リメイクなのですが....『レッド・ドーン』(ダン・ブラッドリー監督作品) | Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

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イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『レッド・ドーン』(原題:Red Dawn /2012年アメリカ/93分)

監督:ダン・ブラッドリー

脚本:カール・エルスワース、ジェレミー・パスモア

原案:ケヴィン・レイノル脚本『若き勇者たち』(1984年公開監督:ジョン・ミリアス)

製作:ボー・フリン、トリップ・ヴィンソン

製作総指揮:ヴィンセント・ニューマン、ケヴィン・ハロラン

音楽:ラミン・ジャヴァディ

撮影:ミッチェル・アムンドセン

編集:リチャード・ピアソン

出演者:クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ペック、ジョシュ・ハッチャーソン、エイドリアンヌ・パリッキイザベル・ルーカス、コナー・クルーズ、ジェフリー・ディーン・モーガンら

100点満点中78点




 1984年公開の戦闘作品『若き勇者たち』のリメイク。

 今作はケヴィン・レイノルズの原作脚本をカール・エルスワース、ジェレミー・パスモアがオリジナル脚本として再構築し、ダン・ブラッドリーが監督しました。

 前作では、ソ連の後ろ楯を受けキューバ軍が、アメリカ本土に大挙襲来し、東半分を占拠するという、冷戦時代ならではの設定でしたが、今作では、欧州で覇権を示し始めたロシアが北朝鮮軍を動かし、ハイテク兵器で国家機能を麻痺させた上で、北朝鮮軍の空挺部隊がアメリカの大都市のほとんどを制圧するという設定です。




 監督のダン・ブラッドリーはマット・デイモン主演の『ボーン・アルティメイタム』(2007年)やトビー・マグワイア主演の『スパイダーマン3』(2007年)の第二班監督やスタントコーディネーターを務めました。




 主演のクリス・ヘムズワーズは「ジェド・エッカート」を演じます。彼は『マイティ・ソー』で有名ですね。彼の役はイランでの戦闘経験のある海兵隊員で、休暇のため故郷に戻ったところ、北朝鮮の奇襲に巻き込まれます。高校生に軍事教練を施し、彼らを率いて抵抗活動を始めます。

 その高校生の一人「ロバート・キャトナー」を演じるのはジョシュ・ハッチャーソンです。彼は、2005年のSF作品『ザスーラ』や2008年の『センター・オブ・ジ・アース』等に主役級で出演した子役出身の役者で、最近では『ハンガー・ゲーム』シリーズで主演しています。

 また、チアリーダー「エリカ・マーティン」を演じるのはイザベル・ルーカスです。彼女はオーストラリア出身ですが、2009年の『トランスフォーマー/リベンジ』で美人女子大生「アリス」(実は悪者ロボット)役でハリウッドデビューし、プライベートでは、相当以前、今作主演のヘムズワースと交際していたことがあります。このタイプは小悪魔系美人と言うのでしょうか?



 初めからやや設定に無理があるのですが、こういった国威発揚的?アメリカ絶対主義的映画が大好きな、かの国では、それなりに、この手の映画の需要があるようで、今回のようなリメイクが実現したようです。激しい戦闘作品、特に市街戦がお好きな方々には、それ相応に“お楽しみ”を与えてくれる作品ではありますし、登場人物もかなり魅力的です。


(あらすじ)

 ワシントン州スポケーン。ここはシアトルから約450Kmに位置する州第2の地方都市ではあり、人口は約19万人いる。地元高校のアメフトチーム「ウルヴァリンズ」は対抗戦を戦っていた。主力選手の「マット」の活躍を見物するため、海兵隊員「ジェド」はイラクから休暇で戻っている。その夜、謎の停電が起こる。

 翌朝、空一面に見知らぬ輸送機が現れ、空挺兵士が次々に降下してくる。、これは北朝鮮軍がアメリカ本土、そしてスポケーン占領への序章である。警察官の父の指示を受け、「マット」ら高校生と共に、山小屋へ逃げた「ジェド」は眼前で父を殺され、北朝鮮軍にに対し徹底抗戦することを決意する。