トレホ君が主演なので観てみた『バッド・アス』(クレイグ・モス監督作品) | Eagle-eyed Cinema Review-鷲の目映画評-

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イーグルドライバーの観た映像作品について、あれこれ書いて行きます。
主に「洋画」ですが、ジャンルにはあまりこだわらず、インスピレーションで拝見する作品を選んでいます。
海外の「ドラマ」も最近は気になります。

『バッド・アス』(原題:Bad Ass /2012年アメリカ/91分/本邦劇場未公開)

監督・脚本:クレイグ・モス

製作:アッシュ・R・シャー

製作総指揮:ベン・ファインゴールド

撮影:ジョン・バー

編集:ジム・フリン

音楽:トッド・ヘイバーマン

出演者:ダニー・トレホ、ロン・パールマン、チャールズ・S・ダットン、ジョイフル・ドレーク、シャリム・オルティスら

100点満点中68点


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 初老の男性が、路線バス内で老人に絡んでいたチンピラ二人を鉄拳で撃退した映像がユーチューブに流れたことで、一躍有名となった実際の事件を基に作られたヴァイオレンス・アクション作品。


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 2010年の『マチェーテ』以来、久々の主演作品となったダニー・トレホの熱演が観たくて拝見しました。私の大好きなトレホ君と言えば、レイプ魔や殺人犯、銀行ギャングなどの凶悪な役柄が多いですが、今作ではベトナム戦争に従軍経験のある独身男性「フランク・ベガ」を演じます。この役は、戦争で重傷を負ったため、憧れの警察官の資格外と通知され、警察官の職に就けなかった初老の男性です。不遇の人生を送りながらも、ホットドッグスタンド経営し、まともな生活を送ってきたこの男が、力で勝る公共の敵に対して迎合せず、 「悪いことは悪い」と敢然と立ちあがる姿が頼もしい限りです。しかも、腕っぷしがめっぽう強いしカッコいい。


(あらすじ)

 「フランク・ベガ」はベトナム戦争に従軍した元軍人であるが、戦場で重傷を負い帰国した。除隊後は警察官になることを夢見て応募するも、戦争で重傷をおったことが、警察官の資格外であるとして不合格となり、しがないホットドッグ屋に甘んじていた。開業当初は人気のホットドッグスタンドであったが、最近では、他店に浸食され、また、客からも飽きられてしまい、ほぼ休業状態である。そんな「フランク」ではあったが、社会に対して不平不満を持つでもなく、人一倍の正義感を持ちつつ、生活保護を貰いながら、ある意味真っ当に生きているのである。


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 ある日、「フランク」は路線バスの中で、黒人の老人が二人のチンピラに絡まれている場面に遭遇する。「フランク」は黙ってみていることができず。この二人を叩きのめす。このシーンを他の乗客がスマホに収め、ユーチューブに流したことで、勇敢なオヤジ「バッド・アス」として有名となり、彼の顔をプリントしたティーシャツが売られたり、トークショーに出演したり、近隣の住民の人気者となる。

 「フランク」は、母の突然の死で、母の家を受け継ぎ、彼の親友「クロンダイク」と引っ越してくる。夜、「クロンダイク」はタバコを買いに外出するが、待伏せられ地元のギャングに射殺される。彼の遺品の中にUSBフラッシュメモリがあり、これが彼が事件に巻き込まれることを突き止めた「フランク」は、犯罪組織に復讐を誓う。


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