激務に次ぐ激務の日々を縫って釣りに行く。

出来れば簡単に釣れる癒しの釣りに行きたいが、状況と季節的に近場で癒しの釣りは成立しそうにない。

色々な意味でモチベーションが下がり気味だ。
だからこそとにかく釣りに出る。
それも考える事が多く謎に満ちた釣りに。

朝食と弁当を一緒に作り、慌ただしく疲れた体に鞭を打ちアナドロマス釣り場へ。
バスで行けば少し早く釣り場には着くが、体を癒したいので、快適な電車で釣り場へ向かった。

日差しは強いが、すでに秋の到来を感じる。

今日は動き回らず一つの場所で、流し方を変えながら徹底的に釣り込む事にした。


最近の雨で少し増水したが、浅い事には変わりなく、シンカー着きのフライでは根掛かりや、藻を引っ掛けてしまう。そこでノンウェイトのフライを使い、短めのT8シンクティップにフロロカーボンリーダーにしてみると良い感じに流せる様になった。


狭くて浅い川なので多分魚が登るルートを見つけるのはそこまで難しくない気がする。浅い時に見た記憶と、流れと流速から遡上ルートを考えながらフライを流し続けて見た。


1時間程様々な距離、角度、立ち位置を変えながらフライを流し続けるとなんと無く魚が通りそうなルートが見えて来た。


しばらく通りそうなルートを流していると、今までは何も無かった生命感が竿から伝わってきた。しかしガッツリとテイクする事は無く、フッキングする事はなかった。それが何なのかはわからないが、明らかに生命感を手元に残していった。


それから更に2時間程様々な角度やスピード、水深で流し続けてみたが、なんの反応も生物感も無く終了。


一見シンプルにキャストして流すだけの単調な釣りに見えるが、流すレーン、速さ、流速の境目、障害物から発生する流れの変化など一箇所だけでもかなりバリエーションがある釣り方でかなり面白い。後は魚の遡上タイミングに合えば結果は出ると思う。