バスバグテーパーとは、バスを釣る際に使う空気抵抗が大きいフライ投げやすくする為に作られたフライラインなのだが、ウェートフォワード形状で先端9メートルが極端に重いデザインになって居る。
確かにフライラインの先端が重たい分だけ大型のフライを投げやすいし事は確かだし、20メートル程度の近距離を投げるには最適だ。
しかし私は何か納得できない。そもそもフライラインの重さとフライロッドの番手はある程度の基準で作られているはずでは無いのか?
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ルアーフィッシングをやられる方なら分かると思うが、例えば14g表記の竿に21gのルアーを着けて投げ回す事が有るだろうか?きっと投げるとしても竿を労りながらのキャスティングになるのでは無いだろうか。
フライのキャスティングでは糸の重さで飛ばすと言うより、フライラインのループによる推進力で飛ばす物だと思うし、その方が飛距離を伸ばせるはずである。そしてフライロッドはループを綺麗に描けるデザインで作られているはずであるし、それに見合った適正負荷重量ベースで作成されていないとおかしな話になって来る。
バスバグテーパーの様な形状のラインは他にも沢山あり、記載された番号とヘッドの重さが違うのである。よってキャストした時に違和感を感じるのである。
例えば8番記載のフライロッドは14gを基準に作られている。しかし8番のバスバグテーパーは16gから21gと重いのである。ショートキャストオンリーだと何も問題はないのだが、ロングキャストととなると竿がヘタってキャストティングが上手くいかないのである。
そこで私はフライラインの重さをベースにロッドを作成してみた。ルアーロッドブランクスだと例えば”10gから21g適正です“としっかり表記されているのが普通である。フライロッドの様に8番用みたいな曖昧な限定表記では無いのである。
例えば8番のバスバグテーパーを使おうと考えた時、10gから21gぐらいが扱えるミディアムアクションのルアーロッドブランクスでフライロッドを作ったら良いのではないかと思い作ってみたら、これが大正解。近距離も投げやすく、遠投もしやすいのである。
昨今のフライフィッシングは間違った方向の商品開発に力を入れ過ぎ、商品一つ一つの特徴が強すぎる感じがする。もしも釣りやすさをベースに考えたら、タックルバランスを考えた商品開発をしないと釣りがしにくい商品が巷に溢れフライフィッシング自体が難解になり過ぎて、フライフィッシング離れの一旦になり得るかも知れないと私は危惧している。