改めて拝見すると....『アイ,ロボット 3D』(アレックス・プロヤス監督作品) | Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『アイ,ロボット 3D』(原題:I Robot /2004年アメリカ/115分)

監督:アレックス・プロヤス

脚本:アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ヴィンター

原案:ジェフ・ヴィンター

原典:アイザック・アシモフ『われはロボット』、『鉄鋼都市』

製作:ジョン・デイヴィス、ウィック・ゴッドフレイ、トファー・ダウ、ローレンス・マーク

製作総指揮:ジェームズ・ラシター、トニー・ロマーノ、ミシェル・シェーン、ウィル・スミス

音楽:マルコ・ベルトラミ

撮影:サイモン・ダガン

編集:リチャード・リーロイド、アーメン・ミナシアン、ウィリアム・ホイ

出演者:ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン、ブルース・グリーンウッド、シャイ・マクブライド、アラン・テュディック、ジェームズ・クロムウェル、シャイア・ラブーフら

100点満点中81



 アイザック・アシモフの『われはロボット』や『鉄鋼都市』から発想を得て、ジェフ・ヴィンターのオリジナル脚本で描かれたSFアクション作品。主演のウィル・スミスは製作総指揮にも名を連ねています。彼は主演及び製作者としてヒューマン作品『幸せのちから』やSF作品『ハンコック』、『アフター・アース』にも参加していますね。自分に合う作品を自分で引っ張ってくる力のあるドル箱スターです。



 今回拝見したのは、JVCケンウッドが開発した2D→3D映像変換技術を使い、2012年に3Dリマスター作品として、ブルーレイソフトとなったものです。

 もともと3Dカメラで撮られた作品ではないので、飛び出してくるような激しい3D感は全くありませんが、奥行きのある疑似3D感は味わえる作品となっています。劇中、地下トンネルで数十体のロボットが、白いアウディ車に襲い掛かってくるシーンは、さらに迫力を増しています。

 アレックス・プロヤスはオーストラリアの監督で、1998年の『ダークシティ』や2009年の『ノウイング』などSF作品を多く手掛けています。




 ウィル・スミスの相手役「スーザン・カルヴィン」を演じるのはブリジット・モナハン。彼女はニューヨーク州出身の元モデルで、個性的な美貌から、やや勝気な役柄が多いですね。2002年の『トータル・フィアーズ』や2005年の『ロード・オブ・ウォー』などでの役が印象的です。今作では、ロボット開発者の片腕としてロボットの思考パターンを“人間らしく”することを専門にする研究者です。




 ロボットの開発者「アルフレッド・ラニング」はジェームズ・クロムウェルが演じます。彼はロサンゼルス出身で、その風貌から科学者、政治家、判事、高級将校などの役が多いですね。かんかとても偉そうな感じ。


(あらすじ)

 2035年のアメリカ、シカゴ。ここに本社を構える「USロボティクス」社(U.S.R.)が発売したロボットシリーズは人間のサポート役として、あらゆる雑用をこなし、日常生活に溶け込んでいる。さらに、新たに開発した中枢コンピューター「ヴィキ」(VIKI)に制御され、より利便性の高い次世代家庭用ロボットNS-5(Nestor Class 5)型を出荷しようとしている。

 ある事件により、ロボットに対し不信感を持つ刑事「デル・スプーナー」の下に連絡が入る。ロボット工学の第一人者であり、「スプーナー」の命の恩人でもある「ラニング博士」がU.S.R.本社ビルの高層階から転落、死亡しているのが発見されたというのだ。現場に残されていたホログラムプロジェクターには「スプーナー」を呼ぶよう遺言が残されていた。警察もU.S.R.も自殺と判断するが、納得しない「スプーナー」は、「ラニング博士」の片腕であるロボット心理学者の「カルヴィン博士」と共に研究室の中を探る。そこで「サニー」と名乗るNS-5型ロボットを発見する。このロボットは他のものと大きく違い、人間の感情を理解しているかのような反応をする上、まるで自我さえあるような行動をとる。「サニー」は身の危険を感じ、逃走を図る。その後、「スプーナー」は事故に見せかけたように、命を狙われるようになる。