ましゃ、どうも苦手。そんなはずはないさ?
『ひとつ屋根の下』でちい兄ちゃんだった頃
「恋が走りだした」頃は結構好きだった。
スーパードライのコマーシャルで自慢のギター
見せびらかして湯気出そうなイキオイでさ
ROCK魂ばい
あの感じが受け入れがたい。いやいや
業界内に同性の支持者が多いとか、ラジオじゃ
下ネタぶちかましまくりとか、そういうのは
まあ承知した上でもあんな脳味噌筋肉質な
アイデンティファイの仕方はきっつい。
ごめんな。だからどうも手が伸びなかった。
あれでしょ?ほどほど小汚い中年パパラッチが
じつはかつては凄腕の社会派カメラマンで
見習いのかわいこちゃんと仲良く喧嘩しながら
最後にはよろしくやんだろ?ははん?と思ったら
まったくその通り
で、その日暮らしのくせに車はベンツGクラスだし
少年の日からロバート・キャパを愛し続ける純粋さ…
と小気味良いほどに虚々実々な福山雅治節。ただ
これは『恋の渦』『モテキ』の大根仁監督作品なんだ。
トムとジェリーのようにほのぼの及びギャフンでは
終わんないだろうなと思ったらまったくその通り。
多作すぎて少し食傷気味だった二階堂ふみも
最初はけってなもんだったが
このへんは計算ずくだろう、尻上がりに良い。
薬中の情報屋リリー・フランキーに、吉田羊と
滝藤賢一が編集長の座を争う週刊誌編集部や
明らかに小泉進次郎な斎藤工が
女子アナとの密会をすっぱ抜かれるとか(笑)
TVマン的時代への目配せやタイプキャストも
ばっちしでこれがヒットしなかったのは
ちょっともったいない。ましゃロスましゃロス
騒いでた牝犬どもは
どこへ蒸発したのか。今はアムロス吠えてんのか?
てか安室奈美恵ってあんな深刻に欲されてたの?
それはさて置き。
ちょっと売り方が下世話過ぎたかなコレ。
思いきり下の下
だけどそれは神視点からの壮大な人類観察記録…
ってのが大根仁だ。やっぱり『恋の渦』だけは
全人類必須だと思う。