ヨーロッパでルアーやフライを使うと何処でも簡単に釣れる。

 

らしい。

 

北欧に来て3年になるが、オカッパリからフライでパーチを狙ってまともに釣れたためしが無かった。

ごく稀にルアーマンが爆釣している時があるが、本当にごく稀で殆ど釣れている人を見ることもなかった。

フローターで橋脚等の沖ストを狙うと面白い様に釣れる事があるが、それも毎回では無い。

 

 

あまりの釣れなさと、正体不明の生態に痺れを切らして、

昨年の秋にルアータックルを使って釣りまくった。

 

 

毎日通って周りの人がドン引きして白い目で見られるようになるぐらいまで釣って釣って釣りまくった結果、

ある程度パーチの特徴と釣れ方がわかる様になってきた。

 

パーチの特徴としては

・群れで生息している。

・移動する範囲とスピードが思ったより早い。

・岸から一番近いブレイクに着く事が多い。

・沖目のストラクチャーより手前のストラクチャーの方が群れが多い

・ヒットする水深は1.5mから3mの間である。

・パーチは急激なフォールとスローなピックアップアクションが大好きである。

 

周りを見ていてもそうなのだが、釣れていない人は遠くに投げる、

実は足元にいる事が多いのでオーバーヘッドでぶん投げるよりも、ピッチングで足元を釣っている方が遥かに

釣果が上がることが分かった。

 

そこを踏まえ今年はパーチ狙いのタックルを一新させた。

通常パーチのフライフィッシングタックルは、

6番9フィートのロッドに

タイプ3のシンキングラインに

ストリーマー

で組み上げるのが一般的である。

しかしオカッパリから釣る上では普通のフライタックルのセットアップでは何一つ理に適っていない事が分かった。

 

そこで今年は10ft4番のユーロニンフィングセットアップで釣りをする事にした。

ユーロニンフィングタックルを使えば足元から5メーター先までは徹底的に探ることが出来、

水深3メーターまでなら徹底的に探る事が出来ると判断したからだ。

重たいジグフライを操作して釣る為に設計されたタックルであるため、

パーチフィッシングには最適と思えた。

 

 

使うフライセレクションは少しチートを使った。

北欧の水は冬季確実にガチガチに凍結する。つまり何処でも簡単にアイスフィッシングをする事が出来るので、

魚探を使いながら、速攻で沈んで、魚が反応するフライをタイイングしていった。

 

 

昨今物議を醸しているライブスコープや魚探を使っての釣りだが、

これは確実に釣りのスキルを押し上げると私は感じた。

今ままでイメージでしかなかった水中が立体的にそして確実に理解することが出来るようになると思うからだ。

値段が値段なので、自分で一から全て揃えるのは難しいかもしれないが、

ガイドを使ったり、持ってる友人と一緒に釣りにいったりしてみると思っている以上に

釣りの幅が広がると思う。

 

そんなこんなでたかがパーチに約十ヶ月間研究を費やし、

水温が確実に温まった6月中旬とある水路に向かった

 

続く....