失恋の思い出
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昨日の記事で

私が今まで一度も

ジブリ映画を見た事が無い

って話を書いたけど

その時に友人に言われたのは


友人プンプン「映画やDVDじゃなくても、テレビで何回も放送してるのに観た事が無いの!?


そう、金曜ロードショーで

何回も放送してたのよね。


ただ、私は意図的に

その番組を見るのを避けてた。

苦くて仕方がない過去を

思い出さずにはいられないから…


大阪にある大学の吹奏楽部で

私がトランペットを

吹いていた時の話だけど

フルートを吹いてた

1つ下の後輩の事が好きだった。


落ち着いた感じの子だったけど

お笑いや面白い事の趣味が合い

常に会話が弾む感じだった。


神戸に住んでる子だったので

帰り道や電車が同じだから

いつも一緒に帰ってたかな。


周りからも仲が良いって

言われてたけど

付き合ってた訳じゃなく

ただの仲良しの先輩・後輩の関係


当時の私は10人ぐらいいた

トランペットの中で

一応、首席でリーダーを

していたので

練習を仕切ったり

コンサートの人の配分を

したりしてた。


ある日、2つ下の後輩として

吹奏楽の名門校出身の男が

自前のトランペットを抱えて

入部してきた。

背が高くてクールな男だった。


彼も帰る方向が同じなので

一緒に帰るようになった。

私とも彼女ともウマが合い

溶け込むのに時間は

かからなかった。


私の学年の最後のコンサートで

金曜ロードショーのテーマを

演奏する事になった。

ご存知の通り、この曲は

最初から最後まで

トランペットのソロ演奏が

見せ場の曲である。


歌い上げる様に情感たっぷりと

演奏する技術に関しては

とても彼に敵わないので

この曲の配置を

私は彼を首席にして

コンサートに臨んだ。


コンサートが始まり

いよいよこの曲になった。


私の隣に座っていた

彼だけがスッと立つと同時に

彼の為のスポットライトが

薄暗いステージの中の

彼だけを眩しく照らす。


期待に応える見事な演奏

曲が終わると会場は

割れんばかりの歓声と拍手に

長い間包まれていた。


コンサートも終わり

部活を卒業した私は

心に穴が空いた感覚だった。


彼女と会わなくなって

初めて存在の大きさに気づいた。


とってつけたような

部活の陣中見舞いの後で

昔みたいに一緒に帰ってみた。


電車での帰り道、私が

「神戸で降りてくれないか?」

と彼女に言って

ハーバーランドで食事をした後

自分の想いを伝えてみた。


彼女の返事は

「capturedさんの事は尊敬してます。だけど他に好きな人がいます…。」


相手はソロ演奏の後輩。

彼が卒業して3年後

二人から結婚報告のハガキが

兵庫を離れた私宛てに届いた。


私は金曜ロードショーの

トランペットの音色を聞くたびに

恋愛も演奏も

攻めずに引いた

情けない自分を思い出す。