こんにちは!タコリーナです!
旅の話をしましょうか。。。
これは2018年GWのイタリア旅(ミラノ、ヴェネツィア)の旅日記です♪
イタリア旅は4度目ですが、なかなかどうしての珍道中。。。
珍道中。。。。。
珍道中ながらも、、、
ますます虜になってしまう出来事も満載♪
よろしかったらお付き合いくださいませ!!
今回は、間に合ったのか?『最後の晩餐』編です。。。
アンディアーモ♪

第一回目はこちらから。。。
※※※※※※※※※※
楽しみにしていた『最後の晩餐』を諦める事になるかもしれない、、
そんな大ピンチに見舞われたタコ夫妻。。
もはやこれまで、、、
と思ったところに、、、
救世主があらわれました。。。
※※※※※※※※※※※※※
運ちゃんの計らいで、タクシーに乗せて貰える事になったタコ夫妻。。
『最後の晩餐』のチェックインまであと約15分。。。
所要時間を尋ねると、、
それを信じて、、、
急いで乗り込むタコ夫妻。。
タクシーの中では運ちゃんが、、
と笑いながら聞いてきました。。
そして、ビュンビュン飛ばしてくれました。。
教会を間違えてしまった事を悟られていたのかもしれません。。(笑)
窓の外をガン見しながら、、、
間に合ってけろ!!

と祈ります。。。
時間は5分を過ぎました。。
まだ着かない??
6分。。7分。。。
お願い!早く着いて!!

すると、、、
タクシーは、、、
程なくして。。。
停車。。。
果たして、、、
そこは、、、
グラツィエ教会でした!!
ありがとうございます!!
再びお礼を言ってバタバタとタクシーを降りました。。
さぁ、急ぎましょう。。。
先ずはチケットオフィスでの受付けに向かいます。。。
しかし、、
チケットオフィスを探して暫くウロウロ。。
すると、、、
隣接する小さな建物にそれっぽい入り口を発見。。。
中を覗くと、、、
窓口には何組かの人が並んでいます、、
タコ夫妻もそこに並びました。。。
順番が来て、、、
恐る恐る予約の旨を伝えると、、、
無事に受付け出来ました♪

ここで本当は『あ~間に合った~!』
と。。行きたいたいところなのですが、、、
もうそんな風にホッとしたりしている余裕はございません、、
目は真剣、、
口数少なく、、、
バタバタと入場口に急ぎました。。
入場口のドアの前。。。
やっとここで少し呼吸を整えました、、、
念願の『最後の晩餐』との御対面が、、
すぐそこまで迫っておりますので。。。。。
さて、、、、、、、
扉が開き。。。
まだそこは前室でした。。
徹底管理の為、扉は何重かになっているのだそうです、、
先程開いた扉が背中越しに閉まりました。。
暫くそこで待機。。。
展示物的なものが少しあります、、
すると、、、
また目の前のドアが開き、後のドアが閉まり。。
少し待って、、、
再び前のドアが、、、
と言った感じで修道院食堂内部へ。。。
すると、、、、、
もう。。。
突然それは有りました。。。
小さく『ぉわぁ。。。』
と言ってしまいました。。。
最後の晩餐は1495年に着工、1498年に完成しましたが、
壁画に向かないテンペラ画の技法で描かれた為、、
程なくしてカビが発生し、剝落が始まってしまいました。。
テンペラ画は本来、キャンバスや木の上に描くための技法なのです。。。
勿論、レオナルドもそれなりに劣化を防ぐべく、絵の具の材料に工夫をこらしたようですが敢え無く失敗。。。
じっくり描きたい派のレオナルドが、描き直しの効かないフレスコ画の技法を避けたと言われています。。
レオナルドは、、、
綿密に構図を練り。。。
弟子一人ひとりの人物像や表情を研究し、、、
何度も素描を重ねたそうな。。
あと、写真は分かりづらいのですが、、、
イエスのこちらから見て右隣(写真右から二番目)の大ヤコブは激しく怒っています。。
気性が荒かったそうです。。。
(以前、本で大ヤコブの素描を見たのですが、相当怒っていました)
大ヤコブの後ろから顔を突き出しているトマスは非常に疑り深い性格だったので、身を乗り出してイエスに詰問しています。。
(トマスは後にイエスの復活をも疑って「疑心のトマス」と呼ばれることになったそうな・・)
一方、イエスは至って冷静で無表情です。。。。
そんな風に見るだけでも、、
レオナルドが3年の年月をかけて仕上げた当時の様子に、、、
思いをはせることが出来るのですが、、、
そういった表情も動きも、、
損傷の激しかった時代には読み取り難かったかもしれません。。
そんな。。。
完成後、直ぐに劣化が始まってしまった『最後の晩餐』。。
劣化の始まった当時は、、、
これは大変!

と。。。
あらゆる方法で修復が試されてきたそうですが、、
その努力も虚しく。。。
長い受難の歴史を辿ることとなります。。
間違った修復方法が、かえって劣化を進めてしまったり、、
オリジナルを無視した加筆がされたり。。。
(顔の向きが変わったこともあったそうな…)
更には、、
水難、空爆、等の災難も相次ぎ。。。
ズタボロになっていってしまったそうです、、
それが20世紀に入ってからの研究や技術の進歩によって、過去の失敗した絵の具は剥がされ、レオナルドのオリジナルの下絵が浮かび上がったのだとか。。。
この大規模プロジェクトによる修復は実に、、
1977年〜1999年までかかったそうです。。
そうして現在、オリジナルに基づき美しく修復されたものを鑑賞出来るようになったという具合です。。
さて、、、
もう一度全体を眺めます。。
最後の晩餐の題材は誰もが知る、イエスが十字架に架けられる前日の食事の一場面で。。
12人の弟子の中に自分を裏切るものがいると、イエスが告げた正にその瞬間を切り取っています。。
驚きの波紋が一瞬にして駆け巡っていく様が、、
一点透視図法も手伝って、、、
(消失点はイエスのこめかみだそうです)
パーン!
と展開してハイ、そこでストップ!!
ってやったみたいです。。
言うなれば。。。
マネキンチャレンジ?
とても静かでありながら。。。
次の瞬間には動き出しそうです。。
タコ夫妻は近づいたり遠ざかったりして、、
素人なりに楽しく鑑賞しました。。
また、、
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、
作品に暗号を隠したり、手稿に鏡文字を使ったりしたことで知られていますが。。。
(鏡文字に関しては彼が左利きだった為、メモ書き的なものは自然と鏡文字になったとの説もあり、、)
この『最後の晩餐』についても数多くの暗号や謎があるとされ、様々に論じられてきました。。
しかし、残念ながらタコリーナはこの辺りの説にはあまり詳しくありません。。
ですが、、、
『最後の晩餐』は、、、
情報の下地が何もなくても。。
純粋に感動できると思います。。。
壁画は、、
動かされる事なく。。。
ずっとその場所で、刻まれていく歴史を受け止めてきたのです。。。
その歴史の始まりとなる1ページ目を、、、
このサンタマリア·デッレグラツィエ教会のドメニコ会修道院の食堂で、、
レオナルド・ダ・ヴィンチが3年もの月日をかけて描いたのだ。。
そう思いを馳せるだけでも、、、
十分だと思います。。。
また、、
『最後の晩餐』の反対側には『磔刑図』がありました。。
聖書のお話からすれば最後の晩餐の翌日と言う事になるのでしょうか。。?
ジョヴァンニ・ドナート・ダ・モントルファーノ作『キリストの磔刑』。。
これは、、、
両側に、イエスと共に十字架に架けられた二人の強盗が描かれているタイプですね。。
しかも十字架の下に人がわんさかいます。。
このタイプの構図はあまり知らないので、見られてとても嬉しいです。
もっと細部を観察したかったなぁ、、、
さて、、、
お名残惜しゅうございますが、、、
そろそろ退室の時間の様です、、、
15分は本当にあっという間でした、、、
あまり細かく見ようとすると時間切れになりそうですので。。。
今回は感性での鑑賞が主となりました。。
いつかまた、来ることが出来たら、、、
もっと詳しい史実や謎解き等の観点で見学するのもまた良いかもしれませんね。。。
『最後の晩餐』。。。
来て本当に良かったです♪
といいますか、、、
間に合って本当に良かったです。。(笑)
出た場所はお土産コーナーだったので。。
記念に修復前、修復後の絵葉書をそれぞれ一枚ずつとガイドブック、ポスターを購入しました。。
ポスターは自宅の食堂(キッチン)にでも飾りましょうか。。(笑)
そんなこんなで。。。
今日はもうこれだけでも十分です。。
心身共に使い果たしました、、、(笑)
アパルタメントに帰って一休みしましょう、、
そして。。。
夜ご飯をどうするか、、、
ゆっくり会議しようと思います。。
♪
時刻は14 :33。。。
帰りはのんびりトラムにでも乗って帰りましょう、、、
タコリーノの調べによると、、
宿の近くまで出ているようですので♪
てくてく。。。
次回は、楽しい楽しい、、
“ナヴィリオ運河のアペリティーヴォ♪そして。。”
をお届けします。。
そして。。って一体??
ではではまた!
後程ーポ!!
お土産達。。。
ポスターが少し歪んでしまいました。。
そろそろ額に入れなければ。。。
ガイドブックは、、、
これからじっくり読みたいと思います。。
タコリーナには、、、、、
盛り上がってお土産を買うも。。。
その後、“暫く寝かせてしまう”。。
といった悪いクセがあります、、(笑)











