Movie and Music Diaries -53ページ目

映画講義1回目

始まりました。新年度の映画講義。

映画の某専門学校で教えてるんですが、講義は「ストーリーボード・ライティング」!

いきなりここからっすか!

「戦艦ポチョムキン」のモンタージュみたいな難しい話ばかり頭を巡りましたが、冷静に考えてみると一年生に教えるのに画コンテとか画の構図とか、ジョージ・キューカーから画の構図を学べとか難しいこと言ってもわからないと思って、ダニー・ボイル先生がイギリス時代に撮った傑作「トレインスポッティング」を見せてキャラ設定とか簡単な画の構図の話とか話しつつ、監督が表現したかったことを教えました。

トレスポの役者を活かしたストーリーライティングは本当に素晴らしい。ダニー・ボイル監督とユアン・マクレガーとの相性は本当にいいですよね。ダニー・ボイル監督は、その後の映画人生で色々圧力とかあってディカプリオと組んだら、やはりというか失敗してましたけどあせる

トレスポは、タイトルまでの流れで伏線張りつつ、キャラ設定を明確にするのも見事ですよね。もうこの時点で、ダニー・ボイル監督の才覚がうかがえます。あと照明の当て方とか、色彩の使い分け方とか、日本の監督も見習って欲しいもんですわ。Final CutでカラコレしてOKなんてデジタルな発想してる輩も多いから困ります。もっと照明と構図を考えろって。

日本映画の批判は、このぐらいにして…。

イギリスのこの手の青春群像劇の中は、リンゼイ・アンダーソン監督の「If もしも....」が秀逸です。「時計じかけのオレンジ」でウルトラバイオレンスしまくりで狂ってたアレックス(演じてるのはマルコム・マクダウェルだけど)がここでも最後にやってくれます。この主役はここからアレックスになるのかなと興味津々な映画でしたが、こういうカタルシスを与える映画ってなかなかないですよね。衝撃という意味では「フルメタル・ジャケット」で訓練生が教官を撃ち殺して自殺するシーンも、ある意味において映画的カタルシスの真髄だったりします。ああ、勿論犯罪はアカンで!トレスポもですが、暴力賛歌でもドラッグ推奨でもなく、その恐ろしさを知るために、しっかりと禁断症状や暴力起こして逮捕など描いてますから、世の中のPTA諸氏は映画も見ずにあらすじだけ見て勘違いなさらんように。

トレスポは、ぶっとんでいるようにみえて、映画の教科書的作品なので映画を目指す人は一度は見て欲しいもんです。ダニー・ボイル×ユアン・マクレガーなら「普通じゃない」も好きな映画なので見てね。

ユアン・マクレガーの写真とか貼り付けるべきなんだろうけど携帯から打ち込んでて大変なので今回はカンベンな!あせる