのでしょうか、、
こう言った細かい表情や肉体の描写、そして光と影も…
それまでの作品には見られなかった技法なのでしょう。。
ここからルネッサンスが始まったのだと思うと何だか身震いしてしまいます。。

もう少し寄ってみましょう。。。
あらら…ボケてしまいました、、、
やりすぎ。。
因みに、タコリーナは『楽園追放』のモノマネが得意です。。
(服は着たままですが…笑)
モノマネはイタリアへ出発する前の浮かれ上がっている時にやったりします。。
あとヴェロッキオの『イエスの洗礼』のモノマネも出来ます。。
あと他にも、、、

話が逸れました。、。、
対面にはマゾリーノの『原罪』があります。。
アダムとエヴァが禁断の果実を食べる様にそそのかされています。。
マザッチョとは対照的に無表情ですね。。
では次に。。
『聖ペテロの生涯』を見てみましょう♪
『貢の銭』です。。
西洋で初めて一点透視図法を使用したとも言われています。。
貢の銭のお話の内容はマタイによる福音書の17章の一場面です。。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
カルファナウムに来たイエスと使徒御一行…
収税人に神殿税を払うように言われたペテロ。
イエスは納税や貢物の義務は無い事をペテロに説きつつも、収税を生業としている彼らをつまずかせてはならないと、税を払うべくお金の工面の方法として、ペトロにこう命じます。。
(御一行は貧しく暮らしているのでお金はないし、人からお金を貰う事もありません…)
『湖で釣りをしなさい、初めに連れた魚の口の中に銀貨が入っているだろう。。』
ペテロは従い、釣った魚の口から銀貨を取り出して神殿税を払いました。。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
と言った感じ。。
この絵もフィリッポ・リッピの『ヘロデ王の饗宴』同様、一つの絵の中に三つの時間が流れています。。
左奥ではペテロが魚の口から銀貨を取り出しています。。
右はそれを収税人に渡しているところです。。
の筈なのですが、、、
う〜ん…魚が見えない。。
ペテロ、もうちょっと魚見せてー!
マザッチョ&リッピ『アンティオキアの王子を蘇生させる聖ペテロ』

こちらは右側の壁画。。
上段右:マゾリーノ&マザッチョ
『足萎えの治療とタビタの蘇生』
イエスの一番弟子のペテロはイエスと同じく癒やしや蘇生を施す事が出来ました。。
下段:フィリッピーノ・リッピ
『シモンとの議論』
『ネロ帝の前に審問される聖ペテロと聖パウロ』
『聖ペテロの磔刑』
この頃(ネロの時代)は多神教(ローマの神々を信仰)だった為、一神教のキリスト教はそれを否定する、即ち皇帝を否定する存在とされ、迫害を受けていました。。
と思いきや、、
実はペテロは自ら逆さ吊りを申し出たのでした。。
イエス・キリストを心から崇拝するペテロはイエス様と同じスタイルでは恐れ多いと思ったのだとか。。。
ではではまた!
後程ーポ!!

















