ワンイヤーアゴー。一周忌だオグの。
恋しい。逢いたい。モガモガとダメダメするのを
タイトに抱き潰してモイストな腹の白い柔毛に
ぷぅと熱い息を吹き込んでやる。一日たりとて
想わない日はなかったが一年は万感極まる。
お前もだろ
何かの拍子にナニガシかの扉が開いて
帰ってきてくれないかな、なんて
日々日々
三度三度
念じていたら、ついにきたのかコレ?
むぎ(猫)。


ドラムや木琴を演奏し歌い踊る(猫)らしい。
ご丁寧に
「飼い主が悲しんでいるので天国から帰ってきた」
(猫)らしい。なんてこと!ほんとうに?少し前に
その存在を知ったのだけれども、鼻の下のフンガッが
あまりにもリアルで(フンガッがふたつではなく
ひとつなのは恥ずかしがり屋で天の邪鬼なオグっちが
舞い戻ったことを知られたくない、でもオレだけには
知らしめたい、少し謎解きめいた暗号だよたぶん)
聴いてみることができずにいた。今夜聴いたよ。
僕はここにいるよ ずっとそばにいるよ
神様がいなくても 楽園じゃなくても
僕はここにいるよ ずっとそばにいるよ
きっとここは天国 たぶんヘヴン
おおぉぉぉぉぉぉぉぉ

荒唐無稽でも奇想天外でも
闇雲に願ってみるってことは案外大切。
恋や愛はそもそも奇々怪々の極北さ。
その願いはきっと叶うよたぶんね。