あつもの | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


1999年のホーリー、ホーリー。つまるつまんないで
云えばつまんないです。アナログからデジタルの
端境期で、かつバブル崩壊で大作主義からの転換期で
また才能の新陳代謝により、角川春樹とか奥山和由とか
森田芳光だの相米慎二だのが、過去へと整理されてった
世紀末の大粛清期。作り手も観る側ももはや自虐的に
その閉塞感に首を締められることを望んでた時代。


窒息するほどつまんね。



大体あれだ、1987年の天皇崩御からの


なんとなくな、主なき自粛ムードは文化を失速させ
しかしオールリセット的な再起動の役割も果たした。



小島聖はその中興の祖。とまではいかないが


時代を股にかけたアメノウズメ。



ブルルンとミレニアムを闊歩した。


僕ひねもの好きなもんで今現在のほうがぶっちぎりで
いいんだが、よくてよくてもうしかたないんだが…
豊川悦司氏が
丹精こめて発酵を促進してくださっていたこの頃も、まあ
よくてよくてしかたない。トヨエツに感謝すること。ひとつ
それ。もうひとつ忘れがたきドラマ『青い鳥』で彼の
母親役を演じた故・りりィを、長いブランクにもかかわらず
熱望し担ぎ上げたのはトヨエツ本人だったということ。
これは先月行われたりりィのお別れ会で、トヨエツ自身の
口から語られたとの、元職場の長老Sさんからの驚愕の
情報。慧眼というほかない。だってさ、育児休業前のりりィの
女優キャリアったってほぼほぼ『処刑遊戯』のみ。そこから
二十数年後のりりィを演算してオファーするって…


どんだけ対異性IQが高えのさ?



話がそれた。でもまあ彼のかけた天塩は


また二十数年後、見事な塩梅を醸した。男かくあれかし。


賞を競うような、鞠状に咲く観賞用の菊を厚物と呼ぶのを初めて
知った。JKがプリクラしながら体を触らせる春の売り方があるのも
初めて知った。まじかよオレは未だかつてあのカーテンの中に
足を踏み入れたことがない。いくら緒形拳とて小島聖のアンヨには
行くだろ行かないわけないだろ?と思わせつつ行かない。まじか。


聖人か緒形拳。小島聖は神聖だが可侵だ。