今、生後1年間を振り返って話を綴っているのだが、
あの頃はどんな感じだったのか? 記憶を呼び起こすためにアルバムをめくる。

生後5ヶ月ころになると、表情が出てくる。
際限なく飲んだミルクのおかげで体はぷにゅぷにゅのむちむちになり、
あやせば笑うという実に赤ちゃんらしい「これぞ、赤ちゃん」になる。
この笑顔を写真に残したい! カメラを握ると、
笑いが消える。
カメラ目線は目線なのだが、
それは初めてカメラを見たかのようにカメラを凝視するためで、
お口はぽかん、目は怪訝。
どうしていつもカメラを初めて見る幕末の村人のような顔になるのか・・・
カシャッ。
散切り頭をたたいてみれば、文明開化の音がする。

無欲だなと思う。
可愛く写ろうという欲がない。
どちらかといえば息子はニコニコ赤ちゃんというよりは、むすっと赤ちゃんタイプ。
笑っている顔が撮れなくて、笑っている時はその希少価値にみとれてしまって。
気がつけば、初めての子なのに生い立ち記録用写真が実に少ない。
大きくなって俺の写真なんでこんな少ないねん。
俺って愛されてないとか思うかなぁ・・・
みとれてただけって、片時も目が離せなかっただけって、わかってもらえますように。