首座り、おすわりと順調な発達曲線を描いていたが、
息子の場合、おすわりからハイハイまでが長かった。
立てば這え、這えば歩けの親心。
早く早くと焦っていたわけではなく、その頃、アトピーの痒みもひどくなってきたので、
ハイハイをすれば気が紛れるという言葉にすがっていた。
痒みを忘れるためのハイハイ祈願だったのだが、おすわりの次は、なんと正座だった。
小さい体でかしこまって正座する様はさらにちいさく、
畳半畳あれば、事足りた。不動の畳半畳育児。

児童館に行けば、「わぁ、正座してるぅ~」と小さい点ながらも目立ち、
先輩ママさんの方から話しかけてくださることも多かった。
小坊主みたいでしょ。苦労人で。とか、その日によって私も返答を変えていたが、
なかなかハイハイしなくてねぇ~と話すと、
「うちもハイハイしなかったわよ」
「うちは座ったまま飛ぶように進んで、ハイハイなしで、歩けるようになったわよ」
とみなさん励ましてくれた。
成長の仕方は様々な子供たちが、一斉に児童館を走り回っている姿を見ると、
過程は違うがゴールは一緒。3歳になる頃にはみぃんな一緒。
小さな生き証人たちに、おおらかな気持ちになれた。
横から見るのではなく、上から見ると、小さな問題になるから不思議。

ある日突然できるようになるなんて言うけれど、
他の子のハイハイを目で追っていたり、手を前に出すのを怖がっていたり、
思うようにできないはがゆさに泣いたあなたを ママは知ってる。頑張ってるんだね。

早く大人にならなくていい。赤ちゃん期を思う存分楽しんでねという思想に変わった頃、
ハイハイ、した!!
最初は1、2歩ぽつぽつと生まれたての子ハイハイも、あっという間に高速ハイハイ。
キャー、そこ、危ない。キャー、それ、触らないで。
あぁ、懐かしき畳半畳育児。カムバック、寝たきり育児・・・去って後知る幸せの時。